ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

ちょっと不思議な #2

2017-12-31 | アメリカ事情

 #1の続き

 

4)私の21歳の甥マーキーは、2013年2月癌で亡くなりました。ある午後、私は帰宅途中のハイウェイを運転しながら、すすり泣きの合間にマーキーに話しかけていました。私は彼が大丈夫であるならば、その合図を私に送るように頼みました。すると、その時一台のシルバーのレクサスが私の前に入り込んできました。甥はレクサスを運転していました。これは偶然だ、と考えました、その車のナンバープレイトを見るまでは。そこには、MHRというイニシャルがあり、それはマーキーのイニシャルでした。彼は私の請うたことを聞き、答えてくれたのです。ありがとう、マーキー、愛しているわよ。 ーロビン・マッケオン、マサチューセッツ州プリモス

 

 

https://services.edmunds-media.com/

 

5)私の祖父の一周忌の日のことでした。私は職場の産科病棟で働きながら、ずっと祖父のことを思っては、偲んでいたのです。その日のシフトの始まりに、ある夫婦に生まれた子供の名前は決まったのか尋ねると、その名はヴィクターと言いました。思わず私は、同じ名を持つ祖父について色々話し、今まで16年以上働いてきて、ヴィクターと名付けられた新生児は一人もいなかったと言いました。偶然でしょう、多分、けれど、そのシフトの後半で、もう一人の新生児も同じ名前が付けられたのです。まるで祖父が私にハイ!と言ったかのように。 〜ジュリー・クリーブランド、ジョージア州ステイツボロ

 

 

http://www.madeformums.com

 

6)ニューイングランドの一月のある日、私達の息子は病院のベッドで息を引き取りました。娘は、彼の手を取り、言いました、「もしあなたが、平安ならば、それを私達にわからせるために、蝶々を送って頂戴。」 私は、それは希望薄だと思いました。あまりにも寒過ぎる時期だったからです。次の朝、郵便に一通の封筒があり、それは中西部にある学校への寄付を求めるものでした。最初に封筒から引き出した物は、蝶々のシールのシート*でした。 ージョセフ・フレデリック、ロードアイランド州バリントン

*寄付依頼の郵便物には、ギフトとして宛先人の名前と住所のシールなどを同封することが多い。この方の場合は、一枚にたくさん蝶のシールが貼ってあるシートだった。


https://pbs.twimg.com

 

あなたにもこのような実話がおありでしょうか? もしそうであれば、是非お知らせください。

 

from https://www.rd.com/culture/stories-of-messages-from-the-dead/3/ 
 

 

 


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ちょっと不思議な #1

2017-12-30 | アメリカ事情

https://keyassets-p2.timeincuk.net

 

私は雑誌や本や新聞やニュースで、ちょっといい話を知ると、メモを残すことにしている。教会で話を頼まれることがあり、その時のリファランス(参考)用として、こうしたメモは役立つ。系図調査を生きがいとしていることもあって、言い方は妙だが、亡くなった人とのつながりについての記事は励みになる。今日は、そんな話をいくつかご紹介しよう。皆実話である。


1)私の祖父は、2015年10月肺癌でこの世を去りました。私も家族も、いつも祖父の魂は、イーグルだと思うのです。私の母が小さな頃から、毎年カナダへキャンピングへ行くのは、家族の伝統行事でした。2016年に祖母は、私と姉達を例年の様にカナダへ連れて行きました。帰宅してから、そのキャンプ場のウェブサイトを覗いたら、そこには一枚の写真が出ていて、それには一羽のイーグルが私達のキャンパーの上にとまっている写真でした。その説明文には、「イーグルがキャンプ場を見守っています。」と書かれていました。私達とともに祖父がいたのです。    ーテイラー・テイラン、ウィスコンシン州アップルトン



http://www.rvgoddess.com

 

2)58年連れ添った夫は2014年12月9日逝去し、それは41年前彼の母親の命日でもあります。彼の一周忌の2015年、「あなたのことを思っています」カードや花束が友人や家族から贈られました。その日の午後、私の電話が2度鳴ってから、パタリと止みました。どなたがかけてきたのかと、発信者番号と登録名を調べてみると、それは亡くなった夫の名前と番号でした。それ以前も以降も一度もこんなことは、ありませんでした。 ーエヴァ・ドリュチ、ペンシルヴァニア州ワシントン


http://clipground.com


3)最近息子を亡くし、初めて母の日を息子なしで迎えたのは、とても辛いことでした。息子と私はとても仲が良く、もしどちらかが先に亡くなったら、生きている片方に合図をしようとさえ、冗談でほのめかしていたくらいでした。その母の日の夜、階下で大きな物音がしました。調べてみると、何枚もの祝祭日用のお皿が飾り棚から落ちて粉々になっていたのです。破片を拾い集めていると、一枚だけ全く割れてないどころか、傷さえないお皿がありました。裏返してみて、驚きました。「母の日おめでとう」と書かれていたからです。それが合図でした。息子よ、ありがとう!  ーキャロル・ガヴィガン、イリノイ州シカゴハイツ

 
 
https://rlv.zcache.com 
 
 
from https://www.rd.com/culture/stories-of-messages-from-the-dead/3/ 
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感謝の気持

2017-12-29 | アメリカ事情
http://kimchilds.com
 
 
 
 
 
「ポリアンナ」と言うデイズニーの映画がある。エレナ・ポーター原作「少女パレアナ」の映画化で、ヘイリー・ミルズがポリアンナを演じている。この中で、ポリアンナは、Glad Game(よかった探し)を提唱・実践して頑なだった人々の心を溶かし、幸せな気持ちへ変えていく。 
 
 
しかしながら、心理学では、ポリアンナ症候群と称する用語を用いて、楽天性の負性を表し、現実逃避の一つとさえ言う。ウィキペディアによれば、ポリアンナ症候群は、
  • 直面した問題の中に含まれる(微細な)良い部分だけを見て自己満足し、問題の解決にいたらないこと」
  • 「常に現状より悪い状況を想定して、そうなっていないことに満足し、上を見ようとしないこと」

などを指すそうである。

 

ところが、この正反対の意味で、「ポリアンナ効果」がある。1964年に合衆国のチャールズ・E・オズグッドと言う心理学者が、否定的・悲観的・後退的な言葉よりも、肯定的・楽天的・前進的な言葉の方が、人に肯定的な大きな効果をもたらす、と例えた。ウィキペディアによれば、この見方は、一般的には、

  • ポジティブな感情を伴った記憶ほど思い出し易く、ネガティブな感情を伴った記憶は思い出しにくい。
  • 一般に人は肯定的な評価を好む。
  • 否定的評価は肯定的な評価に比べて集まりにくい。

などを指すそうだ。

 

こうした対極的な心理学用語は、二つともポリアンナ(パレアナ)から来ている。ところが原作や映画では、ポリアンナが現実逃避や自己満足で「よかった探し」をしているのではない、と読者や鑑賞者は気がつく。難しい心理学的説明なしに、人生を歩いていくに必要な勇気ややる気を持たせることだ、と気がつく。そこに自己満足や現実逃避があるとは思えない。

 
このGlad Gameに似ている、Gratitude Journal(感謝日誌)がある。どんな状況にあっても、人は多かれ少なかれ、毎日何かに対して、ありがたい、と思うことがある。雨の降る前に干してある洗濯物を取り入れられた、とか、今日美味しい野菜が安く手に入れられた、とか、あるいは一つも期待していなかった人からの親切、と何かしらあるものである。それらを毎日(あるいは毎晩)書き出して、ジャーナルにしていく。ノートブックでは続かないのなら、メモに書いて、折ってから、メイソンジャーに入れていく。
 
 
 
 
https://blog.honest.com
 


これは、脳に感謝の気持を持つことを探し始めさせる。つまり感謝日誌や感謝のメモを入れる感謝ジャーは、脳に一つの課題を与えることになる。Live Happyと言う雑誌の科学編集者ポーラ・フェルプスは、「私たちは生まれつき、自然に否定的な偏りを持ってきています。これは、私たちに何をしたら、悪い方向へ向かい、生存を脅かすのかを、考えさせ、それを回避する努力をさせる効果があるのです。それが私達の生存できる助けになるのです。その否定的偏っている脳を感謝日誌を続けることによって、私達の世界の見方を肯定的に変えられるのです。」
 
 
ポーラ・フェルプスは、感謝日誌を9年続けていて、好結果を得ていると言う。彼女が推薦するやり方は、感謝のメモを簡潔に手短にまとめ、日々三つほどの新しい(感謝している)ことを書き留めること。これらをノートに書き込んだり、メモをジャーに入れていく。二人の医学博士、ランディー・サンソンとローリー・サンソンは、医学ジャーナルの「精神分析」に幾多の感謝研究の結果を次のように分析している。
 
 
 
この感謝研究に参加した人々は、感謝に対して特に注意を払わない人々に比べて、人生の小さなことにも感謝の念を持つことにより、幸福で健康な状態や人生への満足度をさらに高めている」と、両医学博士は報告している。


こんな効果は、ポリアンナの「よかった探し」に似ている。それが現実逃避や自己満足とは私には思えない。科学者を揶揄するわけではないが、楽天主義の負のサイドを根掘り葉掘りするよりも、どんな小さなことにも喜びを見つけていける人間の強さに焦点を当てることの方が、私は好きだ。

 

 

 

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来年

2017-12-28 | アメリカ事情

https://i1.wp.com/greetingsquoteswishesmessages.com

 

 

アメリカで1922年に創刊され、今現在でも、Better Homes and Gardens誌に次いで売上数を誇る、サイズの小さなあるアメリカの雑誌は、保守的、楽天的、そしてアメリカ至上主義的である。この雑誌の基本的価値観は、個人の成功、楽天主義、道徳的保守主義、自由市場経済支持である。アメリカで最も慎重に編集され、記事の信憑性が非常に高いことでも知られているこの雑誌とは、Reader's Digestである。NHKまでも合衆国高官から、名指しでフェイクニュース、と呼ばれたこの時代、弛まぬ努力で記事の信憑性を追求する態度は、ありがたい。残念ながら、日本版は1946年に創刊され、1986年に休刊し、2007年に日本のウェッブサイトができたが、これも時を経ずして閉じられている。

 

私の好きな読み物の一つが、このReader's Digestだと言うと、夫は「世代が違うんじゃないの?それは両親の世代までだよ?」などとからかうが、私は、この雑誌が好きである。Uplifting(気持ちを高める)な実話や、記事が多いし、ダイジェストだから、すぐに読み切れる。合衆国で、歯科医や医師の待合室にあるような雑誌で、気軽に手に取って読める。今年のクリスマスに、家族の歴史センターで一緒に奉仕する夫妻が、この購読をプレゼントしてくれた。一週間前にすでに最初の号が届けられ、下のような記事を今日はご紹介したい。

 

題して、”I will be happy next year if I can..."「来年もし。。。できたら、私は幸せでしょう」。

コネチカット州ダンベリーのテイア・マッカウさん:「聞くのをやめたらね、私の心理分析医の言うことを。」

ニュージャージー州ポートリパブリックのダナ・パッサカパッサレリさん:「何かの中毒になっている人を助ける。」

ヴァージニア州セイラムのマージー・ダーラムさん:「パートタイムで働いている職場で、フルタイムで雇われること。この職場が大好きなんです。」

ミシガン州グロッスイルのジャネット・グロンダさん:「私の5番目のイーグル・スカウトとなる孫息子を自慢できること。プレッシャーじゃないわよ、コーディー!」

ウィスコンシン州ボスコベルのジェン・ジャコバスさん:「過去数年にわたって煮詰まってきている回想記を書くこと。」

イリノイ州シャムバーグのジョアン・フレッダーモンさん:「私の娘の高校シニア年を生き延びること。」

インディアナ州マーチンズヴィルのクリス・ハムリンさん:「通常の家族形態ではない私の家族を受け入れてくれる教会を見つけること。」

サウス・キャロライナ州ウエストペルツアのアンデイ・デイヴィスさん:「依然として美味しいミルクシェイクを飲んで健康でいられること。できますよね?」

テキサス州サンアントニオのステイーブ・リチャーズさん:「ウクレレが弾けるように習うこと。」

アイダホ州メレディアンのG.N.H.さん:「75歳にして新しく発見した半分姉妹に会うこと。彼女は亡くなった父のファイルから、私の居所を見つけたのです。」

カリフォルニア州フレズノのエイドリアナ・スターさん:「愛に溢れた家族を必要とする子供をとうとう養子(養女)にする決心。私は5年前に死産したのです。」

 

 

 

https://www.rd.com


この方々の幸せが叶うように願う。あなたは、来年何をしたら、幸せとお思いだろうか。

 

 

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ありがとう

2017-12-27 | アメリカ事情

http://filesclip.com

 

ホリデイ・シーズンもクリスマスが過ぎた。遠くからやってきた子供達も、来週早々には帰路につく。帰路につく、なんて言うようになったのか、と思うとおかしい。ついこの間まで、早く寝なさい、とか、きちんとベッドメイキングしたの?などと口うるさく母親に言われていた子供達、だったのに。それが、今や、自分の子供達の食事後のこぼれた食べ物を片付けたりしているのだから。互いの子供達を抱き合ったり、遊んでやったり、その合間に兄弟姉妹で昔のように冗談を掛け合ったり。


次男家族とスカイプした時も、2時間は話していただろう。この家では、ウェッブ・デザイナーも医師も医学生も法学生も関係なく、和気藹々とゲームに興じたり、Rokuがすでに組み込まれている新しい55インチのテレビをクリスマスの朝、表から家に運び込んできた時は、驚いたが、夫と私へのプレゼントだとわかると、胸が熱くなった。そんな高価な物を兄弟姉妹で計画して贈ってくれなくとも、ただ帰郷してくれるだけでそれで十分私達は嬉しかったのに。もうそんなことができる年代なのね。親、になったんだものね。

 

大のお気に入りの叔母さんに音楽付き胡桃割り人形絵本を見せる小さな人。

 

さあ、2018年もすぐそこ。家族全員で17人。来年のクリスマスには、また皆元気で会いましょう。その頃には、17ではなくて、18か、20人にもなっているかもしれないわね。楽しいホリデイ・シーズン、ありがとう!

 

この小さな人見知りの女王も、最近はかなり打ち解けて、特に三男の妻と末娘を気に入った。笑う口元に二本の歯が見えるようになった。

 

 

 

 

 

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