toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「芥子の花」 西條奈加

2021年08月08日 | 読書日記
「金春屋ゴメス」の続編。
「金春屋ゴメス」はゴメスの一の子分の十助が日本に行き(その後月に行った模様)、主人公の辰次郎は日本から来た父親と遺書に生まれ故郷に行ったところで終わっていたのに続編が有るとは、よっぽど評判が良かったのか。。
おそらく作者も「金春屋ゴメス」は単発物のつもりだったから、続編にあたって十助の代わりに朱緒を登場させたり、晨次郎を父の容体が安定したからと言うことでゴメスのところに帰ってこさせたりしたんじゃなかろうか。

ちょっと風呂敷を広げすぎて中だるみなところも有ったし、そんなのあり?っていう場面も有ったけれど、読み終わってみれば前作を凌ぐ面白さ。
「剣客商売」の佐々木三冬のような感じの朱緒が「鎌倉河岸」の豊島屋にいるころのしほのような立ち位置で物語に良いアクセントになっている。

終わり方がいかにも続編に続きそうな感じだけど、どうなんだろう・・・?






新潮社

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