朝夕の冷りんやりした空気で実ものが色付いてきました
鬼灯{ほうずき] です
「ほうずきや姉と遊びし日の遠く」
いつから私はほうずきがたからものでなくなったのでしょう?
大きな綺麗なほうずきは私達の幼いころは大変に大事でした
いつの間に年をとってそんなもの、、、、、と
思うようになっていました
それでもやはりほうずきを見ますと故郷の庭を思い出して懐かしいのです
春には芽生え花咲かせて夏には緑を輝かせていた「満天星」も
緑を失って赤と言う一文字では表しきれ無い色の豊かさに感動します
大きなもみの木に絡んで紅葉を始めました「つた」 です
緑を失う木々からは自然の避けられない宿命を感じるのですが
私達の目には儚く見えるから余計に美しく思えるのかもしれません
日中の日差しはまだまだ強いものが有りますが
野に咲く花は確実に秋です
「つつざきやまじのぎく」 です
小さな花弁の一つ一つがつ筒状になっていて可憐な野菊です
ここにはシジミチョウが蕾の頃からやってきますし
コウロギの声も日中でもずっと聞こえて気持ちが慎ましく豊かになります
この季節には珍しい華やかな「ココルチカム」 別名イヌサフラン です
今年はいつまでも暑いから雑草がたえることがありません
目の前の雑草ばかりの追われていては移ろう季節を楽しめません
流れゆく時間の中で少しだけ立ち止まって もう儚い草花の姿をじっくりと見てあげたい
これからは一雨ごとに涼しさが増して物憂い季節になりますね