太平洋戦争で、悲劇の舞台として語られるのは、
一、ひめゆり部隊の悲劇を含めた沖縄、
二、原爆被害の、広島・長崎、
三、昭和二十年の今日、東京大空襲ですね。
その他にも、多くの地域で、多くの国民が、
苦痛と悲しみと共に、殺された悲劇は、
枚挙に暇が有りません。
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東京大空襲だけを、素人が一寸、調査しただけでも、
戦争という魔物の、恐ろしさを痛感させられます。
曰く、米軍のB29の飛行士は、上官の命令を受けて、
東京爆撃を決行しましたが、「大火の中逃げ惑う人々の、
行く先を爆撃によって遮断して、焼き殺せ」とは、
命令されていないにも関わらず、
民間人(抵抗もしない弱い者)を、嬲り殺して、
笑っていた事実を知り、戦争と言う環境が、
如何に人間の心を、凶悪にさせるかを、
思い知らされました。
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この東京大空襲で、十万の民間人が殺され、
その殆どが、焼き殺されました。
一方、中小の空襲なら、悲劇度も、軽かったかと言えば、
とんでもない話で、被害者一人一人を見れば、
何ら変わらない、苦痛と悲しみを、味わっているわけです。
こんな悲劇が何故起きたのか、どうしてもっと早く、
戦況を正しく分析して、終戦に導けなかったのか、
その総括すら、されていないのは何故か。
疑問は尽きません。