まつや清の日記 マツキヨ通信

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岐阜県大垣市立病院の黒字経営に厚生委員会メンバーの驚き

2010年08月09日 | ニュース・関心事
今日から3日間、大垣市ー尾道市ー岡山市と視察です。第一日目は大垣市立病院の黒字経営。2月の厚生委員会時でも新聞報道で知ってはいましたが、実際に視察に来て病院事務局長のお話に驚き、です。

黒字理由として院長の2年ごとの診療点数の改正の意図を見抜き診療点数を稼げるものは稼ぐ、各診療科での人員の実態を把握し不必要な配置は避ける、新機器は急がず時機を見て購入という明確な方針、と。

メンバーからも活発な質疑がなされましたが、私は、1、病院の経営は黒字だが地域中核・専門病院として地域との病診連携という意味において紹介率が静岡病院と比べても低いが今後の方向性は。

2、市からの繰入金として投資的経費としての企業債や旗鼓購入費の繰り入れはあるが、収益的経費として高度医療や救急医療についてゼロとなっているが、これはどのように考えたらいいのか。

3、公営企業法の一部適用でもこれだけの黒字経営ということになると、総務省からの公立病院の経営改善の方向性としての公営企業法の全部適用、独立法人化、指定管理者制度などどう考えるか。

答えは、1、医師会との連携は密に図っている、今後紹介率を高め地域医療支援病院を目指している、2、院長サイドとしては予算編成に強く要望しているが市長からは黒字なのでと了承を得られない。

3、院長は全部適用の方向性の意見を持っているが事務方としては、人事確保のためや会計処理など事務費は市長部局で負担してもらう方がベターと考えそうした対応に収まっている、など。

今回の視察は非常に有益な政策情報を得ることができました。診療点数の十分な把握とその体制作りという点など静岡市立病院の現状把握に努め、9月の決算議会で審議に役立てていきたいと思いました。