まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

福嶋浩彦前我孫子市長の明快さ

2007年11月25日 | その他
 福嶋浩彦さん、期待通りの講演で参加者は30名程でしたが、とても勇気をもらえる集会でした。「大きな政府」論者と「小さな政府」論者の対立を「市民の政府」論で切り結ぶその姿勢は、いつ糸が切れるのか、と言う緊張感が漂います。

 1100の我孫子市事業を一度ゼロベースで民間やNPOなど「民」の力でやれるのか公募した結果、85の提案があり34をを採用。このことが、小泉流「官から民へ」と市場原理主義者かと思いきや、とんでもありません。

 しっかりと「市民の政府」論が土台にあり論旨は明快。1、公共を官が独占する次代は終わった、2、「大きな公共」と「小さな政府」。3、市民が行政を変える、4、2元代表制のもとでの議会、5、市民も自治の力をたかめる、と。

 住民投票の必要性を常設型制度として我孫子市に導入しながらも、住民投票が争点テーマの「賛成派」「反対派」が本質的な対話を避けて、手段としての「住民投票」運動になっていく傾向に危機感を表明します。

 つまりは、すべからく自己決定の構えと自己責任という成熟した民主主義を理念として追及し続けてきたのです。しかし、だからといって、現実の国や県の理不尽な自治体圧力には、公然と反旗を翻す「武闘派」的センスは保持しているのです。

 事例として、介護保険初期に認知症の方々の介護度を市独自指針でアップ決定、厚労省圧力に公然と対決、認めさせたこと、国民保護計画策定の際、市民危機管理計画として災害対策と一体化条例にしたことへの県の介入に抗議し認めさせた事。

 今回の参議院選挙では候補者要請を断った経緯があったとのこと、参加者の何人もからは是非とも再度の政治の現場への復活の声が出ていました。ご本人、地方政治の分野での活動を主にしたい、と。今後に期待です!