もはや、古典と思っているポール・ギャリコの「猫語の教科書」を読んでいる。人間と暮らしていると、人間は、ほんの少しのいいとこを除くと、愚かだし、虚栄心は強いし強情な上に忘れっぽく、時にはずるくて不誠実でさえあります。平気で嘘をついたり、表と裏があったり、破るとわかっている約束をしたり模します。わがままで、欲張りで考えが浅く所有欲が強いくせに気まぐれで、臆病で、嫉妬深く、無責任で、ひとりよがりで、狭量で、忍耐心に欠け偽善的で、だらしない。・・・。と猫は言う。まさにと昔、こんなおんなの友達がいたなぁと自分のことを棚にあげて変に納得している。でも、とつづく。こういう悪いこと全部にもかかわらず人間には愛と呼ばれる強くて素晴らしいものがあって彼等があなたを愛しあなたも彼らを愛するとき他のことは一切どうでもよくなります。人の心にある愛の謎は決して解くことはできないけれど、人間全部に共通する特徴は、孤独ということ。そして猫と違って人は、一人でそれに耐えられるだけの強さがないのです。人は、孤独の中で猫を必要とする。このことを猫は知っているから人の傍にいてやっているんだと。・・・なるほど。西洋人の動物との接し方ってキャラクターの確立だね。日本人は、同化させていくのにね。でもこの人間のくだりは面白かった。ゴロゴロとのど鳴らすくらいに。
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