
( 「花の香」 難波「ほんだ」)
■2016/7/2(土) 晴・暑
ラストに山の壽を頂いた箕面・桜井の「晴空」halku(前述)を出た後
これから 南下を始めることにした。
さすがに天気が良いことと夏至を過ぎてわずか十日ばかり
まだまだ日が長いのは、なんだか得した気分。
箕面・桜井から石橋経由で梅田まで30分ちょっと そこから地下鉄御堂筋線に乗り替え
途中 難波で降り地上に上がってみると土曜日の夕方ならではの賑やかさ。
今夜は、うらナンバでなく、最近注目の「ザ(座)ウラ」方面をぶらりとして帰ることにした。
提灯に誘われて、少し寄ってみようかと入った店は「おばんざい ほんだ」
午後6時を過ぎたばかり、どうやら私が最初の客のようだった。
カウンターには鹿児島や熊本の食材が並んでいる。
ウイスキーに焼酎のボトルは並んでいるが
言えばここでも九州の日本酒が
冷蔵庫から出てくかも・・・
まぁ、神っていればの話だが
準備中のママさんから「飲み物、何にします?」
ものは試し「あの~ 日本酒なんか置いてますか・・・?」とママさんに尋ねてみると
「えぇ うちの日本酒は九州のをメインで置いてます」
「銘柄は、何があります?」
冷蔵庫を開け「東一に・・・それから・・・」
「あっ その東一でいいです。それください」
グラスに傾けるとチョロチョロ 「あっ ごめんなさい もう残ってないわ」
ということで代わりに出て来たのは、熊本の「花の香」 これはこれで嬉しい。
熊本・玉名にある酒蔵、ここも今回の震災で被災し、蔵そのものは無事も
周りの道は陥没・損壊し、物流もままならず、明治時代から残る
蔵のシンボルでもある煙突は取り壊すことになったと聞いた。
熊本県の酒では、私が一番応援している酒蔵だ。
目の前のストッカーを見て「それにしても九州の食材がたくさんありますね」
聞けば女将さん、福岡市(南区)のご出身だとのこと なるほど
そういうことだったのか・・・
「あと一杯 九州の酒を頂いていいですか?」
なんと次に出てきたのは、 「若波」寿限無の未開封だったからびっくり!!
難波で「若波」を目にしたのは、初めてのこと。
確か、関西では神戸に取引店が一店あるだけのはずだが・・・
聞けば九州の酒は、わざわざ福岡の住吉酒販から取り寄せているのだそうだ。
まもなくして常連さんが次々と入店して店内賑やかになってきた。
隣に座ったお客さんが、座るなり「ママ とにかく冷えてて美味し~い日本酒ちょうだい」と伝えた。
さてママさん何を出すんだろう? と注目して見ていたら
「あっ!」 今度は奈良の酒「篠峯」櫛羅が出てきた。
早速ひと口呑みこんだお客さん、口を開いた。
「ママ、これ九州の酒? めちゃくちゃおいしかばい」と要望通りの美味しさだったみたいだ。
その言葉に「あの~ 失礼ですが 九州のご出身ですか?」とそのお客さんに尋ねると
「いいや 九州には仕事で何度か出張するけんね それで
(なんとなく九州言葉をマスターしたみたいな)」
「ほんま そげなこつでしたか」
カウンターで調理していたママさんから「誰ね~ 似非(えせ)博多弁は使わんとよ」
へへ いい線いったと思ったんだけどな・・・ ほんまはないよな ほんだという店で。
今日は、箕面で「山の壽」 難波で「花の香」「若波」と
関西では、滅多に出会えない酒ばかりと
巡り会えた幸運
「なんだか 神ってた一日だったな~」
「おばんざい ほんだ」、今日は美味しい九州の日本酒で、「ほんだこつ 万歳や!!」
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(寅)
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