異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

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安倍首相の「言葉の詐術」を見抜け!~真摯さ皆無、驕れる、緩み切った党首討論

2015-05-22 23:41:44 | 政治 選挙 

植草一秀の『知られざる真実』

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-8207.html

2015年5月21日 (木)

真摯さ皆無驕れる安倍首相の緩み切った党首討論

国会で党首討論が行われた。
安倍首相は集団的自衛権行使の容認について一般論を述べることに終始して、詳細を明言することを避けた。


つまり「ごまかし」である。

たとえば、安倍氏はこう言う。

「一般に海外派兵は許されていない。武力の行使、戦闘行為を目的として海外の領土、領海に入ることは許されない」


「海外派兵は許されない」「海外の領土、領海で武力行使はしない」とは述べない。


「言葉の詐術」なのだ。


TPPのことを思い出していただきたい。


2012年12月の総選挙で、安倍自民党はどんなポスターを貼り巡らせたのか。
「ウソつかない!  TPP断固反対!   ブレない!  日本を耕す!!自民党」

これが安倍自民党の選挙ポスターだ。

選挙から3ヵ月後、安倍晋三氏はTPP交渉に参加する記者会見を行った。


そういう人物なのである。


「詐術」


「トリック」


「トラップ」


「ペテン」


なのだ。


集団的自衛権行使の三要件とは、


1.わが国の存立が脅かされ、生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利が根底から覆される明白な危険があるとき、

2.他に方法がない場合、

3、必要最小限度の武力行使等が認められる。


こんな規定はあってないようなものだ。具体的規定ではなく、抽象的な規定であるから、


運用によって内容をいかようにも変えられるのだ。

 

だが、根本の問題は、これが日本国憲法に明らかに反していることだ。


日本国憲法は、


「国際紛争を解決する手段として」


「国権の発動たる戦争、武力の行使、および武力による威嚇」



「永久に放棄する」


ことを定めている。


「集団的自衛権の行使」とは、


まさに、


「国際紛争を解決する手段として」


「国権の発動たる戦争、武力の行使、および武力による威嚇」


を実行することであるから、


いかなる要件を設定したところで、憲法に反することは明らかであり、ごまかすことは許されないのだ。


憲法を踏みにじる政治、立憲政治を破壊する政治がまかり通っている。


党首討論をやっても、野党側から、安倍政治の暴挙を叩きのめすという、意志も熱意もまったく伝わってこない。


国会審議は審議をしたという「アリバイ」作りの場にしかされていない。


ごく短時間の審議をしたことにして、最後は多数決=数の論理で押し通す。


その姿勢が鮮明である。


安倍首相は「新三要件」読み上げるだけだが、新三要件など何の歯止めにもならない。


抽象的な言葉の羅列であるから、解釈の余地は無限大なのだ。


「水のたまっている場所」


と規定しても、それが「小さな水たまり」なのか「太平洋のような大海」であるのかはっきりしない。


具体的に明言しないのは、曖昧さを意図的に残すためである。


「一般的に」の言葉は、

「一般的ではないケース」の存在を念頭に置く言い回しだ。

 


「~を目的として派兵しない」


は、「別の事情での派兵はあり得る」ことを示唆するのだ。

 


「ペテン政治」に対応するには、細かな部分の厳密性、明示が必要不可欠なのだ。


いまのまま進めば、安倍政権の「やりたい放題」は加速する一方である。

 

 

 


安倍首相、ポツダム宣言の理解不能どころか、日本の敗戦過程の初歩的知識もない!

2015-05-22 23:34:44 | 政治 選挙 
反自民さんのFBより

『・『諸君!』(2005年7月号)の座談会における安倍総理のポツダム宣言に関する発言。 medical-confidential.com/confidential/2…(『諸君!』(2005年7月号)という雑誌での対談では、当時の国会での「靖国参拝は、日本が軍国主義化に向かう象徴であり、ポツダム宣言に反する」という野党議員の質問が気に入らなかったらしく、次のように述べている。

 「ポツダム宣言というのは、アメリカが原子爆弾を2発も落として日本に大変な惨状を与えたあと、『どうだ』とばかり叩き付けたものです。そんなものをもちだし、あたかも自分自身が戦勝国であるかのような態度で、日本の総理を責めあげる」

 政治家なら、せめて日本の敗戦過程の初歩的知識ぐらいあってしかるべきだ。広島原爆投下は1945年の8月6日で、長崎は9日だ。ポツダム宣言が提示されたのは7月26日だから、順がまるで逆である。』

 

安倍首相と志位和夫委員長の党首討論

志位委員長の党首討論 - YouTube

志位委員長の党首討論 の動画検索結果www.youtube.com/watch?v=Hpe_lmEULcU

 

 

安倍首相と党首討論をした志位和夫さんのツイート

志位和夫@shiikazuo  2015.05.20 18:41

党首討論でポツダム宣言を引用、首相に日本の戦争について「間違った戦争」と認めるかと質問。 驚いたのは首相が「ポツダム宣言をつまびらかに読んでいないので論評は差し控えたい」と答弁したこと。 あの歴史的文書を読んでなくて首相が務まる? 読んでないのに「戦後レジーム打破」といってるの?

 

ポツダム宣言とは

1945年7月26日,ポツダムにおいて,米・英・中三国の名で(のち,ソ連も対日参戦と同時に参加)発せられた日本に対する降伏勧告および戦後処理方針の宣言。日本の軍国主義の除去,軍事占領,主権の制限,戦争犯罪人の処罰,再軍備禁止などについて規定している。日本は8月14日これを受諾した。---三省堂 大辞林

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http://www.huffingtonpost.jp/2015/05/20/potsdam_n_7341178.html?ncid=tweetlnkjphpmg00000001

安倍首相が「読んでいない」(?)ポツダム宣言 現代語訳だとこうなる

投稿日: 2015年05月20日 20時35分 JST 更新: 58分前
JIJI
 

5月20日に行われた党首討論で、共産党の志位和夫委員長は安倍晋三首相に、ポツダム宣言に関する認識を質問した。

志位氏は「過去に日本が行った戦争は、間違ったものという認識はあるか。70年前に日本はポツダム宣言を受け入れた。ポツダム宣言では、日本が行ったのは間違った戦争だったと明確に記している。総理はこの認識を認めないのか」と聞いた。これに対し、安倍首相は「ポツダム宣言は、つまびらかに読んではいないが、日本はポツダム宣言を受け入れ、戦争が終結した」と述べた。

ポツダム宣言は、1945年7月26日、ドイツのポツダムにおいて、アメリカ・イギリス・中国(のちにソ連も参加)が発した対日共同宣言。日本に降伏を勧告し、戦後の対日処理方針を表明したものだ。では、その内容は、一体どんなものだったのか。英語で書かれた文書を現代語訳したものを紹介しよう。(※外務省の日本語訳はこちら)。

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ポツダム宣言

1.我々、アメリカ合衆国大統領、中華民国主席とイギリス首相は、我々の数億の国民を代表して協議した結果、この戦争終結の機会を日本に与えることで意見が一致した。

2.アメリカ、イギリス、そして中国の陸海空軍は、何度も陸軍、航空編隊の増強を受けて巨大になっており、日本に対して最後の一撃を加える体制が整っている。この軍事力は、日本が抵抗をやめるまで同盟国によって維持できるものだ。

3.世界中の自由な人々は立ち上がった。それに対してドイツが採った無益かつ無意味な抵抗の結果は、日本の人々に対しても極めて明快な例として示されている。現在日本に向かって集中しつつある力は、ナチスの抵抗に対して用いられた力―全ドイツ民の生活、産業、国土を荒廃させるのに必要だった力―に比べると、測り知れないほど大きいものだ。決意をもって、我々の軍事力全てを投入すれば、日本軍は壊滅し、また、日本の国土は焦土と化すだろう。

4.日本が決断する時は来ている。知力を欠いた身勝手な軍国主義者によって制御され続け、滅亡の淵に至るのか。それとも、理性の道を選ぶのか。

5.我々の条件は以下の通り。条件からの逸脱はないものする。代替条件はない。遅延も一切認めない。

6.日本の人々をだまし、間違った方向に導き、世界征服に誘った影響勢力や権威・権力は、排除されなければならない。無責任な軍国主義が世界からなくなるまでは、平和、安全、正義の新秩序は実現不可能である。

7.そのような新秩序が確立されるまで、また日本の戦争遂行能力が壊滅したと明確に証明できるまで、連合国軍が指定する日本領土内の諸地点は、連合国軍がこれを占領するものとする。基本的目的の達成を担保するためである。

8.カイロ宣言の条項は履行されるべきものとし、また、日本の主権は本州、北海道、九州、四国及びわれわれの決定する周辺小諸島に限定するものとする。

9.日本の軍隊は、完全に武装解除されてから帰還を許し、平和で生産的な生活を営む機会を与えることとする。

10.我々は、日本を人種差別し、奴隷化するつもりもなければ国を絶滅させるつもりもない。しかし、われわれの捕虜を虐待した者を含めて、全ての戦争犯罪人に対しては厳重なる処罰を行うものとする。日本政府は、日本の人々の間に民主主義的風潮を強化しあるいは復活するにあたって、障害となるものは排除する。言論、宗教、思想の自由及び基本的人権の尊重が確立されなければならない。

11.日本は産業の維持を許される。そして経済を持続し、正当な戦争賠償の取り立てに充当する。しかし、戦争を目的とする軍備拡張のためのものではない。この目的のため、原材料の入手はこれを許される。ただし、入手と支配とは区別する。世界貿易取引関係への日本の事実上の参加を許すものとする。 

12.連合国占領軍は、その目的達成後そして日本人民の自由なる意志に従って、平和的傾向を帯び、かつ責任ある政府が樹立される限りにおいて、直ちに日本より撤退するものとする。

13.われわれは日本政府に対し日本軍の無条件降伏の宣言を要求する。かつ、誠意を持って実行されるよう、適切かつ十二分な保証を求める。もし拒否すれば、日本は即座にかつ徹底して撃滅される。

 

 

安倍首相の「ポツダム宣言」無知発言~私は恥ずかしい。高校生のキミに歴史を教えたのは私だ

2015-05-22 19:17:23 | 歴史  歴史歪曲

〔注意!この記事は、これはパロディです。〕

澤藤統一郎の憲法日記

改憲への危機感から毎日書き続けています

http://article9.jp/wordpress/?p=4899

ポツダム宣言もカイロ宣言も、つまびらかにしない総理

アベ君。私は恥ずかしい。高校生のキミに歴史を教えたのは私だ。キミの歴史への無知は私にも責任がある。なんともお恥ずかしい限りだ。

これまでもハラハラし通しだった。キミの歴史や社会に関する知識が乏しいこと、ものの見方の底の浅いことは私がよく知っている。それでも、今までは周りが上手に支えてくれて、たいしたボロを出さず乗り切ってきた。私は感心していた。周囲のフォローの努力と力量にだ。しかし、やっぱり浅い底が割れた。

キミは、ポツダム宣言もカイロ宣言も読んだことがないと国会で言っちゃった。もっとも、「そんなもの知らないよ」「読んだことないんだ」と率直には言わなかった。「私はまだ、その部分をつまびらかに読んでおりませんので、承知はしておりません」と、ちょっとヘンな日本語で格好をつけてはみたが同じことだ。

今にして思う。高校生の時に、キチンとキミの歴史と社会の成績に落第点をつけて、留年させておくべきだった。そのうえで、まっとうに勉強させておくべきだったのだ。それがキミのためでもあったし、日本の国民のためにもなったのだ。不勉強なキミを及第させ、卒業させてしまったことがまちがいだった。まことに残念だ。

どういうわけか、キミは憲法と言えば、大日本帝国憲法のことしか頭になかった。古い憲法と、五ヶ条のご誓文だけはよく覚えていたようだ。それから、お祖父さんが活躍した満州には関心があったようだ。しかし、ポツダム宣言受諾と敗戦、それに続く戦後の諸改革、日本国憲法の制定、そして戦後民主主義に関しては、ちっとも勉強をせなんだ。キミの頭の中では、日本の歴史は1941年12月8日あたりで止まっているようだった。ポツダム宣言やカイロ宣言など、そのあとの出来事はキミの気に入らないこととして知る気にも読む気にもなれないのだろうな。

昨日(5月20日)の党首討論での志位和夫の質問は、次の通りだ。
志位 戦後の日本は、1945年8月、「ポツダム宣言」を受諾して始まりました。「ポツダム宣言」では、日本の戦争についての認識を二つの項目で明らかにしております。
一つは、第6項で、「日本国国民ヲ欺瞞(ぎまん)シ之ヲシテ世界征服ノ挙(きょ)ニ出ヅルノ過誤」を犯した勢力を永久に取り除くと述べております。日本の戦争について、「世界征服」のための戦争だったと、明瞭に判定しております。日本がドイツと組んで、アジアとヨーロッパで「世界征服」の戦争に乗り出したことへの厳しい批判であります。
いま一つ、「ポツダム宣言」は第8項で、「『カイロ』宣言ノ条項ハ履行(りこう)セラルベク」と述べています。
「カイロ宣言」とは、1943年、米英中3国によって発せられた対日戦争の目的を述べた宣言でありますが、そこでは「三大同盟国は、日本国の侵略を制止し罰するため、今次の戦争を行っている」と、日本の戦争について「侵略」と明瞭に規定するとともに、日本が「暴力と強欲」によって奪った地域の返還を求めています。
こうして「ポツダム宣言」は、日本の戦争について、第6項と第8項の二つの項で、「間違った戦争」だという認識を明確に示しております。
総理におたずねします。総理は、「ポツダム宣言」のこの認識をお認めにならないのですか。端的にお答えください。

こりゃ、答えは簡単だ。「当然、認めます」「当たり前の話ですよ」で済む問題だ。しかし、キミは「ポツダム宣言の認識をその通りに認める」ことはできないのだ。しかも、その理由を説明し反論するだけの知識も能力もない。だから、キミの返答は次のような、ちぐはぐなものになってしまった。

アベ この「ポツダム宣言」をですね、われわれは受諾をし、そして敗戦となったわけでございます。そしていま、えー、私もつまびらかに承知をしているわけでございませんが、「ポツダム宣言」のなかにあった連合国側の理解、たとえば日本が世界征服をたくらんでいたということ等も、いまご紹介になられました。私はまだ、その部分をつまびらかに読んでおりませんので、承知はしておりませんから(議場がざわめく)、いまここで直ちにそれに対して論評することは差し控えたいと思いますが、いずれにせよですね、いずれにせよ、まさにさきの大戦の痛切な反省によって今日の歩みがあるわけでありまして、われわれはそのことは忘れてはならないと、このように思っております。

聞かれたのは、「間違った戦争だというポツダム宣言の認識を肯定するのか否定するのか」ということだ。結局キミは認めるとは言わなかった。歴史的経過として、日本が同宣言を受諾をして敗戦となった事実は認めるとは言ったが、そんなことは聞かれていない。問題は、戦争の評価だ。私は、教師として口を酸っぱくして、キミに教えたはずだ。あの戦争は侵略戦争であり、植民地拡大のための戦争だった。これを誤りとして反省するところから戦後日本は再出発し、近隣諸国にも迎え入れられたのだ。キミはどうして、「あの戦争は間違いだった」と言えないのか。「カイロ宣言やポツダム宣言に書いてあるとおりだ」と言おうとしないのか。ヘンな教え子をもってしまった私は不幸せだ。

キミの昨日のこの答弁のニュースは、アメリカにも届いていることだろう。キミは先日、アメリカの上下両院合同会議で演説したそうだ。その席で、「カイロ宣言やポツダム宣言に書いてあるところはつまびらかにしませんので、その評価は差し控えます」と口走ったらどうなっていただろう。おそらくは、議会の空気が凍り付いたろう。そして、その瞬間に日米関係に亀裂が走ったことだろう。昨日の発言が「日本の国会でのことだったから、どうせたいしたことではない」と、キミは言うのだろうか。

私の周囲では、これが今年の流行語大賞の有力候補と騒ぐ者が多い。「つまびらかに読んでおりません」あるいは「つまびらかに承知はしておりません」というフレーズだ。首相の無知あるいは不誠実が物笑いのタネになっている。一部では、これで大賞は決まりも同然とまことしやかにささやく者さえある。もっとも、私もその部分についてはつまびらかにしないのだが。
(2015年5月21日)

 

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