(死後の世界は、「あるか、ないか」の二者択一)「宗教の大切さとは何か」ということについては、事実認識、あるいは、「真実の世界とは何なのか」ということへの探求心がない人間、言い換えれば、菩提心(ぼだいしん)がない人にとっては、もはや関係のない世界ではありますが、「人間は死んだあと、どうなるか」ということに関しては、二者択一なのです。「死んだあと、あの世の世界があるか、ないか」のどちらかなのです。そう . . . 本文を読む
(道徳から宗教を抜いたときに陥(おちい)る「自分のみよかれの世界」)世の中の道徳についての議論がやや抽象(ちゅうしょう)的になる理由の一つとしましては、やはり、今、この道徳の根源にある宗教、霊的世界の問題を外して、道徳を捉(とら)えているからだと思います。やはり、「なぜ生きているのか」とか、「なぜ人に優しくしなければいけないのか」といったことが、伝える側も理解する側も分かりにくくなっている世の中で . . . 本文を読む
(核家族化が進み、冷淡になりつつある世の中の流れ)現時点での時代の流れは、やはり、「自由度」のほうをやや好む流れにはなっています。しかし、その反面として、それが「離婚してワーキングプアになる」というようなかたちで起きることが多くなっています。NHK等でも、ワーキングプアに関する特集を組み、「はたらけど はたらけど猶(なお) わが生活(くらし) 楽にならざり ぢっと手を見る」(石川啄木)のような世界 . . . 本文を読む
(「自由意志」が強く、離婚・再婚の多いアメリカ)自由意志で世の中を渡っていけるようになれば、年齢相応、経験相応に価値観が変わってくるので、結婚して若いころは合っていても、十年、二十年たつと、だんだん合わなくなってくるようなことは出てきます。アメリカなどは極端で、もう何十年も前からそうでした。二十代ぐらいの若いころに結婚すると、どちらもある程度貧しく、職業に就いたとしても、それほど上のほうの役職には . . . 本文を読む
(「離婚は悪か」という問題は時代によって変わる)「道徳」ということを考えたときに、どう考えればよいのかという問題として、例えば、「離婚の問題」や「シングルマザーの問題」、「同性婚の問題」など、個人の自由にかかわる話題があります。このなかで、やはり、個人的な生き方を大切にするような考え方をする人の割合が増えているのではないかと思うのです。もちろん、個別具体的に憂慮(ゆうりょ)すべき事情や背景はあるか . . . 本文を読む