きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

お豆腐の和らい

2010-06-26 20:23:36 | 観劇・伝芸
名古屋でのお豆腐の和らいに行って来ました。

名古屋で茂山家の狂言を観るのは久しぶり。というのも名古屋での茂山家の狂言会は平日の夜が多くて、帰りが遅くなるので、なかなか行けない・・・。

でも、今回は以前から気になっていた茂山逸平さん作の新作狂言「かけとり」が上演演目に入っていたので出かける事に。

さて、この「かけとり」、落語から題材を取ったものなのだそうですが、大晦日に借金の取立てに来る人達を何とか追い返そうと苦心する夫婦のお話。

夫婦を演じるのは茂山逸平さんと茂山茂さん、取立て役の方は丸石やすしさんと茂山童司さん。それぞれ役にぴたりとはまって、やり取りもかなり楽しかったのですが、なんといっても能楽調のやり取りが最高に面白くて爆笑でした。

お囃子は楽器を使わずに声で鼓や笛を表現するというもので、通常、狂言の公演の場合、演目が終了して、演者が引くと拍手が起こるのですが、今回の「かけとり」では途中で、拍手が起こってました。
こんな事は初めてだったので、ちょっと驚いたのですが、それだけ皆さんが面白いと感じられたという事なんでしょうね。
新作などの場合は、途中で拍手したいなと思う事はこれまでにもあったのですが、実際に起こる事はこれまで観た中ではありませんでした。

この他の番組もどれも楽しかったのですが、その中で千作さんが演じられた素狂言は、語りだけで進める狂言で、千作さんの語りの世界に引き込まれて、動きがないにもかかわらず、笑ってしまう・・・。その表現力の凄さに改めて感動しました。

演目の解説あり、小舞もありのサービス満点の狂言会で、とても楽しく、ストレス解消にはぴったりでしたが、やはり帰宅がかなり遅くなったので、今日は寝不足で頭の重い1日でした。
コメント
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