きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

万作を観る会in本願寺南能舞台

2015-11-12 20:42:19 | 観劇・伝芸
5日に京都の西本願寺さんの南能舞台での万作を観る会に行ってきました。



この公演のお知らせが届いた時は平日だったので少し迷いましたが、本願寺さんの南能舞台という魅力的な公演場所に惹かれて行く事に。

見所は国宝の書院の対面所の鴻の間で、ここに入れるというだけでも嬉しいのに、実際に能舞台が使用されているのを観る事ができるのですから、これは私には二倍も三倍も嬉しい企画でした。

以前は予約をすれば、能舞台などは拝観できていたようですが、今は工事の関係で拝観は出来なくなっていますし、たとえ拝観できたとしても建物だけですし、まず、狂言だけの会がここで開かれる事がほとんどないでしょうから・・・。



演目は万作さんによる「奈須与市語」と萬斎さんがシテの「悪太郎」。

開演前に萬斎さんによる演目の解説がありました。

萬斎さんの狂言の解説を聞くのは本当に久しぶりでしたので、ちょっと不思議な気分。

その萬斎さんのお話によれば、今回の公演は万作さんが切望されていたとの事で、万作さんがこちらの能舞台に立たれるのは今回が3度目なんだそうですが、萬斎さんご自身は初めてとおっしゃっていました。


万作さんの「奈須与市語」は今年の1月に名古屋の狂言会でも拝見させていただいてるのですが、今回、その時よりもかなり離れた所での観劇だったにもかかわらず、その時よりも声が届いていたのに驚きました。

先ごろ、文化功労者に選ばれた万作さんですが、その素晴らしい語りを素敵な場所で拝見できて嬉しかったです。


「悪太郎」はお話の中に「南無阿弥陀仏」という念仏が登場する狂言なので、場所的にはぴったりと言えるのですが、かなり珍妙なやり取りになる狂言らしい曲。

その中で萬斎さんの悪太郎をからかおうとする万作さんの悪戯っぽい表情が生き生きとされてるのが素敵でした。



今回の公演は座布団の席とイス席にわかれていて、希望する方を選ぶことが出来ました。

私は何も考えずにイスの席を取らせていただいたのですが、この日は暑いくらいの日で、前の座布団のお席には太陽の光が差し込んで暑さとまぶしさで大変そうに見えました。
イス席の方は柱が多くて見づらい部分もあったのですが、紫外線に弱い私としてはこの席で正解だったようです。

見所や見所からの写真撮影は禁止でしたので、見所に入る入り口と、外側から南能舞台の屋根(多分ですが)の写真を取りましたので、ここに貼ります。



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