(経営判断や営業ができるのは「コンピュータ」ではなく「人」)もう一つ、大事な考え方があります。この20年から30年にわたる長期の不況、ないしは経済発展しない状況や、バブル崩壊後のデフレ状況ともいわれることのなかには、金融機関を中心とした「信用経済の崩壊」が一つにはありますけれども、もう一つには、やはり、どう見ても、「コンピュータの問題」はあるように思うのです。ただ、コンピュータ会社はそれで儲けてい . . . 本文を読む
(キャッシュレス経済は、なぜ危険か)不況であれば、多くの会社が潰れるし、収入が減っていきます。大変なことですが、そのなかでも生き延びているものや、さらに成績を伸ばしているところもあります。そこには、やはり、考え方の違い、あるいは、構想の違いがあるのではないでしょうか。そのあたりについて、私の言っておきたいことは、「これから来る危機」についてです。前述しましたように、「金融関係の信用が失われたところ . . . 本文を読む
日本人の底力、可能性について論じてきた。すべての力の源泉は「心のあり方」に帰結する。何を大切と思い、何を守りたいと思うか。それが「暗黙知」になり、「中流」の自立精神につながってくる。日本という国には「上流」はさほど要らない。ぶら下がるだけの「下流」はないほうがよい。日本人は何を大切にし、何を守りたいと思ってきたか。たとえばアメリカ型の企業経営は、決算の結果が大事で、決算から決算までの短期間を飛び石 . . . 本文を読む
日本が明治開国以来、国際社会において主張し続け、一貫して戦ってきたのは、人種平等である。こうした歴史をどうやって今後の日本の力に結びつけてゆくか。「日本人はこうやってきた。それが日本人の心です」といったとき、それを理解し、共感してくれる国を授けてゆけばよいのである。たとえば、イラクのサマワに派遣された自衛隊は、理不尽な扱いを受けながらも、黙々と任務を遂行した。彼らの苦労を無駄にしないために、日本は . . . 本文を読む
日本人はいかに生きてきたかを、もう一度確認しておこう。来し方に日本人の意志は刻まれている。近代以降、日本が一貫して戦ってきたのは、人種差別という壁である。それがどれほど苛烈(かれつ)で酷薄(こくはく)なものであったかを、いまの日本人はなかなか実感できない。戦後の日本人が、「国家」も「人種」も忘れて暮らせたのは幸福だったが、そうした“特異”な時間は終わりを告げている。世界の歴 . . . 本文を読む