ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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宝塚にとって羽根の意義

2022-06-11 07:00:00 | 宝塚コラム

永久輝せあファンクラブ問題・・・何となく理解しました。

素人集団であるファンクラブが多額のチケットを預かって売ったりするというのは本来、おかしな話だと思います。

が、今回の真相はどこに?

そもそも水美舞斗が2番手羽根しょって、なんで永久輝せあがプライド傷つくの?学年が違うでしょ。孤独?全然孤独に見えないけど。

やだあ~~暁千星も星組に行ったらいじめられるの?

 

くうにさま、ネタをありがとうございました。

うーん・・二番手羽根は公式には存在しない・・・確かにそうですね。

トップが背負う大羽根にはナイアガラという後ろにすらっと羽根が垂れ下がっており、羽根にはキジ羽根が混じっているわけです。

でも2番手以下に関してはそんなに大騒ぎした事はないかも。

平成の頃、特に1990年代から2000年の中盤くらいまでは3番手、二番手、トップと序列がそうそう変わる事はなかったんですね。

つまり、誰かがトップになったらその下は自動的に2番手に昇格するのが当たり前で、ゆえに羽根もそれなりに大きくなると言う感じですか。

でも、その序列がきっちりしていたせいで、上級生がお団子状態になってしまいました。

そこで当時の植田理事長は「新専科制度」を作ってリストラしようとしたのです。

当時の2番手や3番手を全部「専科」に異動させて、外部出演をさせるとか、そうすれば何人かは辞めるかなと思ったんじゃないですか?

ところが、中々辞めないんですよ。

トップと組内2番手の間に「専科」が入るので組内2番手の役付が悪くなる。ちょっと邪魔じゃない?って思った事もあります。

これで随分損をしたのは当時の77期、78期、79期あたり。

安蘭けいとか春野寿美礼とか貴城けいとか・・・

その前に、このお団子状態を打破しようとしたのかどうかわかりませんが

「1作退団」というシステムを作りました。

いわゆる匠ひびき、貴城けい、絵麻緒ゆうに代表されるもので、ファンから見たら「何で?ひどいっ!」になるわけです。

匠ひびきは病気で大変な時に1作退団だったので本当に可哀想でした。

貴城けいは雪組から突如宙組に異動させられ、落下傘1作トップでなお可哀想。絵麻緒ゆうも星組の王子様だった筈が専科を経て雪組トップでこれまたアッと言う間に退団。

こういう事が続くとファン同士が憎しみ合う事になります。

匠ひびきが1作退団の時はファンがテレビに出て「何で春野さんがトップなんですか?」みたいな感じになったし、東京公演では春野寿美礼が禁断の臨時トップスターになってしまったので、それはそれはファンの心を逆なでしたろうなと思います。

貴城けいは退団会見の時に真っ黒の服を着てたんでしたっけ?

絵麻緒ゆうは「劇団の方針で辞める」みたいな事を言ったんでしたよね?

私は2人とも好きだったから歌劇団の人事のやり方が許せなかったなと。

結局「新専科」で退団したのは3人?あとはしぶとく残ってトップになりましたし、何の為の新専科なのか?と。

春野寿美礼率いる花組では2番手に彩吹真央、三番手に蘭寿とむがいて、安定していたと思います。

ところが、水夏希が雪組トップになると彩吹真央は雪組に組替え。

花組の2番手は星組から組替えしてきた真飛聖が務める事になりまして。

私は彩吹ファンですから非常に苦しかったし悔しかったし、雪組に来ても音月より1歩扱いが悪いなとずっと思っていました。

それでも水・彩吹コンビはアクア5結成も相まって非常によい結果をもたらしました。それでも彩吹真央が正二番手として扱われてはいなかった。

その理由は「ポスター」映りしなかった事ですね。

いや、そんな事はない。

「エリザベート」だって「君を愛してる」だって・・・と思われると思いますが、そうではないんです。

実は羽根以上にポスターに2番手が一人で写るかどうかという事が、今後を占う意味で大切なんですね。

だから、ネットでは「ゆみこ、絶対トップなし。次は音月桂」と言われて来ました。

彩吹真央と音月桂の実力や見た目にどんな違いがあるというのか。

要はそこにスポンサーがいるかどうかの話です。

音月にVISAがついた時点で勝負はついていたんですよね。

ゆえに彩吹真央本人も「君を愛してる」辺りまでは結構落ち込んでいたようですが、正塚先生に「頑張れ、絶対にいい役つけてやるから」と言われて、それで出来たのが「マリポーサの花」でした。

彩吹真央は「ソルフェリーノの夜明け」「カレネヴァーレ睡夢」で退団したのですが、その時背負っていたのがキジ羽根が付いた大きな羽根でした。

これが専科レベルの羽根だったんじゃないかなと。

芝居では植田先生のおかげで面目を保てたしショーでもいい場面を貰えて、サヨナラショーは近年まれにみる構成のよさで本当によかったなと私は自分で自分を慰めました。

でも当時はやっぱり悲しかったですよ。2番手で退団って。

今でもさよならショーのビデオ見て泣いたりしますもん。

で、ここ近年の話ですが、トップに2番手が上級生、あるいは同期という並びが多くなりました。

月組の珠城りょうがトップだった時は、美弥るりかが2番手でその地位を固めていたと思うのですが、そこに月城かなとが入って状況が変わったのか、美弥るりかは2番手のまま退団。

現在、月城かなと率いる月組では鳳月杏が2番手羽根をしょってますよね。

そうはいっても、風間柚乃はとんとん拍子に出世してますけど。

雪組では彩風咲奈を頂点に朝美絢が2番手確定しているようですね。

和希そらが来るのでちょっと心配したんですけど、少なくとも「夢介」を見る限りでは朝美絢が2番手です。

宙はもう例外として、星組は礼真琴の次に愛月ひかるがいたけど2番手のまま退団。今は瀬央ゆりあが隣にいますけどこちらは二番手羽根とはいかないようです。

そして花組。ここは柚香光がトップになってからずっと瀬戸かずやが2番手だったけど、これもそのまま退団。そして現在柚香光の同期である水美舞斗が隣にいるわけです。

ネットでごちゃごちゃ言われているのは多分永久輝せあのファンと水美舞斗のファンが不毛な戦いを演じているせいではないですか?

永久輝にはVISAがついているわけだし、いずれ黙っていてもトップになる。

だけど今、水美舞斗が真っ白な大きな羽根を背負って来たのは恐らくですが、このまま2番手としてサヨナラショーをさせるつもりなのかなと。

つまり歌劇団の儲け主義がそこに見え隠れしていると思いませんか?

トップの十八番のさよならショーを2番手でも連発する事で集客を増やすという手です。

でも水美舞斗のファンとしては、「もしかしてマイティトップあるかも」と思いたくなりますよ。

華はあるしダンス上手だし・・でも彼女も努力の人でコツコツ積み上げて来た人ですよね。同期がトップでそこに並ぶってどんな気持ちかわからないけど内心では悔しさもあるだろうし、いや、私はトップを支えている!というプライドもある。

柚香光の「水美、羽根」はそんな努力型の同期が報われた~~という喜びだったと思うし、マイティからしたらまさかカーテンコールでそんな事言われるとはおもってなかったから、感動と「かなわないなあ」という涙だったんだと解釈しています。

宝塚は非常に大きなピラミッドで、1期でも違えば服の刺繍やスパンの数も違ってくる。その小さな違いにファンも一喜一憂するんです。

羽根の大きさやキジ羽根がついているかだけじゃなく、千秋楽の花の種類や大きさ、そういうものにも明確にランクがあって、そこでまた一喜一憂するといった感じです。

だから、今回星組の天寿光希がエトワールを務め、ショーでもよい場面を与えられ、ミュージックパフォーマンスまで出来たという事は、非常に破格の扱いであると言えるんです。

多分それもこれも小池修一郎に気に入られていたからなんだろうなあと思いますけどね。(それだけではなく天寿はありとあらゆる演出家に好かれていたと思いますが)

スターの世界は実力だけでなく後ろに控えるスポンサーや演出家の推し具合が非常に大きく影響する・・という事は事実です。

まあ、そういう世界で、一般的には納得しがたいのですがなんせ宝塚は商業演劇で「レジェンドは作られるもの」ですから。

 

コメント (7)
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