後期高齢者の旅とひとりごと

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この命なにを齷齪

2007-06-30 09:30:08 | インポート

城山三郎の本 この命何をあくせく を読む。

この本の題は島崎藤村の 千曲川旅情のうた 

の一節

 昨日またかくてありけり

  今日もまたかくてありなん

 この命何を齷齪(アクセク)

  明日をのみ思いわずらう

から思いついたとのことである。

我輩も今年古希を迎えて、いくとせ

生きてきた我が人生に思いを寄せながら

のぞかな秋晴れの心境である。

いまさら何をあくせくである。

近年インターネットなどニューメデイアの

急激な進歩により何事もスピードアップしてしまった。

人もみな社会の一部品になったしまったのか・・・・

人間の思いやりや情緒が失われていまったのか・・・・

毎朝テレビをつけると殺人事件のニュースが

飛び込んでくる。

最近の役人の官製談合、裏金作り、年金不祥事

政治家の政治屋的振る舞い、企業人の金儲け主義

食品の偽装製造販売etc・・・・・

本来の使命感や倫理性が失われてしまったように

思えて成らない。

400年前の徳川家康の遺訓が思い浮かぶ

  人の一生は

 重荷を負うて、遠き道を行くがごとし

  急ぐべからず

 不自由を、常と思えば不足なし

 心に望みおこらば困窮したる時を思い出すべし

  堪忍は、無事のいしずえ

   怒りは、敵と思え

 勝つことばかりを知って、負くることを

 知らざれば 害 その身に到る

 己を責めて、人を責めるな

 およばざるは、過ぎたるに優れリ

昔旅行で駿河湾を望む久能山の東照宮へ行った時

家康の墓の石柱にきざまれていた。

世界に例をみない長期徳川政権の礎である。

含蓄のある言葉である。

作者は人生についてある考古学者の言葉を

紹介している。

 それは

  人生は、己が自分の死に向かって、

     傾斜していく

       長い過程である。

わが人生もその長い過程のラストランに入ってきた。

我が命なにをあくせくである。

ただ短いか、長いか それが人生


牛肉ミンチ偽装事件

2007-06-28 19:52:29 | 日記・エッセイ・コラム

先般の不二家問題が終わったら今度は

牛ミンチ偽装事件が発覚した。

次から次へと食の安全を脅かす事件がおこる。

経営者の倫理性の欠如、モラルのなさには

あきれてしまう。

消費者をなめたらあかん。

一緒に働いていた従業員も偽装を知っていたはずである。

知っていて偽装に手を貸していたのであれば共犯である。

こういった問題の一因は行政の監督、指導の

怠慢と天下りを許す公務員制度にあると思う。

行政側は自分たちの仲間が色んな業界に

天下っているため消費者に眼がゆかず業界保護の

スタンスであると思う。

消費者が行政に告発して、立ち入り検査に入った

としても、検査日時などはつつぬけで、形式だけの

検査になるのではないかと思う。

指導、検査機関と業界の接点を断ち切るには、

天下り禁止以外に解決策はない

公務員制度の大改革が、いまこそ必要である。


ボーナス返上

2007-06-27 19:53:22 | 日記・エッセイ・コラム

社会保険庁の年金不祥事で安倍総理や官房長官、

官房副長官、厚労相が夏のボーナスの返上を

申し出た。

それについて、自民党の加藤氏や野党の一部から

そんなことでは責任をとったことにはならないと

批判の声が出ている。

しかし政権与党の責任者としてのひとつのけじめの

具体的意思表示として評価すべきである。

自民党議員は政権与党としての責任は当然であり、

野党議員についてはその支援母体である社会保険庁の

職員たちの怠慢や無責任な事務処理が引き起こした

不祥事である。

野党は与党の責任ばかりを強調しているが

自分たちの仲間が引き起こしたことではないのか

年金問題は国民の最大関心事である。

全国会議員は年金問題が解決するまで

 夏、冬のボーナスは辞退すべきである。


参議院いらん

2007-06-24 09:59:43 | 国際・政治

昔の貴族議員はいま気楽議員である

当選すれば6年間安泰

衆議院のコピーである。

衆議院の各党のひもつきとなり、数合わせの

その他おうぜいである。

7月に参議院選挙があるが、各党は数合わせの

為の広告塔に、タレントや、スポーツ界など、の有名人を

担ぎ上げ、さながら人気投票の如きである。

元プロレスの大仁田議員が、次回の選挙には出ない、

とのこと、やっと利用されていた事が、解ったようだが、

遅きに失した感がする。

民主党が、ゴルフ界の人気おやじの、横峰氏をかつぎだした。

およそ政治に縁のない人なのに・・・

国民新党は藤森元大統領を担ぎ出そうとしている。

日本で生活した事もない人を・・・・・

いったい何を考えているのか、国民を愚弄するのも

いい加減にしてもらいたい。

本来参議院は党派の拘束もなく衆議院で決まった

法案について自由に審議し国民的視野にたって

の立法機関ではないのか・・・・

政党色のない人を 党から金や応援を受けず

はでな選挙運動もしない人を選びたい

しかいそんな人はいないのが現実である。

今回は抗議のための白紙投票にしよう


介護問題

2007-06-22 20:10:25 | 健康・病気

介護問題についてはことし古希を迎えた

自分自身にとっても、身近な問題として

考えるようにたってきた。

介護保険料の不正請求や、コンプライアンスの遵守

などで、マスコミ界を騒がせているのを見るにつけ、

人間の老後、終末をすべて金でかたづけようとする

無味乾燥的、無情緒的な、エコノミックアニマル化社会の

縮図に思えてならない。

核家族時代になって、親子のつながりも、希薄たになって

しまった。

要介護状態になったとき、見ず知らずの人の介助をうけて、

はたして幸せだろうか?

できうれば家族の世話になりたい。

がしかし、家族には迷惑かけたくない。

人間身勝手なものだ。

要介護状態になったときその家族が介護を

する場合に介護保険から月々一定額の介護手当

がうけられ又その補助者としての介護ヘルパー

も派遣してもらえればありがたのだが・・・・

いまの介護保険制度では無理か・・・・・

誰にも介護されることのないように頑張って

元気に死ねることを祈る今日この頃である。


平成維新

2007-06-09 14:05:01 | 日記・エッセイ・コラム

天下りによる談合、裏金作り、税金の無駄使い、年金のズサン管理

etc 今の役所は、腐敗しきっている。

公務員制度の大手術をしないと、日本は亡んでしまう。

年金問題では、民主党が中心となり、自民党の政治責任を

追求しているが、そもそもオンライン化で、入力ミスを多量に

だしたのは、民主党の支持母体である自治労に加入する

職員達である。

与野党全体の責任である。

社会保険庁にいた職員全員の連帯責任である。

自分たちは別の共済年金に加入しているため厚生年金や

国民年金についてはひとごとのごとくズサンな仕事を

していたのではないかと思う

このさい彼らの公務員共済から国民に慰謝料として

何割かを支払うべきである。

いまこそ制度疲労を起こしてしまった。

公務員の大改革が望まれる。

地方国家公務員の削減、特殊法人の廃止、民業化等は

高齢化社会、少子化社会では急務であり必然である。

役人や政治家にはまかせない ほっとけない

国民全体で平成維新党でもたちあげて日本を変えよう。

昨夜はそんな夢を見た。

正夢になってほしい。


年金不祥事

2007-06-04 20:05:24 | 日記・エッセイ・コラム

社会保険庁の無責任極まる年金保険料ズサン管理

による不祥事については呆れてしまう。

これは詐欺罪である。

歴代の長官、担当者、は責任を取れ・・・

これからこの調査に必要な費用については

税金を使うな・・・・

関係者全員で負担してもらいたい。

歴代長官、担当課長の退職金を返還しろ

又、この問題については与野党含め

以前から分かっていたはずである。

何の対策も講じずほっておいたのは

全国会議員の怠慢であり責任でもある。

選挙対策のために利用するな。

すべて解決するまで全国会議員のボーナスは

辞退しろ・・・

民間の保険会社による保険金不払い問題よりも

たちが悪い。

保険金不払い問題では不祥事保険会社には

営業停止などの行政処分や責任者の辞任を

求めたが、社会保険庁はどう責任をとるのか?

自分たちは相変わらず親方日の丸でよいのか?

保険料で作った天下り保養施設、リゾート地は

すべて売却しろと言いたい。

一番責任の重いのは民主党の官直人である。

10年前に年金基礎番号を一本化しオンライン化

する法案を作ったのは当時の厚生大臣の官直人であった。

当時複数の加入者番号を一本化するには大変な作業が

必要である事は分かっていたはずである

にもかかわらず何の対策もたてず法案をとうした。

複数の年金手帳をもっている人や年金加入後結婚

などで姓名の変わっている人には自己申告をして

貰うべきであったと思う。


武士道

2007-06-02 12:29:05 | 本と雑誌

かねてから読みたいと思っていた新渡戸稲造の

武士道を読んだ。

この本は明治32年新渡戸稲造がアメリカにいた

ときに英文で書いた本であるが、当時日本は維新後

文明開化の時代であった。

そこで日本人を世界の人に理解してもらうために

日本人の伝統的精神 思想 道徳律 を武士道という

名の下に世界の人達に向けて書いた本である。

この本は当時世界各国で翻訳されて、ベストセラーになり、

アメリカ大統領のルーズベルトもこの本を読んで 

感動したとのことである。

今日本は国際化し、西洋文明の洪水のなかで、経済至上主義化し

日本人はエコノミックアニマルと化してしまった。

武士道とは義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義の道徳律

であるといっている。

簡単に言えば他人にはやさしく、正直であり、嘘をつかず、

卑怯な事をせず、弱い物いじめせず、約束は守り、

親孝行をし、家族仲良くといった日本人固有の良心であり

モラルであるようだ。

いまこれらの武士道精神に欠けた人が多くなったように

思う。

武士道はただ知識を重んじるものではなく、重んじる

ものは行動であり、知識はそれ自体が目的とはならず、

あくまで知恵を得るための、手段でなければならない、と

論じている。

最近政府の教育再生会議で、いままでの知識偏重教育から

徳育、情緒教育の重要性が討議されているらしいが

一日も早い実現を期待したい。

毎日毎日嫌な事件や事故が報道され、先が思いやられる。

日本の伝統文化といえる武士道の倫理観 道徳観の欠如

が今の金権体質を作ってしまったように思う。

長年5000円札で見守っていた新渡戸稲造の姿が

消えて久しい。墓場の陰で泣いているかも・・・・

今の時代になっても、新鮮な輝きを見せる、世界に誇りうる

日本人の伝統文化であり美学とも言える

武士道精神が世界に平和をもたらし

世界の人から尊敬される美しい日本を望みたい。