テレビや雑誌で、幽体離脱を体験した人の話が紹介されることがありますが、どうやら生命体というのは、肉体と幽体が合体したもののようです。
そして、生命の営みは、幽体がもたらす目に見えない霊的な作用に支えられているようです。
ヨガでも、人間の霊性を最も重視していますし、昔から霊視ができるヨガの行者は数多くいるようです。
皆さんも、チャクラという言葉を聞いたことがあるかと思いますが、これはヨガの用語で、人体を霊視した際に見える光の輪のことだそうです。
『ヨーガ 本質と実践』(ルーシー・リデル:著、竹田悦子:訳、シヴァーナンダ・ヨーガ・センター:編、産調出版:1997年刊)という本によると、ヨガでは、呼吸という行為に、酸素を取り込み二酸化炭素を吐き出すこととは別に、プラーナ(気)を取り入れる意味があると考えているそうです。
プラーナとは、霊的な生命エネルギーのことで、ヨガをやることによって多くのプラーナを体内に取り入れ、蓄えることができるそうです。
幽体には、プラーナが流れる管が多数走っているそうで、この管のことをナーディー(気道)とよびます。
チャクラは、ナーディーのなかで最も重要なスシュムナー(肉体の脊髄に相当)に沿って尾てい骨から頭頂までの7か所に位置していて、その働きは外界からプラーナを取り込むことだそうです。
チャクラから取り込まれたプラーナは、幽体のナーディーのなかを流れてゆき、最終的に肉体に供給されて、生命に活力を与えるそうです。
ところで、皆さんは神智学というものをご存じでしょうか?
神智学とは、神智学協会の創設者であるブラヴァツキー夫人が霊感を受けてまとめあげたものだそうで、人間の霊的な部分を以下のように分類しているようです。
エーテル体: 肉体とアストラル体との間の仲介役で、これに沿って肉体が形成される
アストラル体: 感情や欲望の所在地
メンタル体: 記憶力・想像力等の知的活動を行なう場所
コーザル体: 魂の乗物。輪廻の体験が蓄積する場所で、これが来世の原因となる
ブッディ体: 魂(愛の器)
アートマ体: 魂(意志の器)
モナド体: 分神霊
これが本当かどうかは死んでからのお楽しみですが、生命のしくみは想像以上に複雑かつ精妙で、目に見えない存在から常に影響を受けていることは間違いないようです。
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