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米兵集団女性暴行/卑劣極まりない蛮行 安保を根本から見直せ

2012-10-18 17:22:12 | 日記
琉球新報         2012年10月18日
米兵集団女性暴行/卑劣極まりない蛮行 安保を根本から見直せ
 被害者女性の尊厳を踏みにじった米兵の野蛮な行為に強い憤りを覚える。凶悪犯罪の再発を防げなかった日米両政府の無策と責任も、県民とともに厳しく糾弾したい。
 県警は16日、県内の20代女性への集団女性暴行致傷容疑で米海軍上等水兵(23)と、同三等兵曹(23)を逮捕した。容疑が固まれば速やかに起訴し、日本の裁判で厳正に裁くべきだ。
 米軍は事件のたびに綱紀粛正や兵員教育による再発防止を約束するが、何が変わったというのか。現状は基地閉鎖なくして米兵犯罪の根絶は不可能だと、米軍自らが自白しているようなものだ。

続く米国の恥
 女性は安心して道を歩けない。米兵は沖縄を無法地帯と考えているのか―。県婦人連合会の平良菊会長はこんな疑問を抱きつつ「危険なオスプレイが縦横無尽に飛んで、危険な米兵が地上にうようよしているのが今の沖縄か。人権蹂躙(じゅうりん)も甚だしい」と述べた。同感だ。
 ことし8月にも那覇市で女性への強制わいせつ致傷容疑で米海兵隊員が逮捕された。復帰後の米軍関係の刑法犯は5747件(2011年12月末現在)に上る。米国はこうした現状を恥じるべきだ。
 在日米軍には日米安保条約に基づき「日本防衛」の役割がある。しかし県民には苦痛をもたらす暴力組織としての存在感が大きい。
 日米安保体制を容認する保守系首長も、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを強行配備した日米両政府に抗議し、万が一墜落事故が起きた場合には「全基地閉鎖」要求が強まると警告する。
 両政府は在沖基地が人権を脅かし、地域振興を阻害している現実も直視して、普天間飛行場閉鎖と在沖海兵隊撤退を含め、米軍駐留の根本的見直しを進めるべきだ。
 04年10月21日付紙面で、わたしたちは「沖縄を取引材料にするな」との社説を掲げた。
 大野功統防衛庁長官(当時)が米軍の東アジア10万人体制を見直すため、1996年の橋本龍太郎―クリントン両首脳による日米安保共同宣言の見直しを提起し、在日米軍再編協議を本格化させた頃だ。
 社説はこう説く。
 「1972年の本土復帰に際して、当時のニクソン米大統領は佐藤栄作首相が求める『核抜き本土並み返還』を受け入れる代わりに、自らの公約である日本の繊維業者の輸出削減問題で首相に譲歩を求め成功した。いわゆる『縄と糸』の取引だ。96年の日米安保共同宣言の際には、橋本首相が普天間飛行場返還合意と引き換えに、極東有事に米軍の後方支援を積極的に行えるよう『日米防衛協力のための指針』(ガイドライン)の見直しを受け入れた」と。

復帰の内実
 それは政府が「沖縄の負担軽減」を大義名分に米軍に譲歩する状況が、復帰時や安保共同宣言当時の日米交渉の構図と酷似していることを指摘したものだ。
 米国は実を取ったが、沖縄住民は「核抜き本土並み返還」も「普天間飛行場返還」も手に入れていない。今また、米国は“招かざるオスプレイ”を県民に押しつけながら、植民地政策と見まがう基地の強化、固定化を推し進めている。
 沖縄国際大の佐藤学教授は、今回の女性暴行事件について「沖縄が自由に使える土地という認識が復帰から40年たっても変わっていない。その認識の延長線上にこういう犯罪がある」と指摘し、仲井真知事に対し訪米要請で「沖縄の人権が、国民としての権利がどれほど踏みにじられているのかを直接伝えるべきだ」と注文している。
 米国は沖縄の施政権こそ日本に返還したが、復帰後も日米地位協定に基づき「基地の自由使用」の権利や米軍の特権的地位を温存した。こうした対米追従の不平等協定は改めるべきだ。さもなくば県民の人権を踏みにじる日米両政府の「構造的差別」も続くだろう。
 沖縄を踏み台とする日米の理不尽な政策について、県民を挙げて国際社会へ告発する必要がある。

米兵暴行事件 基地全面撤去を県議会が抗議

2012-10-18 11:49:10 | 日記
しんぶん赤旗                   2012年10月18日(木)
米兵暴行事件 基地全面撤去を
県議会委が抗議・党が宣伝
 米海軍兵による16日未明の日本人女性への集団暴行事件に対し、沖縄県では衝撃とともに県民の大きな怒りが広がっています。仲(なか)井真(いま)弘(ひろ)多(かず)知事は17日、「もはや正気の沙汰ではないという感じすら受ける」と強く非難しました。県議会は同日、緊急の米軍基地関係特別委員会を開き、「県民の我慢の限界をはるかに越え」ていると抗議決議・意見書案をまとめました。日本共産党県委員会は、直ちに街頭から緊急の抗議宣伝を実施。県庁前では、村山純県委員長代理が抗議しました。 (関連記事)
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(写真)米兵による集団性的暴行・致傷事件への抗議を決めた米軍基地関係特別委員会=17日、那覇市の沖縄県議会棟
 沖縄県議会は17日、米海軍兵2人による女性暴行事件を受け、緊急の米軍基地関係特別委員会を開き、同事件に対する抗議決議・意見書案まとめました。
 各委員からは「怒り心頭だ。米軍内には権力を使えば何でも許される風潮があるのでは」「県民、女性の人権が侵害され続けており、屈辱的だ」「一人の人間の将来を抹殺するものだ」など怒りの声が相次ぎました。
 抗議決議・意見書案は、相次ぐ凶悪犯罪に対し「米軍における再発防止の取り組みや、軍人への教育のあり方等はもはや機能していないと言わざるを得ず、激しい憤りを禁じ得ない」と糾弾。「県民の声を無視し、オスプレイが強行配備される中で、またしてもこのような事件が起きたことは、県民の我慢の限界をはるかに越え、県民からは米軍基地の全面撤去を求める声も出始めている」と指摘しています。
 参考人の又吉進・県知事公室長は「県民の人権が蹂躪(じゅうりん)された。許し難く極めて遺憾だ」と述べ、米国政府に強く抗議する考えを示しました。
 石新(いしあら)政英県警刑事部長は「容疑者は公務外で県警が逮捕している。日米地位協定17条に照らしても第1次裁判権は日本側にある」との見解を述べました。
 22日の臨時議会で可決する予定です。
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日米安保を見直せ
新日本婦人の会沖縄県本部会長 西里ひろ子さん
 沖縄の女性を傷つける事件を何度繰り返せばいいのか、本当に怒りでいっぱいです。
 被害者は、住宅地を歩いているだけで米兵に襲われています。沖縄県民にとって、米軍基地があり、米兵がいる限り安全な場所はどこにもない。そういえるでしょう。
 今、沖縄は欠陥機オスプレイが連日、市街地上空を自由気ままに飛び回り、住民は命の危険にさらされています。その矢先におこった事件です。米軍は、沖縄を植民地的感覚でとらえ、そこに住む女性や子どもたちの人権を無視し続けてきました。
 米軍基地の存在そのものがこの事件の根源にあります。日本政府は「米側に綱紀粛正を求める」などと言うだけで逃れられる問題ではありません。
 こうした事件を二度と起こさせないためにも、沖縄はもとより日本全国から米軍基地をなくせの声を広げて、そのおおもとにある日米安保条約の暴力性を告発しなければなりません。


あきらめず声をあげよう

老いも若きも安心して暮らせる世の中を 最低年金月七万円 戦争する国つくりダメダメ 投票に行かなければ何も変わらない