日本の長い歴史を眺め直し、それが培ってきた日本人の常識や慣習を思い起こせば、日本には必ずしも「憲法」は要らないのではないかと私は考えている。
プロイセン憲法を参考に伊藤博文や井上毅(こわし)らが起草したものが戦前までの大日本帝国憲法だが、これは明治初期の近代化・西欧化という時代の要請に、大急ぎで「近代国家」としての体裁を整える必要に迫られての憲法だったと言ってよい。
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