前回は、子宮頸がんの予防ワクチンを接種する必要はないと書きましたが、そうはいってもやはり子宮頸がんが心配だという人も多いと思います。
そういう場合は、抗がん作用のある食品を主食にするのが最善の予防策だと思いますので、今回は、主食にする価値がある「ハトムギ」の薬効と食べ方をご紹介しましょう。
ハトムギは、本ブログの「胃がんの治し方」や「癌はこれで治る」でご紹介したように、古くから抗がん作用が知られていますが、実はそれ以外にも多くの薬効があります。
『救荒済生 薏苡栽培調理法』(奈良専二:著、千鍾房:1886年刊)という本には、ハトムギ(薏苡)は、結核を含む肺の病気に特効があり、脾臓と胃を健やかにし、利尿作用があり、手足の筋肉のひきつりやしびれ、下痢、むくみを治し、リウマチ熱を去り、病後の衰弱や貧血・疲労・虚弱・無気力等に有効で、イボを脱落させる効能があると書かれています。
さらに、インターネットの情報によると、美肌効果もあるようです。したがって、ハトムギは、がんに有効なだけでなく、美容と健康を強力にサポートしてくれる食品だと思います。
次に、ハトムギの食べ方ですが、『癌はこれで治る』(大浦孝秋:著、健康之友社:1954年刊)という本では、ハトムギの白い仁(じん=果実の核)を粉に挽(ひ)いてパンを焼くことが推奨されています。
パンはオーブンレンジがあれば焼けますし、実はフライパンでもおいしいパンが焼けるそうなので、パンが好きな人は、ハトムギ粉でパンを焼いてみてはいかがでしょうか? (ただし、砂糖を使わないように!)
また、『決戦食生活工夫集』(神奈川県食糧営団:編、産業経済新聞社:1944年刊)という本には、以下の5種類の食べ方・飲み方が紹介されています。
1.ハトムギ飯
精白したハトムギをそのまま、もしくは粗く挽き割り、米と等分に混入して炊く。
2.ハトムギ粥
粗く挽き割った精白ハトムギ約40グラムに水2合を加え、20分以上とろ火で煮る。
3.ハトムギ餅
精白したハトムギをよく洗い、一昼夜水に浸し、もち米と等分に混入して搗(つ)く。
4.ハトムギおはぎ
3のハトムギ餅でおはぎを作る。
5.ハトムギ茶
ハトムギを殻のまま粗く挽き割り、茶匙に山盛り6~7杯を1升の湯に入れ、さっと煮立てて、とろ火で20分煮出す。これは、強壮剤として非常に効能がある。
1の「ハトムギ飯」は、使うお米を玄米にすれば、強力な抗がん食になりますし、2の「ハトムギ粥」も立派な抗がん食です。なお、副食に関しては、本ブログの「がんに効く食材」を参考にしていただければと思います。
また、食べ物だけでなく、飲み物にも気を使うべきですが、その意味で5の「ハトムギ茶」は最適な抗がん性飲料だと思います。
最後に、おやつ代わりに手軽にハトムギを食べたいという人のために、マン・ネンの「胚芽付はと麦」をご紹介しておきます。この製品は、ハトムギを焙煎しただけのようで、砂糖などの調味料が使われていないので、安心して食べられると思います。
ハトムギは、本当に素晴らしい食べ物だと思いますので、もっと多くの人が日常的にハトムギを食べるようになることを願っています。