(この画像は、標準の輸送船です)
T大の文化祭に行って、油送システムのアイデアに、
流石T大と感心したのですが、後に大企業の造船部門の
船長と知り合い、この話をしたところ、大変な欠陥を
指摘されました。
このアイデアの特徴は、上図のように船底に
オイルタンクを、着脱できる方式で取り付けるというもの。
この利点は、
①最も増派抵抗の大きいオイルタンク全体を、
海中にしずめているので、燃料コストが下がる。
②遭難の危険を回避したい時は、タンクを切り離して
避難し、人命を守る。
と言うものでした。
さて、船長の指摘と言うのは、日本の石油輸入は
殆ど中東で、上図の赤線のルートを辿っています。
このルートの内、マラッカ海峡水面下の突起が多々あり、
常に遭難の恐れがあります。そのため、通過する船舶には、
最大水深が定められています。
従って、船底にタンクを取り付ける方式では、
通航出来ないのです最上の画像は、三十万トンのタンカーで、
幅と長さは大きくなっていますが、深さは中型タンカーと
同じなので、≪お椀≫と言うニックネームが付けられて
います。
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