まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

『スピリチュリアルにハマまる人、ハマらない人』(幻冬舎新書)を読む

2007年05月23日 | その他
 何の気なしに本屋さんで立ち読みで思いつき的に購入した本です。著者の香山リカさんはしばしばマスコミに登場し、諸事件にいろいろコメントをしているのを読んだり見たりしていて、どんな人なんだろうと以前から関心を持っていました。

 本書は、テレビで大人気のスピリチュアル・カウンセラーである江原啓之「分析書」です。何故、彼があんなに人々に受け入れられているのか、それは、格差社会のなかで「癒し」を求める現代人の非歴史的非社会的内向き現象にあると。

 「いまのあなたのままでいいんですよ」。そして、ウイニコットの指摘する幼児の「ぬいぐるみ」への愛着は「内的世界から外的世界までの中間領域に存在する特殊な移行対象」論。江原氏にはまさにトトロにも似た中間領域的雰囲気が漂っている、と。

 江原氏の書籍をたどりながらのオウム真理教比較は、実証的で説得力があります。意外にも江原氏が「靖国神社」への批判をもっている、しかし、江原バッシングが起きない、何故?とも問いかけています。エハラー現象が少し理解できそうです。