日々史跡めぐり

日本のあちこちの史跡、神社仏閣を巡っています

泉涌寺の塔頭(3)法音院

2018-01-24 | 仏閣
泉涌寺の塔頭・法音院の境内を覗いてみました。



鎌倉時代末期にあたる嘉暦元年(1326)無人如導宗師によって泉涌寺山内に創建されるが、室町期応仁文明の大乱により当院も兵災焼亡の憂目に会う。
その後、江戸時代の初期寛文四~五年(1664~1665)幕府及び本多正貫・同夫人の支援を得、覚雲西堂の手により現在の地に再建される。
寛文の再興以来、駿州田中城主本多家の京都における菩提寺となり本多氏の当主の位牌は幕末まで当院に安置されることになる。
寺内には正貫が建立した三河出身で徳川家康などに仕えた父本多正重の石碑 が、正貫・同夫人及びその家臣等の墓とともに本多山より移されている。
現在の本堂は英照皇太后御大葬の御須屋を賜ったもので本尊はあらゆる人を救う羂索[投げ縄]をもつ不空羂索観音 。一面三眼八臂のお姿でこの世では病なく、財宝を得、水難火難を除き、人々に敬われ慈悲の心で暮らすことができるなどの利益を得られ、死に臨んでは苦しみなく浄土に導かれるなどの利益を得るという。
書院には伏見桃山城の遺構の一部であり、泉涌寺七福神の寿老人を祀る寺として信仰を受けている。(法音院HPより)



山門前に境内の案内図もあり、散策するのにわかりやすいです。



本堂


客殿(大書院)


鎮守社


社殿は春日造りで、春日明神を中心に八幡大菩薩・天照大御神の三社が祀られています。

神鹿


共に鹿を使役とする春日明神と寿老人が境内に祀られ、本尊の不空羂索観音が春日明神の本地仏であることから、神鹿(狛鹿)として安置してされています。

寿老人


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泉涌寺の塔頭(2)善能寺

2018-01-17 | 仏閣
善能寺は、泉涌寺の塔頭のひとつで、本尊は聖観音。



洛陽三十三所観音霊場第18番札所。



823年(弘仁14年)に空海が八条油小路の地に創建したと伝えられ、1551年(天文20年)に後奈良天皇の命で現在地に移されました。

現在の本堂は1971年(昭和46年)のばんだい号墜落事故の遺族の寄進により建立されたもの。



祥空殿


境内には日本最古と伝えられる稲荷社が祀られています。



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泉涌寺の塔頭(1)戒光寺

2018-01-08 | 仏閣
泉涌寺の塔頭である戒光寺(かいこうじ)は、安貞2年(1228年)、浄業(曇照律師)によって猪熊八条の地に開山し、後堀河天皇の勅願所となり、皇室、庶民の尊崇を集めていました。

しかし、応仁元年(1467年)に勃発した応仁の乱により堂宇を焼失。本尊の釈迦如来は兵火を逃れ、仮に一条戻橋の東へ移されました。
更に三条川東に移築された後、正保2年(1645年)に後水尾天皇の発願により現在地に移転し、泉涌寺の塔頭となり現在に至ります。




泉山七福神巡りの一つである泉山融通弁財天は、「金銭の融通をして下さる。」弁天様で、学芸・商売はもとより「融通を利かせてあらゆるお願いを聞いて下さる。」ということから厚く信仰されています。




尊像は伝教大師作と伝えられており、秘仏ご開帳は年2回、1月の成人の日に行われる七福神巡りと11月3日の弁財天大祭のみに行われています。

本堂



身代わりのお釈迦様

(丈六釈迦如来像の画像:戒光寺HPより)


戒光寺の御本尊である本尊丈六釈迦如来像は、運慶・湛慶親子の合作で、重要文化財に指定されています。宋風をおびた極彩色の木像・寄木造で、台座から後背部を入れると約10メートルの大きな大仏様で、「丈六さん」と呼ばれ多くの人々に親しまれています。

喉元から何か流れているように見えるものは、後水尾天皇が即位争いに巻き込まれ暗殺者に寝首を掻かれた際、身代わりにたたれた時についた血の跡だと伝えられ、以来「悪いことの身代わりになって下さる」「首から上の病気や喉の病気は特によく治して下さる」と、崇められています。

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新年のご挨拶

2018-01-01 | その他
明けましておめでとうございます!

昨年も当ブログへのコメント&応援ありがとうございました。


今年もよろしくお願いいたします。







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