( トラットリア「ジ・メルカート」の案内)
■2015/9/5(土) 晴時々曇
(トラットリア「ジ・メルカート」お店の新しいロゴ)
読売TV「シェフ対主婦」で二桁勝利しておなじみの大阪・西田辺PiEDRAで活躍されていた三輪シェフが、この9月から大阪・豊中市(庄内)に舞台を移しイタリアンの店を開店、腕を振るうことになった。
「イタリアンでワインだけでなく日本酒も楽しんでいただける店を考えているんです」ということで、「イタリアンに合う日本酒をセレクトしてくれませんか」という依頼を私がもらったのは、8月半ばのことだった。
私は、一切遠慮することもなく「それは喜んで! 協力させてください」と二つ返事で応えた。別に食のプロでも何でもないが、美味しい日本酒を呑みたいという気持ちは、誰にも負けてないという妙な自負心があったから。 これまで何百もの数多くのいろんな日本酒を呑んできたが、「影のブレーンとして、経験を実践として試すことができる機会だ!」という妙に確信めいた気持ちがその瞬間に湧いていた。
まず9月1日にイタリアンに合う日本酒Myリスト50酒を作成。その中から開店時にふさわしい20酒のリストを三輪さん宛に送った。(まだ開店前の為、そのリストをブログに公開するのはいずれにしたい)
すると数日して、「書いて頂いた20酒の日本酒リストを元に付き合っている酒屋に見せたところ、たった1酒(「花垣」福井)しかなかったです」というメール連絡に慌てた私。そんなにレアな日本酒をセレクトしたつもりもなかったが、改装準備で忙しい中、今度は再度付き合っている酒屋からのリストをもとに日本酒をセレクトしにお店に寄せてもらうことした。
(阪急宝塚線「庄内駅ホーム」)
難波・高島屋に5分ほど瞬間寄り道して、地下鉄で梅田迄、そこから阪急宝塚線で9分ばかり庄内に着いたのは午後3時20分頃だった。 改装中のその店は、かの有名な巨大市場(大阪人ならその名を知らない人はいない)『豊南市場』のまん前にあった。
( 高っ! 見上げれば 南大門みたいに高~い市場入口 )
( 建物の中は、通路もひろび~ろ 卸しセンターのような雰囲気)
(庄内銀座通りに面した市場の店舗、「ジ・メルカート」の斜め前はこんな感じ)
9月9日に 庄内銀座通りで現在の洋食店「銀座食堂」を三輪さんを入れイタリアンの店に模様替えしトラットリア「ジ・メルカート」としてオープン
9月9日(水)のオープン日は平日で行けない為、少し早いが開店祝を持って伺った。一升瓶2本、これが結構重たくて・・・持ち歩いた為、庄内に着いた時は、さすがに右手がしびれていた。
(私からの開店祝い ひやおろし二酒 「三井の寿」ポルチーニ&「伯楽星」純米吟醸)
まだ開店準備で忙しい為 今回メンバー写真は公開しないが、女性オーナーの佐々木さん・銀座食堂をやってこられこれから三輪さんと一緒にやる女性の山地さんと挨拶し、お酒話しですぐに皆さんと打ち解けてしまった。
山ちゃんこと山地さんは、今大河ドラマで舞台の山口県萩市出身ということで、萩には7回ほど行ったことがある(内2回萩に宿泊)私は、話しがはずんだ。
「萩といえばお酒は東洋美人ですよね」といえばズバリ的中。山地さんの大好きな銘柄だそうだ。そしてここでも「てっきり 飲食業をやっている方かと思いました」と言われてしまった。
オーナーの佐々木さんは、途中で外出されたが、三輪さんに聞くところによれば島根出身とのこと、こちらも即話しが合いそうだ。
早速今日の来店目的、三輪さんから酒屋から預かったという地酒リストを見せてもらい選択候補として数種セレクトし丸をつけ、三輪さんに渡した。( ワインに強い酒店とのことで日本酒は期待してなかったが、取引銘柄リストに「石鎚」「百十郎」「雪の茅舎」「安芸虎」を見つけ、〇をつけた。)
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■そして今後日本酒を展開するにあたり三輪さんに以下のガイドラインをお願いした。
・基本は純米酒。純米吟醸、純米大吟醸など「純米」とつく日本酒を揃えてほしい。
・松竹梅・月桂冠・白雪などのナショナルブランドの酒は、たとえ発泡酒といえども一切店に置かないでほしい。
・また地酒でもプレミアムがつき、入手困難な酒をメニューには載せないこと(獺祭・而今・十四代・飛露喜など) そればかりに注文が集中し、全体のバランスが悪くなることで本来の「イタリアンで日本酒」の意義が薄れかねない為。 あくまでメニューに載せないということ どれもイタリアンに合う酒 置くのは自由。
・過去に広く知られた有名酒も入れないこと(久保田・八海山・越乃寒梅) それらをどうしても飲みたい人は別の店で味わってもらえばいい。
・梅田まで行かなくてもこの店に来れば、今まで知らなかった 美味しい日本酒とイタリア料理に出会うことができるという印象を与える店にして頂きたい。
・途中で「日本酒でイタリアン」の考えが頓挫しないよう気をつけてもらいたい。 そのためにも 最初から日本酒を気張りすぎないこと 時間をかけて自分のこの料理にはこの日本酒との相性がいいいう軸を一つづつ増やして、骨太のキラーメニューを構築してほしい。
・お店のフェースブックかツイッターか 又はブログを立ち上げ、簡単でいいので新しく入荷した日本酒を銘柄だけでも紹介、現在の日本酒ラインナップはコレコレと知らせるなど発信、日本酒ファンの層拡大に気配りしてほしい。
・要は、日本酒とイタリアンの素敵な関係の演出を常に念頭に置いてほしい。「日本酒が料理を美味しくし、料理が日本酒を美味しくする」ことをこの店で、具現化して客に味で納得してもらい、お店のファン・三輪ファンを一人でも多く作っていってほしい。
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以上 私のわがままを日本酒セレクトと併せてお願いした。加えて、「1年以内に雑誌Meetsに掲載されるよう頑張りましょうね」 とも付け加えた。
お店『ジ・メルカート』イタリア語で「市場」の意味。食材には困らない。阪急宝塚線・庄内駅を降りて2~3分ほど 庄内銀座商店街 豊南市場前。 TEL 06-4866-6741
9月9日 重陽の節句にオープンというのがまた嬉しい。昔の人は、この日に菊の花びらを乗せて厄除けとして日本酒を飲んだ。私もこの日は、自宅から菊酒で門出を祝いたい。
http://blog.with2.net/link.php?1601745
(寅)
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