小さな町で幸せ探し

団塊世代の夫婦の日々・・
夫が生まれて育った故郷で暮らしています。
悲喜こもごものスローライフの物語。

友の手紙から・・別れの詩

2012-08-11 19:47:28 | 日記
オリンピック観戦しながら大切な友達からの
手紙などに接すると、片付けなど全く捗らないこともしばしば。

転勤族で各地を点々としていた頃、油絵教室に通っていました。

そこで仲良くさせていただいた中の一人の友達の作品・・下画像。
送ってくださった時の写真そのものがぼやけています。
彼女が個展を開いた時に出した作品の一点です。
書道の先生をしておられます。

亡くなられた御主人の詩を、書道家の彼女が書いたもの。
手紙には、貴方にも実物を見てもらいたいと言われながら
あれからいったい、何年の月日が経ってしまったことでしょう。

古い手紙を見ることをしなければ、
この手紙も詩も書も記憶の彼方に追いやってしまうところでした。

上の状態では読むに厳しいので下に書きました。
彼女の御主人が、自らの死が近いことを知り残した詩です。

 樺太に生まれ 北海道に育ち
  山形で学び 静岡で家庭を持つ
   四つのふるさとが 
    厳しくたくましくやさしく育んでくれた
 
 不思議な出会いと縁に支えられながら
  その期(とき)その時代を精一杯生きてきた
 
 いま悔いなく その生涯を終える
  有り難きかな人生 素晴らしきかな人生
   そして愛しきかな 我が家族

      O原 O夫 「別れの詩」


夫婦二人の合作だからこそ、更に感動できるのかもしれません。


転勤族の身・・彼女とのお付き合いは3年弱でしたが
次の転居地にも、その時の油絵教室の仲間達と訪ねてくださいました。

上画像は、引越しでお別れの時に彼女からいただいた物。
とても大事なもの・・夏用のバッグとアームウォーマーです。
この夏も彼女の事を思い出しながら常に使っています。

記事UP前に電話をすると、今も元気で書道教室だけを続けているとのこと。
油絵教室は辞めたと言っておいででした 
私は、野良仕事に頑張っていると応えておきましよ