(「錦の御旗」をつくった人は“発明家”)幕府軍と長州・薩摩軍との戦いは、兵力的に見ると幕府軍のほうが優勢であり、指揮官がその気になれば、本当は幕府軍が勝てた戦いでした。ところが、慶喜は、国学、水戸学を学んでいて尊皇の思想が非常に深く入っていたため、幕府軍は京都まで攻め上っていたにもかかわらず、敵方が出してきた『錦(にしき)の御旗(みはた)』に敗れたのです。討幕軍は、自分たち . . . 本文を読む
(徳川慶喜が水戸学を学んでいたために幕府は敗れた)幕末や明治維新のころ、水戸からは人材がたくさん出ました。水戸は、日本の国学、要するに日本史の研究の中心地だったのです。当時としては、大きな教育事業だったと思いますが、この地には、水戸光圀(みつくに)をはじめ、日本の歴史に関する文献を集めて研究していた人がいて、彼らは、「日本の正統な歴史とは何か」ということを研究していました。これも明治維新の一つの要 . . . 本文を読む
このように世界は日本に頼りがちだが、そこで日本はどのように対応するのか、である。戦略とは「誰に寄り添えばよいのかではなく、相手を自ら望むところに誘導すること」であるのだから、相手が擦り寄ってくるときはチャンスであり、こちらの言い分をどんどん主張すればよい。まずは救済融資の担保には何を取ればよいかを、あらかじめ考えておく。先の例でいえば、中国に対しては、「技術がそんなにほしいのであれば相応の支払いを . . . 本文を読む
2012年以降、国際情勢はどうなるか。ひと言で言えば、「世界中が日本に助けを求めてくる」である。アメリカの影響力が弱まっていることは明らかで、深刻な財政赤字を抱え、ドル安を容認して輸出増大に躍起になっている。TPPへの日本参加を求めたのも、日本を使って自国を立て直そうという意図で、オバマ大統領が自由貿易の発展よりも雇用拡大を国内向けに強調したのはその現われの一つである。さらに今後は、赤字解消のため . . . 本文を読む
政治家や官僚、マスコミよりも国民のほうが、第二幕以降を読み込んだ行動をとっている。ここ数年を見ても、年金問題に火がつく以前から年金保険料の不払いが始まっていた。天下り規制法が成立する以前から東大法学部よりも防衛大学へ行こうという若者が増え、大学よりも専門学校へという流れもある。道路公団民営化よりマイカー廃止で、新車は買わない。牛肉はアメリカよりオーストラリアで和牛を飼育し、野菜は高価格でも安全な国 . . . 本文を読む