中さん

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
kumagaya001nakanaka002

日記(3.27) コラム「おおばこ」 

2018-03-27 20:44:15 | 日常
3月27日   (火曜日)    晴れ

踏まれても踏まれてもなお生きる―。
これが雑草のイメージだとすれば、代表格はオオバコだろう。
田舎道の傍らでよく見かけ、平べったく広がる葉が特徴である。

▼年配者は記憶にあるだろう。
 子どものころ、花茎を二つ折りにして互いに引っ張り合う草相撲で遊んだことを。
 だから地方によってスモウトリグサとも呼んだ。

▼オオバコは漢字で「大葉子」と書く。
 この大きな葉が柔らかさと硬さを併せ持つ。
 柔らかさは衝撃を吸収する一方、葉の中を通る丈夫な筋は耐久性を高めるらしい。

▼でも踏まれることに耐え忍んでいるだけではない。
 学名の「プランターゴ」はラテン語で「足の裏で運ぶ」という意味。
 漢名では「車前草」と書くように、人や車で自分の種子を運んでもらう戦略だ。

▼つまりオオバコは踏まれることを利用している。
 逆境の環境をむしろプラスに捉え、道路沿いでたくましく育っている。
 植物学者、稲垣栄洋(ひでひろ)さんの著書に教わった話である。
=======================

・大葉子科。 Plantago(プランターゴ)は、
 ラテン語の 「planta(足跡)」が語源。
 大きな葉を足跡に見立てた。
・道ばた、空き地に生える・花は春から夏まで咲く。
・葉には数本の主脈が平行に走っている。
「大葉子」とは「幅の広い葉っぱ」の意。

・人に踏まれるような場所で育つ、いわゆる「踏み跡植物」と呼ばれる。
 人に踏まれないような場所では他の植物が育って大葉子はそれに負かされてしまう。
 中国名は「踏み跡植物」の特徴を生かした「車前草」となっている。
・葉は漢方薬になる。また、タネ(車前子(しゃぜんし))は
 利尿剤やセキ止め薬になる。
▼ここで俳句を一句。「車前草の花は踏まるるべく咲きぬ 」。
 歳時記では夏の季語ではあるが、入進学など春の転機のシーズンに紹介したい。

▼新天地に飛び立つ今、待ち受ける厳しさにばかり目が行く。
 それを乗り越えるエネルギーを思うと気は重くなる。
 しかし逆境は自分を大きく育てる栄養と考えたい。
 踏まれても強く生きるオオバコが好例である

★好きな言葉が・・
 ”踏まれても 根強く生きよ 道芝の やがて花咲く 春もくるべし”
=======================================
今日は
10時から東小学校で”開放ルーム”の審査会が行われた。
大凡3地区の自治体が使うのでその登録と使用状況調査などを
話し合う。市の教育関係者と校長・教頭・自治会長が参加。
新会長も決まって会合は少々形式的だ。
~~~~~~~~~~~
学校のサクラが満開だ。
入学式には散ってしまう。





今年も早い開花だが・・年々早くなっている感じだ。
=================
午後はタイヤの履き替えや車庫の整理。
夕方、絹さやのクネ立てや草取りをする。
良く動いた少々疲れた。
~~~~~~~~~~
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日記(3.27)絶滅動物

2018-03-27 07:31:21 | 日常
3月27日  (火曜日)   晴れ

動物学者の今泉忠明さんの著書『絶滅動物誌』を読むと、
人類がいかに多様な生物を滅ぼしてきたかよくわかる。

かつて北大西洋上に集団で生息していた、
ペンギンそっくりのオオウミガラスも、今は剥製が残るのみである。

~~~~~~~~~~~~~~
▼探検家に羽毛の有用性と卵のおいしさを知られて、運命が変わった。
 群がってきたハンターたちに、巣は破壊しつくされた。
 1844年6月3日、最後のオオウミガラスが殺された日付までわかっている。
~~~~~~~
▼ケニア中部の自然保護区で19日、キタシロサイの地球に存在していた最後の雄が病死した
 45歳、「スーダン」と名付けられていた。
 同じ保護区に2頭の雌がいるだけである。
 子孫を残すには、遺伝子を利用した体外受精に頼るしかない。

▼1960年代には、アフリカ中部で2000頭以上のキタシロサイが確認されている。

 角の存在が不幸を招いた。
 70年代からベトナムや中国で、漢方薬として珍重されるようになったからだ。
 闇市場では1キロ当たり、日本円で800万円以上の高値がつくとあって、
 密猟が横行してきた。「スーダン」も安全のために、角を切り取られて保護されていた。
 キタシロサイに限らず、すべての種類のサイが、絶滅の危機にさらされている。
~~~~~~~~~~~~
▼今泉さんは、児童書としては異例のミリオンセラーとなった
ざんねんないきもの事典の監修も担当している。
 サイの角についても、興味深い記述がある。


 髪の毛や爪と同じ成分でできている、「ただのいぼ」にすぎないというのだ。
 つまり漢方薬といっても、「そのへんのおじさんの爪をせんじて飲むのと大差ありません」。

▼なんとおろかな理由で、サイの命を奪ってきたことか。
 人間こそ、「残念な生き物」にほかならない。
===========
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする