袴田事件の一審で、死刑判決を書いた裁判長は、袴田さんへの拷問的な捜査を、「無法者の争い」と非難した。
有罪にした被告人の袴田さんも無法者だけど、捜査官も無法者だ、と。
すごい。
裁判所が、検察側を、「無法者」と表現した。
60年近く前の話。
そんな無法者の世界が、60年前には、ありました。
だからその地裁の死刑判決で、1人死刑に反対した熊本典道左陪席裁判官が、
本件捜査のあり方は、・・厳しく批判され、反省されなければならない。
本件のごとき事態が二度とくり返されないことを希念する
って書いて、そのまま判決になった。これを読んだプロは「あ、3人の裁判官の中で1人は無罪の心証を持っていたな」と分かった。
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今はまともな社会になりました。
まだヘンなところはある。
もっと良い社会にしていかないと。