ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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金八先生に思う

2005-03-05 10:16:14 | ドラマ・ワイドショー
いやー・・昨日の「金八先生」でついにシュウが逮捕されてしまった。
覚せい剤取締り違反容疑。
「アヴェ・マリア」の曲をバックに警察に連行される姿は
パート2の「世情」をバックに連行されていく加藤優達を
彷彿とさせるシーンだった。
ただ、あのパート2の警察への連行シーンは、あきらかに
警察が悪役だった。
「俺たちは教育を受ける権利がある」
「俺たちは腐ったミカンじゃねえっ!」って言葉に
当時の私達もおおいに共感したもの。
校内暴力で荒れる学校を描いていたけど、そこに登場する
彼らの心は実は純粋でナイーブで優しかった。

で・・今回は「逮捕」である。
しかも覚せい剤。
ついに中学生もここまで来ちゃったのか・・・と絶望してしまう。
たった20年で中学生がここまで変わってしまうなんて親としては
にわかに信じがたい。
しかしながら、現実問題、今の中学生は3Bに登場するような
子供達が実に多い。
落ち着きがない、教師にタメ口をきく、すぐに落ち込む、独り善がりで
傷つきやすくその責任を他人に転嫁する。
勉強しない、将来のことなど何も考えない。
「俺たちは腐ったミカンじゃねえっ!」じゃなくて
「どうせ俺たちは腐ったミカンなんだしぃ」って感じ。

この絶望的な諦め感の奥底に入り込んだ覚せい剤。
禁断症状を細かく描く事で、実際の覚せい剤の恐ろしさを
みせようという意図があったのだろう。
本当にリアルな場面だった。
でも金八先生が「シュウはいい子です。優しい子です。
こんな優しい子をこんな風に変えるのが覚せい剤だ!」
と叫ぶ時、この問題が決して特別な子供の事ではなく
どこにでもいる子達の問題だと気づくだろう。

それにしてもパート1から、今回のシリーズまで
ずっと見つづけてきて思うのは、中学生を取り巻く環境が
「悲しみ」で一杯になってしまったということ。
「校内暴力」のパート2はまだ一部の子達の話だった。
でもその後の「いじめ」「不登校」「ひきこもり」
「性同一障害」「親が犯罪者」等などの事件はどこにでも
発声することであり、解決しづらく、その苦しみも重い。
そして今回は薬物中毒。そこに至るまでの話もあまりに
重くて悲しい。
かつての金八先生は颯爽としていたけど、今は一緒に悩んでる。
苦しんでる。
一体、この問題をどう処理するのか。
コメント (2)
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