念入りという言葉がある。念を入れる訳である。^^ 要は、する行為に間違いがないかを確認する訳だ。しかし、念を入れ過ぎれば諄(くど)くなる・・という欠点もある。^^ しようとする行為をどう受け止めるか? は、個人の思いようの違いで、念入りに確認しなくても気にならない気の太い人と、そうでない気の細い人の差として現れる。どちらがいい? とも言えないのは、双方にプラス、マイナスがあるからだ。^^
川平(かわひら)は、とある温泉地へ旅立とうと、三日も前から準備に余念がなかった。もちろん、楽しみにしていた旅だからで、気分はルンルンである。^^
「ハハハ…歯ブラシは五本もいらんかっ!?」
他人から見れば当たり前に思えることでも、楽しみにしていた旅ともなれば、念入りに考えたくなる。ただ、ものは思いようで、念の入れ過ぎは間違いの元となる。川平の場合も例外ではなかった。出し過ぎた歯ブラシを4本、戻(もど)そうとしたまではよかったが、うっかり5本とも戻してしまったのである。1本は鞄(かばん)へ入れた…と勘違いしたのだ。結果として、念入りに準備しようとしたまではよかったが、念入りにした・・とはならなかった訳だ。^^ これでは元も子もない。^^
万事が万事そうで、前日の夜まで川平は種々の準備品を入れ忘れたことに気づかなかったのである。
「んっ!? 妙に軽いなっ!?」
夜遅く、最後の確認を念入りにしようと鞄を手にして川平は、ふと、疑問に思った。フツゥ~~なら、もっと早く気づくだろっ! という話である。^^ 中を見れば、入れたはずの物がほとんど見当たらない。川平は慌(あわ)てなくてもいいのに慌てた。
川平(かわひら)は、とある温泉地へ旅立とうと、三日も前から準備に余念がなかった。もちろん、楽しみにしていた旅だからで、気分はルンルンである。^^
「ハハハ…歯ブラシは五本もいらんかっ!?」
他人から見れば当たり前に思えることでも、楽しみにしていた旅ともなれば、念入りに考えたくなる。ただ、ものは思いようで、念の入れ過ぎは間違いの元となる。川平の場合も例外ではなかった。出し過ぎた歯ブラシを4本、戻(もど)そうとしたまではよかったが、うっかり5本とも戻してしまったのである。1本は鞄(かばん)へ入れた…と勘違いしたのだ。結果として、念入りに準備しようとしたまではよかったが、念入りにした・・とはならなかった訳だ。^^ これでは元も子もない。^^
万事が万事そうで、前日の夜まで川平は種々の準備品を入れ忘れたことに気づかなかったのである。
「んっ!? 妙に軽いなっ!?」
夜遅く、最後の確認を念入りにしようと鞄を手にして川平は、ふと、疑問に思った。フツゥ~~なら、もっと早く気づくだろっ! という話である。^^ 中を見れば、入れたはずの物がほとんど見当たらない。川平は慌(あわ)てなくてもいいのに慌てた。
「は、歯ブラシがっ! …タオルもないぞっ!」
それからというもの、川平の格闘が始まった。ようやく準備したすべて入れ終えたとき、日付はすでに次の日になっていた。
念入りも過ぎれば逆効果になるから、思いようは、ある程度、軽くっ! という結論になるだろう。^^
それからというもの、川平の格闘が始まった。ようやく準備したすべて入れ終えたとき、日付はすでに次の日になっていた。
念入りも過ぎれば逆効果になるから、思いようは、ある程度、軽くっ! という結論になるだろう。^^
完