朝日新聞読者の投稿欄にこんな哀しい記事が載っている。
投稿者は茨城県に住む80歳の雑貨商の方だ。用心棒を求めて「鬼は内」叫ぶ。
「私とばあさんの2人でわずかばかりの食品と雑貨、たばこの小売店をやっている。近くのスーパーやコンビニのためにほとんど売れない。つい先日、ばあさん一人で店番していたらわずかな油断から手提げ金庫が盗まれてしまった。中身は2万円くらいだが、老夫婦にとっては大金である。
すぐに駐在所に届けたらお巡りさんが来てくれて「でもよかったよ、殺されなくて」と言った。盗まれたことの心配より、殺されずにすんだことに安心されてしまった。人殺しや盗みの報道は他人事と見ていたが、我が身に降りかかる恐ろしい世の中だと実感した。こんな時にもし金棒を持った鬼が用心棒としていたらと思い、節分には「鬼は内」と叫んだ。
私らの少年時代はいたずらをしていると、大人たち全員が鬼になって子どもをしかり、守ってくれた。今の日本にはこんな鬼がいなくなったのか。」
小生より10歳も上の方だが、書かれている様に、昔は近所の皆さんがお互いに気を配り見守っていてくれたと思う。子どもも安心して通学させられたし、遊びまわる時にも破目を外さないように、大人たちは声をかけてくれた様に思う。
上記のご夫婦の気落ちした気持が哀しいほどに伝わるが、僅かな金品の盗難を巡り、簡単に人を殺傷する時代はやはり異常である。鬼の用心棒が必要な時代とはやはり情けない。
今日のプンプン
先日紹介した遊歩道の防御柱の破損現場。