がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

皮膚の構造

2014-12-21 07:17:27 | 健康・病気

マーク・ラッペ氏が書いた『皮膚 美と健康の最前線』(川口啓明・菊地昌子:訳、大月書店:1999年刊)という本をご紹介しています。今回は第2回目です。

◆皮膚の構造

皮膚は、体にとって非常に重要な器官で、皮膚がなければ死んでしまいます。また、以前「人食いバクテリア」が世界中を騒がせたことがありますが、皮膚のわずかな傷口から細菌が侵入して死に至ることもあります。

健康を維持するためにも、上手に肌のお手入れをするためにも、皮膚について知っておくべきことがたくさんあります。そこで、まずは皮膚の構造について簡単な知識を仕入れておきましょう。

皮膚は、次の三つの層から成り立っています。(厚さは平均値で、場所によって異なります)

1.角質層:厚さ約0.05mmの薄い層で、皮膚の表面にあって、ケラチンのシートと死んだ細胞の残骸から成る。乾燥を防ぐのに必要不可欠。

2.表皮:厚さ約0.2mmの生きた細胞の層で、角質層の下にあって、脂質を合成して皮膚に防水性を与えている。表皮のいちばん下にある基底細胞層が細胞分裂して表皮の細胞を生み出していているが、それらは少しずつ移動し、約14日で角質層に達し、その後約14日で扁平になり死滅する。

3.真皮:厚さ約2mmの層で、表皮の下にあって、おもに丈夫で弾力のあるタンパク質(コラーゲンやエラスチン)からなり、皮膚が引き裂かれないように守っている。真皮の奥深くには血管が走っていて、皮膚に栄養と酸素を供給している。真皮の下に皮下脂肪が蓄積される。

皮膚の特徴の内、最も驚くべきものは、体のどの部分の表皮細胞も相互転換性を示すことだそうです。つまり、表皮を別の場所に移植すると、移植部分は周りと同化してしまうそうで、たとえば舌の表皮細胞を足の裏に移植すると、足の裏の表皮細胞になるそうです。

これは体表の皮膚の特徴が真皮によって誘導されるためで、真皮まで含んだ皮膚を移植すると、移植部分は元のままだそうです。したがって、真皮の状態が表皮、すなわち美容上重要な外観を決定することになります。

次回は、皮膚表面の生き物についてのお話です。

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