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五十年も昔の事ですが、T大の五月祭に行きました(2)

2017年06月03日 | 昔のこと今のこと

(この画像は、標準の輸送船です)

T大の文化祭に行って、油送システムのアイデアに、

流石T大と感心したのですが、後に大企業の造船部門の

船長と知り合い、この話をしたところ、大変な欠陥を

指摘されました。

 

このアイデアの特徴は、上図のように船底に

オイルタンクを、着脱できる方式で取り付けるというもの。

この利点は、

①最も増派抵抗の大きいオイルタンク全体を、

 海中にしずめているので、燃料コストが下がる。

②遭難の危険を回避したい時は、タンクを切り離して

 避難し、人命を守る。

と言うものでした。

 

 

さて、船長の指摘と言うのは、日本の石油輸入は

殆ど中東で、上図の赤線のルートを辿っています。

このルートの内、マラッカ海峡水面下の突起が多々あり、

常に遭難の恐れがあります。そのため、通過する船舶には、

最大水深が定められています。

従って、船底にタンクを取り付ける方式では、

 

通航出来ないのです最上の画像は、三十万トンのタンカーで、

幅と長さは大きくなっていますが、深さは中型タンカーと

同じなので、≪お椀≫と言うニックネームが付けられて

います。

 

流石船長!実践のトップですね。

 

 

 



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