( 「あまおう」かき氷 「そふ珈琲」福岡・別府 )
■2016/9/17(土) 曇時々小雨
新大阪を出て広島から新山口にかけては晴れていたので、関門海峡を渡った九州も
太陽と青空を期待していたのだが、北九州はあいにくグレーの空だった。
博多駅に着く頃には、窓ガラスに流れる水滴を見て小雨を知った。
よく考えてみると九州に大型台風が接近している状況だった。
博多に着いたのは午後3時過ぎ、気になる酒を飲みに福岡迄
出て来て、早速、博多駅ナカから駅前の店を3軒サクっと
回ってはみたものの、お目当ての酒は見当たらず
結局他の銘柄を駆け付け三杯飲んで早くも黄昏気分
「しまったな」下調べもせず出て来てしまったことをちょっぴり後悔。
どこの店で飲めるのかくらい、リサーチしてから行動に
移すべきだったが、自然の流れに任せるのが自分流
「さて 次どうするかな・・・」
博多は、東で三大祭りの一つ筥崎宮の放生会の週末を迎えていたが
雨脚が強まったことと火照った胃袋を冷ましたい気分から
箱崎とは逆方向の、西の方向に向かうことにした。
(「そふ珈琲」福岡・別府団地 )
天神南で地下鉄を乗り換え、やって来たのは別府(べふ)の「そふ珈琲」
いつものように賑わっている店内、カウンターに座るなり
「かなり久々になりますよね」とマスターから言われた。
(落ち着くライトグレーの空間)
マスターは、つい先日、放生会の博多おはじき購入するため
店を早仕舞いし前日夕方から翌朝の8時まで
雨具持参で並んだのだそうだ。
「年一度、修行のような 楽しみのような・・・」と
4年連続でこのおはじきを入手しているとのことだった。
1万円の額入りが200セット 3000円のばらが1000セットが売り出される
のだそうで、前日に並んでないと購入することは難しいとのこと。
今回のおはじきのテーマは和食だから、飲食店さんの方も
店に飾ろうと今年はたくさん並ばれていたそうだ。
このように入手が困難な分 そして毎年図柄が変わることからだろう
いきなりオークションで10倍の値が付くのだとか・・・
ということは、10万円と3万円か・・・
(知らなかったな・・・ だからかなり話題になってるんだな・・・)
(入口レジカウンターガラスケースに博多おはじきが飾られていた)
ばらのおはじきを入口に展示しましたとのことで、写真を撮らせていただいた。
おはじきは、博多人形の人形師たちが、この日の為に作った陶器製。
厄をはじく意味があるのだそうだ。 直径2cmほどの大きさに
細かい手作業でおはじきが作られているのがわかる。
▼てんぷら蕎麦かな?
▼これは何だろ? すき焼き? 漬物?
▼「梅干し壺」だそうだ
▼金色のコレは? なんだか古代の貨幣にも見える。
で、最初に注文したのが、人気の季節限定メニュー「あまおう」かき氷
春先に良質のあまおうを仕入れ、天然シロップ作り、それを
蝉が鳴きはじめるころから始める かき氷に使用
このブログで以前にも紹介したことがあるが
▲表紙を飾った「珈琲かき氷」
ここのかき氷は、『シティ情報FUKUOKA』という地元情報誌の表紙を
飾ったこともあり、地元(城南区)を中心に良く知られるかき氷
ネルドリップコーヒー・シュークリーム・ケーキと並ぶ
夏期限定の人気
メニューなのだ。
(甥っこを見送るマスターと奈心ちゃん)
9月5日で、丁度1歳を迎えた娘の奈心(なこ)ちゃんも久々なので
かなり成長しているのがわかる。何とも穏やかな表情が印象的。
それにしても つくづく思うのは、私がもしヘンな客だったら
マスターご夫婦は私が奈良から来ている客と知っているだけに
娘の名に奈良の「奈」の字は使ってなかっただろうな・・・
正直 ホッとしている。
最近私の周りで割と多い名前に奈のついている女の子
「「な」は奈良の奈なんですよ」この一年だけでこのセリフを4人もの人から聞いた。
やがて目の前に出来上がったかき氷 (最初の写真)
「あまおう」というイチゴは、「あかい まあるい おおきい うまい」から
できた名前で、6年もの歳月をかけて作られた福岡のブランドイチゴ
「甘い王様」の意味も掛けているとも聞いた。
いきなりスプーンを入れるのを躊躇(ためら)って見ていて思ったのは
そういえば・・・ カープ そして あまおう それに 真田丸
今年は秋の到来と共に なんだか赤が来てるようだ。
「あまおう」を見つめもう一つ思い出した。あまおうと言えば・・「あまおうリキュール」
案外探している酒が近いのかもしれない・・・ 波が来てるか?!
いい予感は大切にしたい。
かき氷の後、いつものネルドリップの珈琲(コロンビア)と特製シュークリームで〆た。
( この日雨が降ってなければ満月が浮かんでるはずの夜だった。)
滞在1時間半あまり なんだか 探している日本酒 見つかるんじゃないかな・・・
そんな予感を傍らに感じながら すっかり暗くなった雨が止んだ夜の路
畳んだ傘を片手に別府(べふ)の大通りに向かって歩き出した。
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(寅)
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