ゆこちんのトランペット

トランペット奏者 藤井裕子のコンサート情報、トランペット談義のつもりが…こぼれ話や大きな声では言えない話も…毎日更新中♪

アウトリーチはボランティアという誤解?!ん??そうなの??

2019年10月05日 02時27分00秒 | 雑感
こんばんはー!!

新潟ARS NOVAのスクールコンサート、4日間の日程が全て終了しましたー、パチパチパチパチ!

毎日のリハーサルの中で、お互いにもっとこうしようよー!!とか少しずつ意見が出るようになって来て、きっとこれからもっと熱い団体になって行くことと思います(^^)

ま、個人的には、メロディックなモノはようやく随分思い通りに吹けるようになってきて、アランフェスのソロやカチューシャなどのメロディが気持ちを込めて吹くことができたので、一歩前進して嬉しいです。

あとは、、、まさかのトランペットにとってはとても重要な「ファンファーレフレーズ」みたいなものが、面白いくらい下手くそなので、この辺の強化がこれからの課題かなー。。。

ソロで仕事する時には、まあ自分で選曲するからってもの大いにあるけど、こういういかにもトランペットらしいファンファーレフレーズのある曲は選ばないから、ついついね、、、えへへ。

でも、こういう鑑賞教室的なオケの曲には、必ずあるのだから、少しはマシにしておこう、、、


ところで!!

本日のお題ですな。

どんなタイトルで書くのがいいか、ちょっと迷いましたけど、

何のことかと言いますと、

今朝、母と話してて、

何でその話になったか、の流れは忘れたけれど、プロの奏者がオーケストラの公演で新潟まで来たついでに、市内の小学校なんかに少人数で来て演奏してくれたり、お話してくれたり、教えてくれたりする、アウトリーチ的なヤツ、

新潟だと東京交響楽団なんかもそういう活動したりしてますし、りゅーとぴあ自体もアウトリーチの登録アーティストを公募で選んでたりします。

それって、「ボランティア」だよね?!

って言うんですよ。

来たからついでにタダで、ちょっと遊びがてらに、子どもたちに、、、


えー???

はー???

なぬー????


「だってほら、テレビでやってるよ。来たついでに、来てくれてるって。ボランティアでしょ?!」って。


仮にも「私の」母ですよ。

我らは霞を食って生きてるのでしょうか??何を商売にしておるか、分っておろうよ??


こういう事業って、例えば「文科省」の事業の一環であったり、財団の事業であったりして、実際、学校や生徒としてはお金を払ってない、無料というケースはかなり多いと思うんです。

だから、そういう観点で言えば「無料」かもしれないけど、

じゃあ、奏者本人も無料で行ってるか?って言ったら、違うと思うんだよなー。

いや??ちゃんとした常設プロオケのメンバーの方々はどうなのかな??お給料のうち、ってことだったりするのかしら??


だとしても、お手当くらいは付かないのかな??

常設のプロオケのメンバーになったことはないので、そこら辺はごめんなさい、分かんないけど、

少なくとも、我らフリーランスの人間は、よほどその学校やそこの先生などに思い入れがあったり、お世話になってたりして、個人的な心でボランティアで教えに行ったり演奏に行ったりするってことは、場合によってはあるけれど、

基本的には、無料で演奏やレッスンするってことは無いです。

もしか、その学校で正式に演奏会をして(もちろんギャランティの発生するヤツ、お金の出所は学校じゃない場合もあるけど)、その流れでちょっとワンポイントレッスンを、なんて場合には奏者は喜んでレッスンしたりします。


そこら辺は、職人さんみたいなもんなんで、「気持ち次第」でいろいろです。いや、人によってはバッチリ料金設定まである人もいますけどねー。

それと、確かに物凄くランクの上の「芸術家」のような方の中には、物凄く高い志で後進を育てたい!!という気持ちで無料で活動している方もいるかもしれない。そういう方はその代わり、普通の演奏活動でのギャランティはもはや我らとはゼロの数が全く天文学的に異なります(笑)
なので、そんなチンケなことは言わない可能性があります。


ま、そりゃーほんのてっぺんのひと粒ふた粒の人たちの話です。


あー、何が言いたいかって言うと、

テレビなんかで、プロオケの人たちが「ボランティア」で学校に来てくれてる、と「思われてる」ってとこ。

そこが、もしかしたらどーなのよ?と言いたいんです。

ボランティアじゃないと思うよー。

いや、金額と釣り合わない素晴らしい内容、、、と言う意味でのボランティア精神ってのはあると思うよ!!

だけど、完全にどこからもお金もらわないでやってるってことは、無いと思うのね。

いや、つか「もらうべき」だと思う。仕事だから。

そこじゃなくて、「ボランティア」と「思われてる」←ここ!!これがね!!

もしも、プロオケの素晴らしい人たちがボランティアで来てくれてるのだとしたら、そりゃフリーランスの奏者に「タダ」でレッスンしに来てって言う人がいてもおかしくないって思ったの。

さすがに私も良い年になりまして、そんなことはトンと言われることは無くなりましたし、キッチリレッスン代などは頂くようにしています。それを「なりわい」としてるから。

それに、習う方や聴く方もお金払った方が、「モト取ろう!!」と思うから、吸収力が良くなるしね!

のんべんだらりと「タダだし」みたいなのはお互いに良くない。

そうそう、なので私なんぞは大変恵まれておりますけど、

時々、「タダで教えてくれる人はいないか?」という話を聞くんですよね。あるいは「タダでやってくれって言われた」とか、「物納」(←お金じゃなくてモノでのちょっとしたお礼)とか。


私自身もたまに、「ボランティアでやってくれる人いませんかねー??」とか聞かれて、うーん、、、学生なら勉強になるかなぁ?とか、まあ誰も教える人いないなら面白そうだから1回私見に行こうかなー??なんていう酔狂な気持ちになることもありますけど、それやっちゃうとほら!!価格崩壊とかも起きかねないし、そうするとまた若い人たちも困りますでしょ?!


そうそう、ほらお店に行って、「たくさんあるんだから、これ1つタダで下さいよ!」とか、「えー?!お金取るなんてけち臭い!」なんていう人はいませんわね。

でも、こと「音楽」となると、趣味の延長みたいな感覚に見られるのか、「教えるのも趣味の延長」だし、実際に「モノ」が行き交うわけじゃない。減るもんじゃないじゃん??みたいな、だから「もとで」がかかってないんだから「タダ」でも良いじゃん的なねー。

学校の先生にもこの感覚の人、多いんだよねー。いや、私の周りにはそんな人はいませんけど、周りの人たちの話聞くと、あちゃー、、、まだそんな考えの人がいるのかー、と思うことも良くある。


「もとで」ねー。

物凄くかかってますよー。時間も、労力も、お金も!!!

人生かけてますから!!

ちょっとやってちょっとできるヤツじゃないんですよ。

まあ仮に基本的なところが出来たとして、そこから仕事としてやって行きつづけるには、フィジカルも、メンタルも含めて、楽器の技術、音楽性、、、全て維持&成長させるべく、時間やらお金やらを自分に投資するわけだ!!

心にもエサを与えて、体にもアメとムチを、、、

日々の本番は楽しいことももちろんあるけど、ある意味の命がけだし。

いや、壊滅的な演奏になったからって物理的には誰も死にませんけど、メンタル的にはダメージ莫大!!そしていつまでも引きずってられませんから、そこから立ち上がって、また成長しようと頑張る、、、ちょっとでも良い演奏ができるようにね。


そんな日々であるから、「好きなこと」をして蝶よ花よ、、、と呑気に生きてる訳じゃないんだよねー、うん。

ひょっとしたら、蝶よ花よと呑気にやる方が良い演奏になるのかもしれないから、それは試す勇気が出た時にやってみようとは思うが(笑)

そんな人たちだから、やっぱり「お仕事」なんだよね。

そう。

ただ、ある意味の職人さんだから、なんか楽しくなってきちゃうと、自分たちのやってるモノを理解してくれて共有出来そうだな!!と思うと、ついついお金なんぞどーでも良いさ!と演奏したりレッスンしたりしちまうことはあるのよ。そーなの、ついつい気分が乗っちゃってね!!

だから、そんな風に乗せて、、、ってやってくれたら、ひょっとして無料でも、、、ってことはあるかもだけど、

基本、有料なんですよ。その当事者が払わなくても、他の誰かが払ってるんです。

だから、ボランティアが「当たり前」と思わないでやって欲しいのだよ。

ちゃんと仕事としてやってるってことね。


まさかの、ウチの母が「ボランティアでしょ?」って言ってたから、こりゃー世の中の人は、こういうのはタダだって思っても無理はないし、そういう印象だから、若手とかが買い叩かれちゃうってこともあるのかなって思って、今日書いてみましたー。

うまく説明できたかな??

さーて、いかんいかん!!明日は体力と集中力が問われる53曲の初見本番であった!!

もう寝まーす。おやすみなさーい(^^)
コメント
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