ふぶきの部屋

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星組ラインナップ「ベルリン、わが愛」「Bouquet de TAKARAZUKA」

2017-02-20 07:00:00 | 宝塚コラム

 紅ゆずる率いる星組のデビュー作が「スカーレット・ピンパーネル」でまずまずの船出だなあと思っていたのですが、2作目のラインナップを見て「ありゃ、これはダメだ」と思ってしまいました。

 

 「ベルリン、わが愛」・・・原田諒作・演出

 「Bouquet de TAKARAZUKA」・・・酒井澄夫作・演出

 今や演劇大賞の常連になった原田諒。

 「白夜の誓いーグスタフ三世」を見てから、すっかり期待する気持ちもなくなってしまったけど。

  それでもまあ「アル・カポネ」はそれなりの出来だったと思います。望海風斗のおかげで。

 歴史に弱いというか、へんてこな思想がそこにはあるんだろうと思います。

  「グスタフ三世」の時は、18世紀に21世紀の「自衛隊は不要論」を盛り込んで顰蹙。

  そんな人がナチス時代のドイツを描くんだって・・・・・危ないわ。

 元々「ロバート・キャパ」からしてひどい作品だと思ったのに、どういうわけか高評価。

  彼の代表作になっちゃった。

  脚本の書き方や、場面転換の仕方からお勉強すべきと思ったのになあ。

  それは「グスタフ」でも同じで、どれだけの人材が無駄に使われた事かと思います。

 ナチスの映画というと「ベルリンオリンピック」を描いた名作があるわけで。映画はプロパガンダに必須のアイテム。って事はナチスの宣伝部の人達も出てくるのかな。

  かなり難しいし、描き方も難しい。

 

 酒井先生のレビューは・・・・面白いとはいえないのですよね。

  合う合わないはあるとは思うけど。

歌劇団は演出家の取り合わせが集客に大きな影響を及ぼしている事をおわかりでしょうか?

素人目でも「このトップさんの時は集客がイマイチだったな。ひどい作品ばかりで可哀想だったな」

と思うのが瀬奈じゅんと音月桂です。

二人ともわりと鳴り物入りでトップになったのに成果を出せずに終わったなという印象。

 瀬奈じゅんの場合

 プレデビュー・・・木村信司

 1作目・・・谷正純×中村一徳

 2作目・・・木村信司×酒井澄夫

 3作目・・・植田 紳爾×三木章雄

 4作目・・・謝珠栄×正塚晴彦

 5作目・・・大野拓史×藤井大輔

 さよなら・・・・正塚晴彦×三木章雄

 この組合わせで話題になったのは5作目の「夢の浮橋」(大野拓史)と「アパッショナード」(藤井大介)だったような気が。

 そうやって作家を並べてみて思うのは、瀬奈じゅんというスターが非常に現代的で宝塚の枠を超えたスターであるにも関わらず、伝統的な宝塚を描く作家ばかりあてがったという事です。

  お世辞にも瀬奈じゅんは伝統的な宝塚スターとは言えなかったと思うし、二番手時代には好評だった「オレ様」ぶりもトップになってからは今一つって感じでしたし。

  そういう意味では若い感性を持つ藤井大介や大野拓史コンビはよかったと思います。しかし、ちょと芝居の方はわかりづらすぎたけど。

「アパッショナード」はしつこいくらい再演されてますしね。

 今や「うえだしんじぃ?見ない」「正塚?暗いしみたくない」「三木先生?酒井先生?もう古いんじゃないの?」的な雰囲気は持っているでしょう。

特に正塚先生の「ケイレブ・ハント」は非常にまずかったしね。

 音月桂の場合

 プレお披露目・・・・正塚晴彦

 お披露目・・・小池修一郎

 2作目・・・児玉明子×斎藤吉正

 3作目・・・木村信司×中村一徳

 さよなら・・・斉藤吉正×中村暁

 音月桂の場合、外側からのマイナス要素が多くて気の毒だったなと思います。

  本人の責任ではない部分も多いです。

  例えば「ロミジュリ」は東日本大震災とぶつかり、おまけに96期の大抜擢で顰蹙を買いました。

 「仮面の男」はパクリと演出に大問題が生じてDVDが東京公演になるという大失態。それもファンからあれこれ抗議が来てやっと気づくというだらしなさ。

それなのに、日本語に不自由なキムシンを持ってくる意地悪さといったら!

 音月桂というスターは優等生ですがどちらかというと日本物、特に平安装束が似合う人ですよね。こんな彼女にこそ「春麗の淡き光に」とか「夢の浮橋」などが似合ったものと思います。

  イタリアやスペイン物は範疇になかった筈。なのに続いたのは気の毒でしたね。

 

同じ3作でも割と作品に恵まれたなあと思うのが壮一帆

 お披露目・・・植田 紳爾(鈴木圭)

 2作目・・・小柳奈穂子×藤井大介

 さよなら・・・大野拓史×中村一徳

 小柳&藤井というのは宝塚でいうなら「神」コンビですよね。

  星組の「巡り合いは再び」「エトワール・ド・宝塚」が代表的。

今や、さよなら公演のショーは中村一徳か藤井大介って所だし、でもこの二人は気分が乗っている時とそうでないときの差が激しい。

芝居は斎藤吉正ですけど、これまた相性があるから。

とはいっても、作家コンビによって期待値が上がったり下がったりするのは当然で、宝塚はこのあたいrのリサーチをきちんとすべきでしょう。

正直「原田諒×酒井澄夫」は大穴くらいですものね。

 

 

 

 

コメント (4)
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