ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

四つの小話 #4

2018-02-28 | アメリカ事情

https://i2.wp.com/sarahbeckman.org//wp-content/uploads/2013/04/couple-sunset.jpg?ssl=1 


生きて呼吸していること


何年も前のある暖かい宵のこと。。。8日間続けて一刻一刻を妻のエンジェル*と共に過ごした後、彼女に言わねばならぬ一言が何かわかっていました。夜遅く彼女が寝落ちる前に、私は彼女の耳元でささやきました。彼女は、微笑みましたー私を微笑ませる微笑みで。彼女は言いました、「私が75歳で私の人生や若いということがどういうことなのかを考える時、今この瞬間を思い出せるよう願っているわ。」

数秒後彼女は目を閉じ、眠りにつきました。部屋は平穏で、ほとんど沈黙のうちにありました。彼女のかすかな寝息がするだけでした。私は、まだ寝付かず、私達が一緒に過ごしてきた時間や、今この瞬間を可能にした二人のしてきた選択などに思いを寄せていました。そしてある意味、今まで私達が何をし、どこへ行ったかは、たいして大きな意味を持たないことに気がついたのです。未来がどのようなことになるかも、さほど深長な意味はないと。

大事なのは、平穏な瞬間、ただ彼女と、息をしている彼女と一緒にいる瞬間だ、と気づいたのです。

教訓: 私達は、時計やカレンダーなど外的な圧力に人生を左右させず、今現在愛する人と共に存在しているという奇跡にも近い瞬間を見失わないようにしたいものです。

 

*Marc Chernoffマーク・チャーノフとAngel Chernoffエンジェル・チャーノフ夫妻は、まだお若いが、二人のブログを通じて自己開発・啓発を提案している。フォーブス誌は、二人のブログを「最も人気のある個人開発のブログのひとつ」と認識している。http://www.marcandangel.com/を参照。

 

 

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四つの小話 #3

2018-02-27 | アメリカ事情

dreamstop.com

 

 

サメの釣り餌


研究実験中、ひとりの海洋生物学者は、サメを大きな水槽に入れ、いくつかの小魚の生餌を放しました。

期待通り、サメはすぐさま水槽を泳ぎ回り、小さな魚を攻撃し、食べました。

海洋生物学者は、強靭な透き通ったファイバーグラスの板を水槽に入れ、水槽内二か所に仕切りました。それから仕切りのこっち側にサメを入れ、あちら側に生餌魚を入れました。

再びサメはすぐさま攻撃しました。今回は、しかしながら、ファイバーグラスの仕切り板にぶつかり、跳ね返りました。あきらめないサメは、この無駄な行動を数分置きに繰り返しました。一方仕切りの向こうでは、生餌魚が無傷で泳ぎ回っていました。結局実験後約1時間、サメはあきらめました。

この実験は数週間にわたって数十回繰り返されました。毎回サメはあまり積極的にはならず、生餌魚を攻撃しようとすることもあまりしなくなりました。 やがてサメはファイバーグラスの仕切りに体当たりすることに疲れ、攻撃することも止めました。

海洋生物学者は、その後ファイバーグラスの仕切りを取り出したのですが、サメは攻撃をしませんでした。自分と生餌魚との間には障壁があるのだと、サメは訓練され、小さな魚は危険な思いをせずに、好きなようにどこでも泳ぐことができました。

教訓: 私達の多くは、挫折や失敗を経験後、感情的に試すことさえあきらめてしまいます。この話のサメのように、過去に失敗したので、同じ失敗を繰り返すと信じているのです。言い換えれば、実際には存在していない障壁が「今いる所」と「行きたい所」の間にあるのを見続けているのです。


 

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四つの小話 #2

2018-02-26 | アメリカ事情

FreeImages.com 


コップの重さ

 

 心理学教授は、教壇の周りを歩きながら、ストレス・マネジメントの原則について満場の講堂で教えていました。彼女が水の入ったコップを持ち上げると、誰もが典型的な「水はコップの半分しかない、か、半分もあるか」の質問をされるだろうと思いました。代わりに、その顔に笑みを浮かべて、教授は「私の持っている水の入ったコップはどのくらいの重さだと思いますか?」と質問しました。

学生達は8オンスから2、3ポンドに及ぶ答えを叫びました。

彼女は答えました、「私の見方からすれば、このコップの絶対的な重量は、重要じゃありません。私がどのくらいこれを持っていられるか、によって異なります。もし私が1、2分持っていられれば、これはかなり軽い。もし1時間きっかり持っていられたら、その重さは私の腕を少々痛くさせるかもしれません。もしきっかりと1日持っているならば、私の腕は、けいれんを起こし、完全にマヒして感覚がなくなって、コップを床に落としてしまいます。いずれの場合、コップの重さは、変わらずなのに、持つ時間が長くなると、もっと重く感じるようになるのです。」

クラスの皆が納得してうなづくと、彼女は続けました。「あなたのストレスと人生の心配は、この水の入ったコップにとてもよく似ています。少しだけそのことについて考えると、別になにも起こりません。もうちょっと長く考えると、少々痛みを覚えます。一日中考えると、あなたは、完全にマヒして感覚をなくしてしまうのですーあなたがそれらを落とすまで何もすることができないのです。」

教訓: ストレスや心配を忘れるようにすることを覚えておくのは大切です。日中に何が起こっても、できるだけ早いうち、夕方くらいには、すべての負担を減らすのです。夜通しや翌日まで持ち越さないようにするのです。もしまだ昨日のストレスを感じるなら、それは今そのコップを下す時だという強い印です。

 

 

 

 

 

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四つの小話 #1

2018-02-25 | アメリカ事情

  Photo credit: By Aysezgicmeli/Shutterstock.com



肯定的な考え方や幸福をどんな小さなことからも感じると言うのは、積み重なれば、大した「財産」になる。誰も毎日毎晩面白可笑しく暮らしているわけではないからこそ、そんな積み重ね「貯金」があると、今日の勇気と明日の希望を持てるのではないだろうか。そんなことを書いた小話4編を今日から一日一つご紹介したい。あなたの考え方をちょっと変えるかもしれない、と作者の

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Baby_turtle.jpg

違いを作る

 毎週日曜日の朝、自宅近くの公園の辺りを軽くジョギングします。その公園の一角には湖があります。その湖近くをジョギングするたび、決まってある老婦人が、水辺に座っていて、その横に小さな金属製のケージを置いているのを見かけます。

この前の日曜日、私の好奇心が頭を持ち上げて、ジョギングを止め、彼女の方へ歩いて行きました。近づくと、その金属製のケージが、実際小さなものを捕らえるための仕掛け付でした。その中には無傷の三匹の亀が、底でゆっくりと動いていました。その婦人は四匹目の亀を膝の上に置いて、スポンジブラシで慎重に(亀を)洗っていました。

「こんにちわ」と私は声をかけました。「毎週日曜日の朝、ここであなたをお見掛けします。お気に触らなければ、あなたがこの亀となにをなさっていらっしゃるのか、知りたいのです。」

彼女は微笑み、「私はこの亀たちの甲羅をきれいにしているのよ。」と答えた。続けて彼女は言った。「甲羅の藻などの汚れは、亀の熱吸収力を低下させ、泳ぐ能力低下につながるの。そしてなにもせずに放っておくと、次第に甲羅を腐食させ、弱めてしまうのよ。」

「わー!それは本当にいいことですね!」と私は感嘆の声を上げた。

彼女は続けて、「私は毎週日曜日の朝の数時間をこの湖の傍らでゆっくり過ごしながら、この子達を助けているの。私風の奇妙なやり方ですこしでも世の中に違いを作ろうとしているのよ。」

「けれど、ほとんどの淡水亀は、藻類やなにかを甲羅の端から端に垂れ下げ、生涯を生きていませんか?」と私は尋ねました。

「ええ、悲しいことにそうするわね。」と彼女は答えた。

私は、頭を掻きました。「それならば、あなたの時間をもっと良いことに費やした方がいいとお思いになりませんか?そのう、あなたの御尽力は親切であるとは思うのですが、世界中の湖に生息する淡水亀の99%は、あなたがなさっていらっしゃるような甲羅をきれいにしてもらう親切を受けてはいません。悪気はありませんが、そうすると、このように限られた地域での御尽力は、本当に違いをもたらしているのでしょうか?」

その婦人は大きな声で笑いました。彼女は膝の上の亀の甲羅から最後の藻をこすり取り、言いました。「お若い方、もしこの小さな亀達が口を利けたなら、きっとあなたに言うことでしょうよ、わたしが世界に違いを作った、とね。」

教訓:人は世界を変えることができますーおそらく全てを一度に、ではなく、一人の人が日々一つの善行を、行っていけば。毎朝起きて、あなたは、違いを作るのだ、というそぶりを見せて。

(http://www.marcandangel.comからの提案)

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DogとGod

2018-02-24 | アメリカ事情

 

https://www.youtube.com/watch?v=n0qz5GuWwRs

 これはLokiと言う狼犬。マヤはもう少し大きかったが、この犬によく似ていた。

 

 

 

ペットを失うと、本当に心にぽっかり穴が開くとしか表現できない悲しみがいつまでも続く。ペットはペット天国へ行き、いつか再び会える、とわかっていても、かなりその喪失感は長引き、というよりも終わりがないかのようである。

 

1/4ティンバー・ウルフで3/4ハスキーだったマヤは、大きくてふわふわの毛並みで、ちょっと変わった子だった。完全にベータ・フィーメイルで、おやつを上げる時、とにかく人の指や手を噛みつくまい、と努力し、そして遠慮がちにもらう子だった。マヤにとって、夫や息子達は、完全にアルファ・メイルで、まるで尊敬しているかのようにふるまっていた。寂しがり屋で、人が隣にいると、必ず寄りかかってきたり、その大きな手で、頭をなでて頂戴、と促したりした。ハスキー犬は往々にして、「喋る」ものだが、マヤも、そうだった。そのくせ、普通の犬のように吠えることが一切なく、例え隣近所の犬が一斉に吠えても、マヤだけは鷹揚に構えて決して吠えなかった。

 

性格はいたって従順で、おとなしかったが、見かけは、ハスキー犬特有の一見怖そうなご面相や、狼のような毛並みと大きな体(ポニーほどの大きさ)で、なにも知らない人は、見ただけで、怖気づいたものだった。そのお陰で、我家は守られていたと思う。ある日、階下の寝室の窓から網戸が地面に落ちていて、湿った地面に見慣れぬ足跡があり、すぐに、誰かが木戸を開けて侵入し、窓から家へ入ろうとしたらしいとわかった。マヤは庭を徘徊して、レッドウッドの木々の下で休むのが好きだったので、誰かが来た時、遊びにきてくれたと思って、早速そばに行ったに違いなかった。その大きさと怖そうなお顔で、侵入者を震え上がらせ、彼らは、急いで逃げたらしかった。マヤは単に遊んでくれるのか、と寄ってきただけだったのだが。

 

あれは9年ほど前だったと思うが、同僚のレイチェルが、メイルしてくれたユーチュブ画像は、犬についてで、センチメンタルな短い映像だったが、いまでも心に残っている。

 

 

 

 

God and Dog

By Wendy Francisco

I look up and I see God          空を見上げて神を見る
I look down and see my dog       下を向いて、して私の犬を見る
Simple spelling G-O-D          簡単なスペル G-O-D
Same word backward D-O-G       逆のスペルは D-O-G
They would stay with me all day     犬達は私と一日中一緒にいることだ
I'm the one who walks away       歩き去るのは、私
But both of them just wait for me     けれど神も犬も私を待ってくれている
And dance at my return with glee     私が帰ると喜び踊る

They love me no matter what       何があっても両方は私を愛してくれる
Divine God and canine mutt        聖なる神と雑種犬
I take it hard each time I fail       失敗するたび落ち込む私
But God forgives, dog wags his tail    けれど神は私を赦し犬はしっぽを振る
God thought up and made the dog    神はお考えになって犬をお創りになった
Dog reflects a part of God         犬は神の一部を反映している
And in my human frailty          そして私の人間的な虚弱さに
I can't match their love for me      神と犬の私への愛に私は合わせられない

I look up and I see God          空を見上げて神を見る
I look down and see my dog        下を向いて私の犬達を見る
I've seen love from both sides now    上と下の両方で愛を見る、どこにでも
It's everywhere, Amen, bow wow     アーメン、ワンワン


 


Read more at http://www.beliefnet.com/columnists/prayables/2012/02/god-and-dog-wendy-francisco.html#vWPjCZRGkGoxKM1T.99

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