ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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星組 柳生忍法帖・モアダンディズム

2021-12-03 07:00:00 | 宝塚コラム

姫ちゃんと一緒に見に行きました。

あと2回くらい見に行く予定なので、さら~~~っと。

最近の私はとにかく舞台の間、眠くなるという奇病を持っており。

仕事の時もそうなんですけど、ちゃんと起きるんですよ。仕事にも行く。

でも午前中が眠い・・・だから休みになるとず~~っと寝ちゃう。

具合悪くてお休みした日は、朝から夕方まで眠ってました

で、今回。

正直、タイトルと千葉真一という名前はわかるけど見たことないんです。読んだこともない。あまり時代劇でもハードなのは苦手なんですよね。

しかも大野拓史だし。だから寝ちゃうかなと思ったら 寝なかったんですよ

あんなに電車の中で眠くてしょうがなかったのに。

その理由は何だったんだろうと考えていきたいと思います。

 

 柳生忍法帖  (個人的に柳生博さんに捧げたい)

まず、このお話は歴史がわからないと絶対につまんないと思います。

先日、姫が一人で見に行った1回目は、ストーリーがよくわからなくてだらだらと感じたと言ってました。

時は徳川家光の時代。歳老いた千姫がいる駆け込み寺。

そして会津の地は加藤氏が治めていた・・・会津っていうと絶対保科正之って感じですけどその前の話ですよね。

そのお殿様がいやーこれがなんというか、エロで巷の娘っ子やら武士の妻やらを全部妾にしてたのさ。そこに反抗した堀一族は滅ぼされ、命からがら助かった女性達が敵討ちの為に柳生十兵衛の教えを受ける。

って話。

そこに、そもそも会津を治めていて滅ぼされた蘆名一族の権力奪還みたいな話も加わっているので、会津の歴史に興味がない人にはさっぱり。

でも、こんなに娘役ばっかり大勢出てきて大活躍する話って今までなかったんじゃないですか?

柳生十兵衛は大モテ状態で女子に囲まれ、敵の姫にまで執着される始末。

男役冥利に尽きるし、娘役達にとっては久しぶりの大舞台って感じですか。

ストーリーは沢庵和尚が引っ張って行き、コメディ部分もあり飽きさせない作りです。

多少強引な所はあるけど、きっと原作もそうなんだろうなあと。

最後は大団円でよかったよかった・・・

じゃあ、男役は誰も活躍しなかったのか?というとそうではなく、芦名一族の愛月ひかる他七本槍の面々が活躍します。

これから見る方の為に

 福島県の会津は元々蘆名氏が治めていました。愛姫が伊達家に嫁ぎましたが、伊達家によって滅ぼされます。

 蘆名氏が作った館は黒川と呼ばれていました。伊達家→蒲生氏郷→上杉景勝→蒲生氏→加藤氏→松平氏になって明治維新を迎えます。

 蘆名氏が建てた黒川城の基礎の上に鶴ヶ城が建てられました。

 加藤氏と堀一族の対立は事実で、「会津騒動」と呼ばれ、加藤氏は国を取り上げられ、保科正之に与えられるのです。

 会津のシンボルは鶴ヶ城と会津磐梯山、そして猪苗代湖。盆地なので夏は東京より暑く、冬は恐ろしく寒い。日本酒「栄川」が有名。

史実とフィクションを織り交ぜた面白いお話になってます。

劇場の売店には「萩の月」があり、でも6個入りで1500円でしょ?う~~ん。高い気がする。職場に持って行くには15個ないといけないし、3000円は出せないし。かと言って薄皮饅頭買ってもなあ・・・何を見に行ったかわからないし。

そんなどうでもいいような事で悩んでいたんですね。私。

 

 モア・ダンディズム 

私、初演は見てなくて、ビデオで見てもそんなに面白いと思った事ないし。

「ネオ・ダンディズム」はまあ、湖月わたるのさよなら作品としては面白かったかな。

ベルリン公演で紫吹淳率いるメンバーによる「キャリオカ」も長いな~~くらいにしか思えず。

ゆえに、今回の「岡田啓二による自作パクリ」にはちょっと辟易感があるんです。

ネオだのモアだの付けたって結局は「ダンディズム」なわけだし。前回みたいに「ダンディズム」とは・・みたいな講釈がなかっただけましかな。

プロローグは配色が綺麗で「ザ・宝塚」って感じで好きです。

2場の「ミッション」もなかなかいいシーンの連続でこれも好き。

で、「キャリオカ」ですが・・・もしかするとこっちは「ネオ」の方がよかったか?

歌もダンスも礼真琴はぴか一なんだけど、枠から抜けきってないというか、オリジナル性がないというか。「ヴェルダット」であれだけ「これぞ礼真琴」って見せられた後だから、こんな風に上級生を踏襲する事が第一の目的の作品では、トップがトップたりえないのではないかと思います。

愛月ひかるのシーンも「白の軍服を着たいと君が言ったから今回は白軍服」って感じ。でもサッシュは薄紫の宙組カラーで、歌もそんな感じで。それに白より黒の方が絶対に似合うし、こんな大人しいシーンは愛月っぽくないと。

有沙瞳が相手役なのは七海ひろきのさよならの時と似てるわ~~って思ったし。

そして瀬央ゆりあの「ラ・パッション」の幕には参った。

今時あんな・・・キャバクラかジュリアナ風の幕でぐるぐる照明を回してって古すぎない?衣装より派手なんだもの。参った。

そもそも、1シーンが終わるたびに暗転になって、全員がだだ~~~とはける作り方はイライラしちゃうのね。小学校の発表会じゃないんだからもっとスムーズに場面転換出来ないかな。

場そのものが独立しているんだぞってプライドがあるんだろうけど、一々だだだ~~は。

それに「アシナヨ」ねえ。

ハングルってのはわかってましたが、意味がわからなくて調べちゃった。

「知ってますか」という意味なのね。

何でわざわざこの曲を持って来たかわけわからない。

韓流ブームとか韓国料理ブームとか言ってるけどマスコミ主導と思っていますし、歌詞の冒頭にだけ「アシナヨ」って入れるくらいなら最初から日本語で全部でもいいんじゃないか?

正直「陳情令」のエンディングでも歌ってくれたら評価出来たのに。岡田先生、華流もわかってるなあって。

 

全体的にだらだら感のあるショーで、それって初演からそうだったんじゃないか?と私は思ってますけど。

劇団が推すほど名作ではないって事ですよね。

再演するんだったらやっぱり星組初演のショーにしてほしかったし、ちょっとした所で、元々花組が持ってるムードと星組のムードの違いに気づいて違和感を持つショーでした。

 

出演者については次回。

 

 

 

コメント (5)
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