前回は蓮見ワクチンをご紹介したので、今回は、非常に有名な丸山ワクチンをご紹介しましょう。
参考にした文献は、『結核菌体抽出物質(丸山ワクチン)に魅せられて ―ある病理学者の研究白書―』(川崎医科大学 実験病理:編、木本哲夫・丸山ワクチン患者家族の会岡山支部:1987年刊)という小冊子で、これは病理学専攻の医学博士:木本哲夫氏の講演の記録です。
まずは基礎知識からご紹介すると、丸山ワクチンは、人型結核菌体(青山株)から抽出した多糖体アラビノマンナンを主成分とするものだそうです。
また、丸山ワクチンは、もともとは結核の特効薬として丸山千里博士が開発したもので、結核に効く薬ががんにも効くというのは不思議な感じがしますが、実はこの薬にはコラーゲンを増殖させる効果があり、これががんの病巣を包囲することによって治療効果を発揮するのだそうです。
逆に言うと、コラーゲンが増殖するのに時間がかかるため(数か月)、丸山ワクチンには即効性がありません。
したがって、木本氏は、がんと診断されたら直ちに丸山ワクチンによる治療を開始すべきだと語っています。
丸山ワクチンの優れた点は、副作用がないこと、肝臟への転移がんに有効であること、悪性黒色腫に有効であること(動物実験)、がん性潰瘍が治ること、高齢者の免疫力の増強効果などが挙げられるそうです。
また、この小冊子には、生後1年の小児がん(ウィルムス腫瘍)摘出後、肝臓に転移したがんに丸山ワクチンを使用して良性の腫瘍に変化した事例が紹介されていますが、確かに乳幼児の場合は、本ブログの「癌はこれで治る」でご紹介した方法を実践するのは困難でしょうから、丸山ワクチンの使用を第一に考えるべきなのかもしれません。
なお、丸山ワクチンにも弱点があり、病状が進行して腹水がたまる時期になると、丸山ワクチンは役に立たないそうです。
したがって、そうなった場合は、前々回ご紹介した「BRP療法」を試すべきなのかもしれませんし、そもそもそれ以前に、本ブログでご紹介した食事療法や物理療法を併用することが大切なのではないかと思います。
丸山ワクチンは、がんの治療薬としては認可されておらず、医学界では冷遇されていますが、丸山ワクチン・オフィシャルサイトの情報によると、すでに42万人がこの治療を受けているそうです。
丸山ワクチンにご興味のある方は、『ガンからの生還 丸山ワクチンで救われた人々』(今井米子:著、長崎出版:1984年刊)という本に、様々な種類のがん患者(あるいはその家族)の体験談が紹介されていますので、ぜひ参考にしてください。
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