( 「halku」店内より箕面の田園 )
■2016/7/2(土) 晴 暑
豊中・庄内のトラットリア「ジ メルカート」で昼食を済ませ、店を出ると気温35度に迫ろうかという夏の暑さ
さて・・・このまま南下して西田辺に寄るか すんなり帰路につくか それとも・・・と空を見上げた。
だいたい 行先をその時の日射しや風向きなど気分で決めるタイプ
そういえば・・・、先月 メルカートの山地さんからもらっていた一枚の名刺を取り出した。
『晴空』 halku
店名が、晴れた空 それでハルクと読むのか・・・ なるほど
「日本酒好きの知人が、4月から箕面・桜井で小さな日本酒の飲食店を始めたんです。
行って気づいたことなどあればアドバイスしてあげてください」(山地)
「私ごときがアドバイスなんてとんでもない。でも機会を作って一度寄ってみるよ」(私)
一か月前、そんな会話をしていたことを思い出した。
晴れた空・・・まさに今日の空だよな 庄内まで来ている機会だしここに行ってみよう
宝塚行のホームに立ち梅田行き「手塚治虫」の阪急電車を見送った。(前述)
電車を待っている間も 上空を着陸態勢に入った旅客機が
蝉ならぬ大きな音を残して伊丹空港に向かっていた。
( 箕面線始発 阪急石橋駅 )
まもなくして来た電車に乗り、石橋駅で降り箕面行に乗り換え、桜井駅で降りた。
桜井で降りたまでは良かったが、方角がわからずにうろうろしてしまった。
ようやく通りに出てそこから道に沿って5分ほど歩いて店を発見
( 箕面の青空 お店「晴空」は、このイギリス国旗のあるビルの1Fにある)
聞いていた通り小さいお店だな~ 大きな窓ガラスから拡がっている箕面の景色が心地よい
「暑いですね~」入店早々、気の利いた言葉も出ず、喉を潤すために頼んだ最初の一杯は、チカーラ(蝉)
一口飲んだところで店主(マスター)に「実は、この店 山地さんに紹介されましてね」と伝えると
首をかしげ「やまじ?さん? ですか・・・」 「そう、メルカートの女性店長の」
「ん、メルカート???・・・」 「わからないですか」 ちっと話が違うな
「庄内で以前 銀座食堂だった・・・」
「あぁ はいはい、 みどりちゃんですね 私の幼な馴染みの友達の」
連想ゲームのようなヒント出しの末 ようやく話が通じたようだ。
以前も書いたが、店主の日本酒への精通度や力量は、(メニュー)置いている銘柄の並びを見ればだいたいわかるものだ。
花垣のにごりに 旭菊か・・・ 関西なのに壱岐の酒 横山五十まで置いてあるぞ
これはどうして・・・ なかなか精通しているのがわかる。
「 旭菊に 竹鶴おいている ということは 燗酒ができるんですか?」
「実は、燗酒が大好きで、季節になったらやりますよ」
花垣のにごりを頼んだら 富久錦のFU みぞれ酒をサービスしてくれた。
「花垣のにごりは定番化しようと思ってます」
なかなか やるじゃないか
「ところで、ここの広さはどれくらいですか?」
「トイレを入れて3坪ほどですね」
3坪の空間ながら 後方の窓から拡がる箕面の田畑の景色が心地よい
「日本酒がお好きみたいですけど最近気に入ったお酒などありますか?」と今度は質問された。
「う~ん 射美ですかね」と応えるとこのレア酒を知っていた。
「あと 応援しているのが若波ですね」と言えば
「若波?ですか 初めて聞きました」
射美を知っていて若波を知らない
この答えから どちらかと言えば 店主は
マニアック寄りのスタンスというのがわかる。小さな店だから丁度いい。
さて最後の一杯を どれにしようかと黒板に書かれた銘柄に視線を上下させていたが
「〆にいけそうな酒がないな~ 例えば 山の寿なんかご存じですか」と
言ったのと同時に目の前に出された「山の壽」未開封
ウソみたい まさか 関西・箕面で山の壽に出会えるとは驚き
「丁度出そうと思っていたところなんですよ」
とこれって以心伝心!?
日本酒に関しては、申し分のない店 あとはどんなアテがいただけるかくらい
わずか3坪だけど 箕面の地から 日本酒の美味しさをしっかり発信し
頑張ってほしい店だ。 「また、来ますね」と店を出て、
ほろよい気分で、夕暮れ時の箕面を歩いた。
「それにしても ここで山の寿が出てくるとは 神ってたな~」
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(寅)
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