川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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執行草舟『脱人間論』

2024年11月23日 | 
執行草舟『脱人間論』から、刺さる言葉を取り急ぎ。

この執行草舟の『脱人間論』は 現代のエクソダス(出エジプト)として書かれた。
 …「出エジプト」は「脱世間」だということを内村鑑三は言っている
 … 「脱人間」をすれば、ただ独りで生き、ただ独りで死ぬことになる。


■ 「人間のため」「人間性」「人間ならば」「人間だもの」という言葉が、ありとあらゆる自己欲求を正当化する謳い文句と化している。
 …「人間」が大氾濫している。人間のインフレ化
 …だから、 「人間のためと言ったらすべて信じるな」とソロン
 … ヒューマニズムが完全にファシズムと化した
 … ヒューマニズムの過剰
 …現代の宗教家は、キリストや釈迦の持っていた「優しさ」や「慈愛」そして「博愛」の部分だけを都合良く解釈するだけに堕している

■  フランスの哲学者 ルネ・ジラール
 人類の営みすべて、神に近づくための模倣から生まれた
 …宇宙的に見て、神が何ものかを証明するための存在として生まれてきた生き物が人間である

■  ヒルティ  この世のさまざまな喜びは不完全なものであり、神のそばの近くにあることが完全なものなのだ

■ 人間のことを「神に耐える存在」と考える
 …神から与えられる試練に挑戦することが人生
 … かつては厳しい神の掟があった(旧約聖書の時代)

■ 分を弁えていたのが、人間の文明だった
 …神武天皇の建国の詔
 正しさというものは「養う」もの

■ 宗教とは、どういう風に愛とか信とか義のために我々の肉体を投げ捨てるかという、その投げ捨て方の教えなのである。

■ ルカ福音書
 イエスは、この世に分裂をもたらすためにきた

■ エックハルトは「虚心」
 …心があればあるほど、強力な、より大きいものが天から
 …「虚心」こそが一切のことを為す原動力

■ 宗教とはなにか一言で言えば、生命の根源を慕う清純な心

■ 人間がその誕生以来、「信じる存在」だ
 ⇔ 本能のままに生きているのが動物
 …何らかの価値観を信じるということによって「人間」が誕生した
 …信じることがなければ人間にはなれない
 …「人間でいい」と思ったら動物で終わる

■  ヒルティの『幸福論』 
  真の幸福はこの世の幸福ではない
 … 自分たちの幸福を求めることが人間の一番の弱さなのだろう

■  箴言(旧約聖書)
 主を畏れることは知識のはじめである

■  愛は、信じる力
 … 人生を本当に動かすものは、なにかを信じた力だけなのである

■ ヘブライ語の語源で「サタン」の意味が、「告発する者」

■ 聖フランシコも「福音書」に書かれていることをそのまま自分の人生で実行した

■ マーク・トウェイン
 「人間は赤面する唯一の動物である」(Man is the only animal that blushes.)

■ 現代人の人間と自分とは違うのだという「誇り」が最も重要だった
 …人生という人間の性は、すべて自分の主観から成り立っている
 …だから元来、正しいものもなければ、間違っているというものもない。すべては自分の捉え方によって良くも悪くもなるものだ。

■ 人間は宇宙意志のエクリチュールである

■ 荘子
 生を殺す者は死せず、生を生かすものは生きず

■ カルヴァン
 理性とは神だけが持てるものであり、神から見たら人間はみな狂気でしかない

■ ユダヤ人の鉄則
 「全員が賛成したらそれは間違いだ」

■ キルケゴール
 情熱のない時代

■ ニーチェ
 神は人間に同情したことから、引きずり降ろされることが始まった

■ シャルルマーニュというただ独りの人間の信念でフランスができた
 …すべての物事は、誰かがただ独りの人間の魂の中に芽生えた考え方によって生起される

■ (書物を読んで)分からないというのが重要
 …分かる必要はない。著者の魂を受け取ればいい。

■ 野口晴哉
 …我動けば宇宙に動き、宇宙動けば我動く
 …『臨済録』をいつも懐に入れていた

■ 私(執行草舟)は選挙に行ったことはいまだかつて一回もない

(P441まで終了)
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