ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

物思いの夜長

2022-10-28 | 考え方

bookbub.com

ホットチョコレートにマシュマロいくつか入れて夜長の読書

 

 

 

夜長に読んでいた本に次の言葉を見つけた。 非常に現実的で、崇高で、そして妙に考えさせられる、 特にそれがヴィンセント・ヴァン・ゴッホの言葉だから。

 

「人はただ幸せになるためにこの世にいるのではない。 人は人類のために偉大なことを実現し、気高さを獲得し、人間が存在する下品さを克服するためにそこにいる。」

                                                      -ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ

 

 

 

 

 

 

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時の種

2022-08-31 | 考え方

Historical Society of Michigan

この写真の男性は、ウィリアム・ビールが埋めたボトルの 1 つを持っている。 これは、おそらく 1920 年か 1930 年に撮影されたもの。

 

 

 

1879 年にウィリアム・ビールを見た人は、おそらく彼の頭はいかれているに違いないと思ったことだろう。 そう思った人々は、ビール植物学教授が20 本の瓶に少量の砂と共にさまざまな種を入れ、密閉して、それらを深い土中に埋めているのを見たのだった。 彼らが知らなかったのは、ビール教授が何世紀にもわたる種子の生存可能性実験を行っていたということであった。 20 年ごとに瓶を掘り起こして種を植え、どの種が発芽するかを確認していた。

去年2021年、ビール教授の属したミシガン州立大学で、そんな瓶の一本が掘り出された。 瓶の中の種子は大学研究者によって植えられ、142 年以上生き残ったいくつかの種子は発芽したのだった。

日本では、大賀一郎理学博士を中心としたグループが1951年に千葉県千葉市検見川の落合遺跡周辺の泥炭地で、発見された古代ハスの実(種)を2000年(年代鑑定により)の時を経て発芽させた話がある。 この両エピソードは、類似している。 

現代に発芽し、開花した大賀ハス

 

キリストは種を蒔くことについて多くのことを話し、しばしば種を蒔くことを「言葉」が広まることに例えた(マルコ による福音書第4章15節)。 サタンに奪われた種もあれば、土台がなく根付かない種もあるし、周囲の環境に妨げられて窒息してしまう種もあると教えられた(同15-19節)。 朗報(福音とも言う)を広めるとき、どの種が生き残るかは私たち次第ではない。 私たちのやることは単に福音の種を蒔くこと、つまりキリストについて人々に伝えることである。 神が私たちを通して働き、私たちが自分の信仰を他の人々と分かち合うとき、私たちが分かち合う言葉が根付くかどうか、いつ根付くかはわかってはいない。 

興味深いことは、この大賀博士は内村鑑三の影響を受け、無教会主義ではあったが、キリスト教に帰依していたことだ。ウィリアム・ビールはクェーカー教徒の両親の許生まれていて、これは私自身の「空想」に過ぎないが、両者は、おそらく上記の聖句が脳裏を掠めたことだろうと想像する。

つまり、朗報の種蒔きは、何年も経った後でも、かの教授が土中に埋めた瓶の中の種子のように、あるいは別の国の別の教授の古代ハスの種のように、「それを受け入れて実を結ぶ」人に受け入れられるのかもしれない(4:20)。 

ミシガン州立大学 / ミシガン大学アーカイブから。
若い頃の植物学者ウィリアム・ビール。

彼の始めた研究は、今日でも続けられている長期の検証が必要なものである。

 

 

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裏の畑

2022-08-24 | 考え方

istockphoto.com

 

 

 

 

昔話、たとえ話、寓話は非常に少ない言葉で多くのことを伝える。 その伝えることは、聞き手や読み手の心と思いに届き、真実の光を放つものだ。

そんな話の 1 つは、年老いた農夫の話である。 彼は自分の農場、健康、家族の安全について常に心配していて、そのためイライラし、恐れ、怒り、動揺したりした。 そのせいで、しばしば彼は家族にそうした不安から来る苛立ちをぶつけた。

ある日、裏の畑を耕していた彼の鋤が、なにやら固い物に当たり、掘り出してみると、箱があるようで、彼は掘り起こしてみた。 するとその箱にはぎっしり金貨が詰まっていた。 この幸運に驚き、ショックを受けた農夫は、この新しい富で何をするか、何を買うかを考えた。 だが結局、彼は宝物を再び埋めて保存することにした。 それは、苦難の時の彼の安全保障となると考えた。

何年にもわたって、彼は金貨の入った箱を掘り起こすことも、コインの一つも使うことさえ、なかった。 しかしながら、必要な時に助けとなる裏の畑に埋められている金貨の箱を知っていることが、彼に精神的な変化をもたらした。 農夫にはもはや心配も恐れもなかった。 代わりに、彼は平和で幸せに余生を過ごすことができた。 彼は息子たちに優しく、妻には愛情を持ち続けた。彼は慈善団体に寄付し、隣人を助けた。 農夫の生涯はまるで愛の贈り物のようになった。 コミュニティ全体が彼の変化に驚いていた。

最後に死の床で、彼は息子たちを集めて、もう何年も自分自身で守ってきた秘密を彼らに話した。 老農夫が安らかに亡くなった後、息子たちは金貨の箱を掘り起こすために裏の畑に出かけた。しかし、彼らが埋まった箱を見つけたとき、それは空だった。 ずっと前にどこかの誰かがそれを発見し、金貨を盗んでいた。

この人生で私たち全員が見なければならないことは、私たちの真の安心や安全は裏庭に埋もれているのではなく、私たちの心と魂の奥深くに埋もれているということである。 金貨や宝物やお金は一時的なものだ。 神は永遠であり、誰もそれを盗めない。 神を知ることは、大金をはたいて真の価値が不確かな壺を買って得るものでは決してない。 彼は私たち全員をとても愛しており、「ここ」で私たちをサポートし、私たちの人生全体を共に歩むため「ここ」に存在するからである。

何故心を乱し、人生の大部分を心配に専念するのだろうか? 代わりに、あなたの愛の宝物を掘り起こし、それをみんなと分かち合うほうがどれだけ楽なことだろうか。 自身が心豊かになるだけでなく、家族や周りの人々をも幸せに人生を過ごせるようになるのではないだろうか。 そしてあなたが残す本当の遺産は永遠に続いていくのである。

あなたがたのうち、知恵不足しているがあれば、そのは、とがめもせずにしみなくすべてのえるに、願いめるがよい。そうすれば、えられるであろう」

ーヤコブの手紙第1章5節

 

appenmedia.com

 

 

 

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野のユリ

2022-08-12 | 考え方

binleyflorist.com

 

先週末に、南西から張り出してきたメキシコからのモンスーンがカリフォルニア州東部にある背骨のようなシェラネヴァダ山脈に沿って雷雨や大雨をもたらした。束の間ではあったが、私の住む地域にも降雨をもたらした。八月の降雨は非常に珍しいことである。通常の年ならば、カリフォルニアの雨季は、晩秋から初春にかけてで、カリフォルニアに四十年は住む私たち夫婦でも初めてのことであった。

突如雨に濡れたキャンパス

 

そんな珍しいことが、40度Cの暑熱に喘ぐ日々に起こり、ある思いが脳裏を駆け巡った。旱(ひでり)といわれて久しいアメリカ西部の状況を憂い、あらゆる教会、シナゴーグ、モスクや仏教会で、信者は、あるいは個人で、降雨を祈り、願ってきているが、天の窓はなかなか開かない。そこへ久しぶりに雨足が地面を這い、みるみる地を潤おわせていくのを目のあたりにし、地球は結局地球のやり方で再生していくのだと、感心した思いを持った。

地球を広く深く覆う海水や河川や湖の水は、太陽光の暑熱によって蒸発してはいくが、地球外の宇宙へ消えていくわけではなく、大気に昇って霧や霞や雲となり、やがてそれらが集まって雨や雪となって地上へ戻ってくる。だから、世界中で最も乾燥している地帯でさえ、雨は降ることがあるし、現にこのモンスーンの影響でカリフォルニアのデスヴァレーでさえ鉄砲水洪水を起こした。地球上の水は絶えず循環を繰り返すという単純な、まるで自然科学101のクラスの最初のレッスンのようなことを今更ながら、私は実感したのだ。

次いで思い出した言葉がある。:「あなたがたのうちだれが、思いわずらったからとて、自分の寿命をわずかでも延ばすことができようか。なぜ着物のことで思いわずらうのか。野の花【百合】がどうして育っているか、考えてみるがよい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、わたしはあなたがたに言うが、栄華を窮めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。きょう生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。」(新約聖書・マタイ伝第6章25-30)

人知を尽くし天命を待つという言葉の如く、人知を超える現象に深く心を煩わせるよりも、天(神)の大意を理解し、信頼することなのではないか。上述の聖句はさらにこう続く。

「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。」(参考:新約聖書・マタイ伝第6章33, 34節)

ここで言う野の花は、アザミやその他の野草であるかもしれないが、多くの場合、白い百合が意味されている。

その野の百合についての讃美歌がある。必要以上に心をわずらわせることなく、心の安寧を持つために、私はその歌を聴く。あなたもおひとつどうでしょうか。お断りしておくが、讃美歌を聴いたり、歌うことで、キリスト者でない者が即席に改宗されるわけではなく、洗脳されるわけでは決してない。どうぞその点でお心をお煩らわせることなきように。

 

 

 

 

“Consider the Lilies”

Roger Hoffman

Consider the lilies of the field,
How they grow, how they grow.
Consider the birds in the sky,
How they fly, how they fly.
He clothes the lilies of the field.
He feeds the birds in the sky.
And He will feed those who trust Him,
And guide them with His eye.

Consider the sheep of His fold,
How they follow where He leads.
Though the path may wind across the mountains,
He knows the meadows where they feed.
He clothes the lilies of the field.
He feeds the birds in the sky,
And He will feed those who trust Him,
And guide them with His eye.

Consider the sweet, tender children
Who must suffer on this earth.
The pains of all of them He carried
From the day of His birth.
He clothes the lilies of the field,
He feeds the lambs in His fold,
And He will heal those who trust Him,
And make their hearts as gold.

He clothes the lilies of the field,
He feeds the lambs in His fold,
And He will heal those who trust Him,
And make their hearts as gold.

 

野のユリを考えて、
彼らがどのように成長するか、彼らがどのように成長するか。
空の鳥を考えてみてください。
彼らがどのように飛ぶか、どのように飛ぶか。
彼は野のユリを装わせます。
彼は空の鳥に餌をやります。
そして、彼は彼を信頼する人々を養い、
そして、彼の目で彼らを導きます。

彼の群れの羊を考えてください。
彼が導くところに彼らがどのように従うか。
道は曲がりくねって山を横切るかもしれませんが、
彼は彼らが餌をやる牧草地を知っています。
彼は野のユリを装わせます。
彼は空の鳥に餌をやり、
そして、彼は彼を信頼する人々を養い、
そして、彼の目で彼らを導きます。

かわいくて柔和な子供たちのことを考えてください
この地球上で苦しまなければならないのは誰か。
彼が背負ったそれらすべての痛み
彼の誕生の日から。
彼は野のユリを装おわせ、
彼は自分の子羊の群れを養い、
そして、彼は彼を信頼する人々を癒し、
彼らの心を金のようにしてくださいます。

彼は野のユリを、装おわせ、彼は自分の子羊の群れを養い、
そして、彼は彼を信頼する人々を癒し、
彼らの心を金のようにしてくださいます。

 

 

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消えることはない

2022-07-11 | 考え方

Walt Disney

 

 

 

クリストファー・ロビンは死の床で、死の概念をプーに説明しようとしている。

「あのね、」クリストファーは長いため息をつきながら始めた。 「それは、長い間眠っているようなものさ。」

クリストファー・ロビンは彼のお気に入りの木のもとで仲間に囲まれていた。それは百エーカーの森全体を見下ろす丘の上にあった。クリストファーは今は年を取り、仲間と一緒にいる時間があまりないことを知っていた。

「でも、眠りにつくということは、いつか目を覚ますってことでしょう?」プーさんは笑顔で言った。

"確かに!"とフクロウは叫んだ。

「そして、あなたが起きる時、私たちはここにいるでしょう」とカンガは付け加えた。 「私はあなたに朝食を作りましょう。」

クリストファーは笑わずにはいられなかった。 「僕はそれをとても望んでいるよ。でも、みんなそれが非常に、非常に長い時間になることをわかってなきゃならないよ。」

「オーホーホー!僕たちは長い間待つのが得意です!ウサギは毎年、ニンジンが庭で成長するのを待っています。」とティガーが相槌を打った。

「そして毎年あなたはそれらを破壊しちゃいますけどね!」ウサギが唸った。

「でもクリストファー!」ルーが話に介入し、クリストファーの膝に飛び込んできた。 「あなたがいなくなったら、私たちは何をしたらいいの?」

「ああ、僕は行っても消えてしまいはしないよ、ルー。ここにいるよ。」クリストファーはルーの心臓あたりに指を置いた。ルーはくすぐったくて、笑いながら体をよじった。

「僕たちは大丈夫だよ」とイーヨーはつぶやいた。 「とにかく一人ぼっちには慣れているもの。」

「君は一人ぼっちではないよ!君は家族の一員じゃないか。そして僕が去っている間、君たちは皆お互いに世話をしあうんだ。」

「で、で、でもあなたは、も、も、戻ってきますよね、クリストファー?」とピグレットはどもる。

クリストファーは柔らかくため息をつき、自分の仲間全員を見回した。この仲間たちが理解するのを助けるのは難しいだろう。彼らはおそらく決して…

「良いことが終わることってあるんだよ。でも、ここに秘密がある。もっと近くに寄って!」皆クリストファーの秘密を聞くために木の下に集まった。

「思い出。はあるのさ。永遠に。」彼はそうささやき、プーさんの鼻を軽くたたいた。

「思い出?」プーさんは言った。 「あら、それなら僕はたくさん持っているよ!僕たちがあなたを『ヘファランプ』から救ったこととか!」

「あるいはあなたが私の菜園を修理するのを手伝ってくれたとき!」ウサギは叫んだ。

「または、あなたが私の図書室をきちんと整理してくれたとき!」とフクロウは叫んだ。

「ある時、あなたは森の中で見つけたいくつかの枝で僕に新しい家を建ててくれたよね。」 イーヨーはむっつりと付け加えた。「その家は一夜も持たなかったけど...でも僕はそれを覚えている。」

「そう、そう!そういうことはすべて思い出で、君たちは永遠にそれを持っていることでしょう。僕が仲間みんなの思い出を持っているのと同じように。」

クリストファーは立ち上がって、百エーカーの森を最後もう一度見わたした。太陽が沈み始めたオレンジ色の秋の空のもと、木々は葉を失い始めていた。家に帰る時が来たのだった。

クリストファーは仲間みんなと一緒に丘を下り始めた。お互いに持っていた思い出について話し合うのに忙しかった。

「クリストファー?」プーさんは、クリストファーが手をつないで歩いているときに見上げて言った。 「あなたはもう戻ってこないのですか?」

クリストファーは地面を見下ろし、答える前に少し間を持った。 「いいえ、プーさん、今度は戻ってこないよ。」

彼らは静かに歩き、足元の踏みごたえのある葉の音を聞いた。

プーさんは突然立ち止まり、地面をじっと見つめた。 「クリストファーが恋しいと思う」と彼は震えた声でやわらかく言った。

クリストファーは身を乗り出し、生涯の友人を腕に抱きしめた。

「僕も君が恋しいよ。君がいなくてとってもとっても寂しいことだろう。」

 

faithstarr.com

「一緒にいられない日が来たら、
僕をあなたの心に留めておいて、僕は永遠にそこにとどまるよ。」

ーWinnie the Pooh

 

 

 

 

 

 

 

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