フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

不愉快車

2015-10-18 07:07:15 | Weblog
昨日は自転車で水彩画展を見に行った。もちろん絵画教室の勉強の一環として。街に置くのだからとボクは一番ボロの自転車。セッちゃんは子供シートを乗せたママチャリ。セッちゃんに言わせればババチャリとのこと。「あんたらぁのは軽快車やろ。これは重いき不愉快車というが」と重そうなペダルを漕いで行く。ババはエライ。普段は孫なんか乗せてグングンとペダルを踏むんだろうね。「絵画展見終わったら山内神社の境内へ行くで」「ハイハイ」「なんかバザーやりゆと」行ったら青空市が出ていてどういう関係か知らないけど安藤桃子が赤ちゃんを抱いてバザーを手伝っていた。ふと横を見ると椅子に座ってサナエちゃんがすでにスパーリングワインを飲み干してた。自転車も飲酒運転になるんだぞ。せっちゃんがナンカを買ってきた。見ると麦焦がし。そんなもん簡単に作れるのにと思ったけど黙っていた。言うと作れとうるさいから。絵の勉強はどこへいったやらまぁいつもこんなもんですけどね。NHKギャラリーでやってる六彩会の水彩画展はレベルが他のより高く参考になった。水彩画ってぺらっとしてるから誤魔化しがきかないところがいいね。それに小さな展覧会だと作者に「これコンテ使ってるの」とか「高知の街なのに外国みたいだね」と聞くと「下書きはざっとでいきなり色を置いてる」「ちょっと斜めにビルを描いたら外国風になった」とか教えてくれるからこれはこれで楽しい。「この人の絵いいね」というと「この人やろ、前うちにきよったがで。こんな絵しかよう描かんきいうて辞めて行った」と負けてない。その人はガッシュで油絵のような水彩画を描いていたから淡彩に戸惑ったんだろうな。俺みたいに好きな絵を好きなように描けばいいのに。そしたら同じ教室で絵を描くことができたのに。枯れた爺さんだったけど絵は力強かった。
コメント
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