森羅万象・考える葦  インターネットは一つの小宇宙。想像、時には妄想まで翼を広げていきたい。

好きなアニメ・漫画、趣味の語学・数学・宇宙、真剣に防災・政治・少子高齢化まで興味の赴くまま自由に大胆に考えていきます。

【国立天文台】 6月12日22:50分、""太陽フレアの謎の偏光をさぐる""

2019-06-12 22:51:17 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

① ""太陽フレアの謎の偏光をさぐる""

 太陽面で起きる爆発であるフレアが放つHα (エイチアルファ) 線の輝きには、偏光が見られるという報告がいくつもあります。一方それを否定する結果も出されており、その性質は謎でした。今回私たちは、多くのフレアの観測からこの偏光が一部のフレアでのみ起こる現象であることを明らかにしました。観測の結果からは、この偏光が惑星間空間へのコロナ物質の放出に伴う高エネルギー現象と関係あることがうかがえます。

 偏光は光 (電磁波) の振動方向に偏りがある状態です。フレアからのHα線が直線偏光しているということは、そこに何らかの非等方性があることを示しています。したがって偏光は、フレアを起こしている太陽大気の状態や加速された粒子を理解する手掛かりになります。そこで私たちは、三鷹の太陽フレア望遠鏡に従来よりも高い精度で偏光を測定できるよう工夫したHα偏光観測装置を組み込み、多数のフレアについて偏光を調べました。

 2004年から2005年にかけて観測された71個のフレアを解析したところ、ほとんどのフレアは偏光を見せませんでしたが、ただ1つだけ偏光を示すフレアを見つけることができました[1]。これを詳しく調べてみると、のようにHαで最も明るい場所とは異なる所で強い直線偏光信号が出ていることがわかりました。この結果は、Hαでの偏光が、どのフレアにも見られる一般的な現象によるものではなく特定のある種のフレアだけにしか見られない原因で発生していることを示しています。

 このフレアでは、コロナ質量放出という惑星間空間にプラズマを吹き飛ばす現象の兆候が現れていました。近年、Fermi衛星によるガンマ線観測では、コロナ質量放出に伴う加速陽子の存在の可能性が見えています。このような加速陽子がHαでの偏光の原因であるとすると、一部のフレアでしか偏光が見えないことも理解できます。粒子加速は、太陽に限らず宇宙全般で起こっているまだ未解明の部分が多い現象です。本研究のようなフレアにおけるHα線の偏光観測は、粒子加速のひとつの現場を明らかにし、粒子加速問題を理解する手掛かりのひとつになります。

 

[1] Kawate1 and Hanaoka2, 2019, The Astrophysical Journal, 872, 74, DOI:10.3847/1538-4357/aafe0f ( 1宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所、2自然科学研究機構 国立天文台 )

 

 

. 強い直線偏光が見られたフレアにおけるHα放射強度、直線偏光とフレア発生中の光球・コロナの画像。各画像中の等高線はHα強度の上昇している場所を表しており、直線偏光画像の緑矢印で示した場所に強い直線偏光が見られます。またコロナの画像の水色矢印は直線偏光の方向を示しており、コロナループ構造と対応しています。光球の白色光画像とコロナの紫外線画像は、ESA・NASA共同のSOHO consortiumの厚意によるものです。

 

☀ コロナ質量放出 (wikipedia)

   

コロナ質量放出は元来1970年代にスカイラブに搭載されたコロナグラフにより最初に発見されたものの、当時は太陽フレアに伴う爆風ではないかと考えられており、コロナ突発現象 (coronal transient) と呼ばれていた。しかしながらより詳細な研究が進むにつれて、単なる爆風ではなく実際に大規模な質量が太陽から放出されていることが解明され、現在のようにコロナ質量放出と呼ばれるようになった。

太陽フレアにともなって放出されることが多いものの、太陽フレアより先に起こったり、太陽フレアとは独立に発生することも約半数ある。このことから両者に因果関係が無いように考えられる。しかし、太陽観測衛星ようこうのX線観測による最近の研究では強度の弱いX線データを精密に分析すると、通常のフレアと酷似した巨大X線アーケード構造がみられることが判明し、フレアと何らかの関係があることも推察される。

すなわち、突発的磁気エネルギー解放(≒フレア)によって巨大X線アーケードも生ずるため、大半のCMEでは巨大X線アーケード現象とともに発生するのでフレアとは因果関係がある、といえるわけである。

いずれにせよ両者は共通の原因、『太陽磁場の影響(突発的磁気流体エネルギー解放現象という)』に帰せられる現象である。太陽の磁気エネルギーが解放され、電磁放射エネルギーに変換されるのが太陽フレア、力学的な運動エネルギーに変換されるのがコロナ質量放出であるといえる。

観測によると、惑星間空間における規模は非常に大きく、エネルギー的にも高く、高温のプラズマや相対論的な高エネルギー物質の集合体である。

放出されたプラズマは通常の太陽風の速度 ( - 400 km/sec) よりも速く広がり、CMEsによって圧縮された空間に発生するショック面(通常、CMEsの前面)の速度は、700 - 800 km/secにも達する場合がある。

放出される質量は1012 kg(10億トン、地球の重さの約6兆分の1に匹敵する)にも上り、速度は秒速30キロから3000キロメートル、太陽からCMEが放出される角度は50度程度で時間変化はあまりなく、このため太陽から距離が離れるとCMEの大きさは自己相似的に大きくなる。また、全運動エネルギーは1029から1032エルグ程度でありこれは太陽フレアのエネルギーと同レベルである。

CMEは3部構造 (three-part structure) をなしており、外側がループまたはシェル構造、内側がプロミネンス、その中間が空洞という階層構造をなしている。とくにプロミネンス近傍の磁気構造が螺旋状となっているため、惑星間空間撹乱 (interplanetary disturbance) を引き起こし、これが地球磁気圏に衝突すると、大きな地磁気変動が引き起こされる。上記動画からは螺旋状の磁束管が噴出している様子が見て取れ、惑星間空間に伝播することで、磁気ロープなどをなすわけである。

CMEは惑星間空間において太陽風と相互作用をするため、初速度は秒速30から3000キロメートルと多岐にわたるが、地球近傍では秒速300から800キロメートル程度に加減速される。このため、この太陽風との相互作用によって衝撃波を形成したCMEはICME(Interplanetary CME、惑星間コロナ質量放出)とも呼ばれる。前方の衝撃波とICME本体のプラズマの中間領域では高温高密度の状態になっており、プラズマ中のヘリウム比率は通常の太陽風よりも高めになっている。またプラズマの磁場はフォースフリー状態(ローレンツ力がゼロの状態)になっており、螺旋状のループ構造となっているわけである。

とくに太陽フレアよりも地球磁場への影響が大きいとされており、地磁気変動の原因である南向きの磁場は上述の通りICME(CMEの成れの果て)の螺旋状の磁気ロープ(ヘリカルにねじれた磁束管)が磁気圏に衝突することによって引き起こされるため、直接被害は太陽フレアに比べこちらのほうが大きいという主張がゴスリング (J. T. Gosling) によってなされている(フレア神話批判)。

 

 


【国立天文台】 6月12日22:30分、""2019年5月の太陽活動""

2019-06-12 22:34:25 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

① ""2019年5月の太陽活動""

 5月は黒点観測を25日間実施でき、このうち12日間は無黒点でした (白色光画像の5月のデータベースカレンダー)。黒点相対数の月平均値は10.16で、月平均値が10.0以上になったのは2017年10月以来のことです。黒点は北半球でだけ見られ、南半球の黒点相対数は2か月連続でゼロでした。

 5月に出現した活動領域はNOAA (※1) 12740と12741の2群で、両者とも現在の第24周期に属する活動領域でした。この2つの活動領域の黒点は三鷹の太陽フレア望遠鏡でも観測でき(図1)、黒点が少ないこの時期においては目立つ存在でした。

 陽活動の極小期付近としては珍しく活発な活動を見せ、NOAA 12740はGOES (※2) 衛星のX線強度測定の評価でC 9.9を筆頭にCクラスフレアを12回発生し、NOAA 12741もC 2.0フレアを起こしました。

 5月6日に発生したC 9.9 フレアは近年では珍しいMクラスに迫る規模のもので、直近でこれより大きなフレアは2017年10月20日のM1.1であり、およそ1年6か月ぶりの発生です。5月に起こったフレアはその発生時刻が日本での日没後であったものがほとんどで、6日の昼間に発生したC 9.9フレアとC 1.7フレアも天気不良のため三鷹では満足な観測が行えませんでした。

 第24周期に属する活動領域が出現する一方で、次の太陽活動周期への切り替わりが着実に進んでいます。5月4日に太陽フレア望遠鏡が北半球の高緯度に出現した小さな黒点をとらえました。

 

 図2は、4日に撮影された太陽の連続光全面画像と磁場分布画像を並べて見せています。図中の四角で囲まれた場所の中心に黒点があり、その位置は北緯28.8度、中央子午線からの経度差は東4.2度でした。

  図3では、黒点を確認しやすいように図2の中で四角形で囲まれた部分を切り出して拡大しています。左右の画像を見比べると、黒点が見えている位置に磁場のペアがあり西側 (右下方向) から白-黒 (N極-S極) と並んでいることがわかります。これは、北半球における第25周期の磁場配列です。 ================================

※1 NOAA: National Oceanic and Atmospheric Administration (米国海洋大気局。この機関によって、活動領域に番号が振られる。)

 ※2 GOES: Geostationary Operational Enviromental Satellite (米国 NOAAの地球環境観測衛星。地球に降り注ぐ軟X線の総フラックスも常時モニターしている。) ================================

図1. 2019年5月10日の太陽の連続光 (左) とHα 線 (右) 全面画像。矢印で指示したところに活動領域NOAA 12740と12741の黒点があり、Hα 線画像では黒点の周りにあるプラージュ (明るい領域) も見えています (太陽フレア望遠鏡 T4連続光観測装置とT1 Hα 線観測装置にて撮影)。

 

 

図2. 2019年5月4日に太陽フレア望遠鏡で撮影した太陽の連続光全面画像 (左) とFe 15648 Å赤外線偏光画像 (右)。

 赤外線偏光画像は太陽表面の視線方向磁場の分布を見せていて、N極が白、S極が黒で表されています。赤色の四角形は黒点がある場所を指示し、左のパネルで四角形の横に書かれているアルファベットと数字は黒点の座標を記述しています。

 右のパネルで赤い四角形で囲まれた場所を見ると、西側 (右下方向) から白-黒 (N極-S極) と並んでいて、観測された高緯度黒点が北半球における第25周期の磁場配列を持っていることがわかります。

 

 

図3. 図2の連続光画像と磁場分布画像から赤い四角形で囲まれた領域を切り出して並べた拡大比較図。連続光画像 (左) の中心に黒点が2つ並んでいて、磁場分布画像 (右) では黒点に対応する位置に白-黒 (N極-S極) の磁場のペアがあることがわかります。

 

☼ 

 

黒点相対数の変動 (13カ月移動平均)。緑線・青線・赤線はそれぞれ1996年以降の太陽全体・北半球・南半球の黒点相対数、点線 (黒) は過去の周期における黒点相対数を極小を1996年に揃えてプロットしたものです。黒点相対数が小さいときの変化を見やすくするため、グラフ縦軸の目盛りは小さい数を拡大して見せるような不等間隔になっています。

 前の太陽活動サイクルから今サイクルにかけての極小は、極小になった時の黒点相対数の値が特に小さくその時期も遅れました。極小の時期が遅くなったことにより、前回の太陽活動第23周期は平均よりも長く12年以上継続したサイクルになりました。

 現在の太陽活動サイクルは第24周期にあたり、太陽全面で見ると2008年末から始まって2014年に極大を迎え、その後は現在まで減少を続けています。一方で南北別に見ると活動の非対称性が目立ち、北半球が2011年後半に極大を迎えたのに対して南半球は遅れて上昇し2014年に極大を迎えました。その後、両半球とも次の極小に向かって黒点相対数が減少していますが、単純な減少ではなく一時的に停滞した期間があります。太陽全体での黒点相対数は2019年付近で減少が止まっているように見えますが、今サイクルと次のサイクルの境界となる極小期はまだ確定していません。 → 2019年の黒点相対数

5月の太陽:白色光 Hα線 赤外線偏光

 

 

 

 

 

 


【bloomberg】 6月12日05:11分、""追い詰められた中国主席、トランプ大統領の最後通告で八方ふさがりに""

2019-06-12 21:33:35 | 中国;香港、政治、 経済、科学技術、軍事、文化、歴史、美術…

① ""追い詰められた中国主席、トランプ大統領の最後通告で八方ふさがりに""

          
  2019年6月12日 5:51 JST        
  • 「会談しようがしまいが、好ましい選択肢ない」-北京大学准教授            
  •  中国外務省、会談の有無についてコメントを拒む            

🐉  中国の習近平国家主席はもう、トランプ米大統領が仕掛ける関税の脅しには慣れただろう。それでもトランプ氏が最近発した最後通告は感情的で、その対応次第では習氏の今後の政治生命に大きな影響が及ぶ。

 
 ♠ トランプ氏は10日、20カ国・地域(G20)首脳会合(大阪サミット)での会談に習氏が応じない場合、中国からの輸入品約3000億ドル(約32兆5600億円)相当に 🎆「25%よりはるかに高い」関税を賦課する可能性があると述べた。直前まで会談の詳細を明かさないことの多い中国外務省は、会談の有無についてコメントを控えた。
 
 🎆 25%以上とは、更に要求を釣り上げています。
 
     中国指導者として過去数十年間で最も強大な権限を手にした習主席でさえ、就任後6年間で最も厳しい立場に追い込まれている。トランプ氏の脅しに屈せば、国内で弱腰と見られるリスクがある。会談を拒めば、トランプ氏は貿易対立を2020年の大統領選挙まで引き延ばす公算が大きいため、中国は経済的なコストを支払わされる。
 
  北京大学の張健准教授は「会談しようがしまいが、可能性のあるシナリオのうち習主席と長期的な中国経済にとって好ましいものは何一つない」と指摘。「中国経済のニーズと習氏の政治的な計算を満たすような、良い選択肢がないということだ」と説明した。
 
 
(習近平国家主席(7日)Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg)
 
 
 
 
     「政府一丸」としてのアプローチをとるようワシントンのタカ派に促されているトランプ氏は、習氏に強硬姿勢で臨み、妥協を難しくしてしまう可能性がある。米国による台湾への武器売却や、中国少数民族のウイグル族に対する大規模な拘束を米政権が批判していることで、米国が中国を弱体化させ、封じ込めようとしているとの不安が中国側では膨らんでいる。
 
     日ごとに悪化している米中の対立を両首脳が緩和するには、6月下旬のG20が最後の機会になるかもしれない。中国政府関係者は、事務レベル協議では全く成果が望めないとの感触を強めている。貿易問題を担当する同国政府関係者は、米国との協議は両国首脳の介入がなければこれ以上進展できない地点に到達したと語った。 

  北京大学の張准教授は、「最終決定者」の習主席以外に米中対立の責任を転嫁することはできないとも論じた。「習氏は国家主席を3期、4期務めたい考えだとみられるが、2020年に中国経済が苦境に陥れば、3期目の道はそれほど楽ではなくなる」と述べた。

原題:Xi Has Few Good Options After Trump’s Ultimatum on G-20 Meeting(抜粋)

 


【bloomberg】 6月12日14:55分、""野村HDの永井CEO再任に反対推奨、米助言会社ISS-株総""

2019-06-12 21:19:43 | 企業・企業人の成功・栄光/失敗・、不祥事・パワハラ・セクハラvs.改革

① ""野村HDの永井CEO再任に反対推奨、米助言会社ISS-株総""

2019年6月12日 12:07 JST       
  更新日時          2019年6月12日 14:55 JST                              
  • この10年で2度にわたる行政処分を受けた責任を取るべきだと指摘            
  •  古賀取締役会長や社外取締役の園氏の再任にも反対を表明            

    野村ホールディングスが24日に開催する定時株主総会に関連し、議決権行使助言会社の米インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は、永井浩二最高経営責任者(CEO)の取締役再任に反対すべきだと投資家に助言した。情報漏えい問題で金融庁から行政処分を受けた責任を取るべきだとしている。

(野村HDの永井CEO Photographer: Toru Hanai/Bloomberg)

 

   ISSは顧客向けリポートで、永井CEO再任に反対する理由として「ここ10年間で情報漏えいによって金融庁に2度にわたる行政処分を受けた責任を取るべきだ」と指摘した。

  野村HDは10人の取締役の選任を提案しているが、ISSは永井CEOに加えて、古賀信行取締役会長、社外取締役の園マリ氏の3人の再任に反対している。
 
  古賀氏への再任反対理由としては、永井氏と同様の理由のほか、指名委員会委員長、報酬委員会委員長としてガバナンス改革失敗の責任を挙げている。古賀氏は野村HD社長などを経て2011年6月に取締役会長に就任。12年の増資インサイダー問題が起きた当時も取締役会長だった。
 
   園氏については、野村HDの会計監査人である新日本監査法人(現EY新日本監査法人)出身であることから独立役員の要件を満たしていないとした。野村HDは株主総会招集通知で「同監査法人を退所後すでに7年弱が経過しており、退所後は同監査法人の運営には一切関与していない」などと説明している。
 
     ISSはまた、ガバナンス上の懸念として会社提案の取締役候補にコンプライアンス(法令順守)を専門とする新たな独立社外取締役候補を任命していないことを挙げる。野村HDが今回の問題を受け、もし真摯(しんし)にガバナンス改革を望むのであればこうした候補者を定時総会後に臨時総会を開催するか、20年の定時総会で任命すると公表することもできたとしている。

  さらに、社内出身の取締役である古賀氏が指名委員会と報酬委員会の委員長を兼任していることも問題だと指摘。委員会の独立性改善や取締役構成の点で目立った変化が見られなかったことから、情報漏えいによるコンプライアンス上の懸念があるにもかかわらず、野村HDが今回の総会を「平時の総会」として運営している印象を持つとの見方を示した。

  ISSによる反対推奨について、野村HDの広報担当にコメントを求めたが、これまでのところ回答は得られていない。 

 
     金融庁は先月28日、野村HDと傘下の野村証券に対して、東京証券取引所の株式市場再編に関する情報を不適切な方法で漏えいしたとして業務改善命令を出した。会見した金融庁幹部は、インサイダー取引には当たらないが、それに引けを取らず市場の公正性にとって重大な問題行為だと指摘。12年の増資インサイダー問題以来、法令順守の意識がいまだ浸透していないと厳しく指弾していた。

  行政処分に先立ち、野村HDはこの問題に対する社内調査の結果を会見で公表。経営責任として永井CEOは月額報酬の3割を3カ月間返上することを決めたものの、CEOを辞任する考えはないと述べていた。同氏は12年8月、増資インサイダー問題で経営トップが引責辞任したことを受けて就任。7年2カ月間トップを務めた田淵節也氏以来の長期政権となっている。

 

 

 

 

 

 


【ロイター】 6月12日18:10分、""東京マーケット・サマリー・最終(12日)""

2019-06-12 21:06:04 | 経済;投資、負け犬個人投資家の必死の反撃、統計・CP/AIを活用…

(TOPIX)

現在値 1,554.22 (19/06/12 15:00)
前日比 -7.10 (-0.45%)
始値 1,554.98 (09:00) 前日終値 1,561.32 (19/06/11)
高値 1,563.45 (10:06) 年初来高値 1,633.96 (19/04/17)
安値 1,553.99 (09:00) 年初来安値 1,446.48 (19/01/04)

 

 

① ""東京マーケット・サマリー・最終(12日)""

2019/06/12 18:10

     ■レートは終値(前日比または前週末比)、安値─高値   

   <外為市場>            

   ✿   ドル/円<JPY=>      ユーロ/ドル<EUR=>      ユーロ/円<EURJPY=>  

午後5時現在     108.30/32           1.1337/41               122.80/84

 NY午後5時       108.50/54           1.1329/34               122.95/99      

 

$¥  午後5時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の 108円前半。全般動意に乏しい展開だったが、トランプ米大統領の発言を手がかりとす るユ ーロの底堅さが目立った。
 
<株式市場>

✿ 日経平均             21129.72円                    (74.56円安)

 安値─高値         21118.75円─21259.70円                            

  東証出来高           10億5678万株                                      

  東証売買代金         1兆9169億円  ☁                                       

 

☁     東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反落した。

 寄り付き前に発表された4月機械受 注の予想上振れが安心材料となり前場は堅調に推移したが、買いは続かなかった。米中通 商協議の先行きが不透明な中、日経平均は前日まで3日続伸した反動もあり、利益確定売 りや戻り待ちの売りに押されて下げに転じた。

 上海、香港などのアジア株安も重しだった 。

☁ 東証1部の売買代金は5日連続で2兆円割れと薄商いが続いている。   

☔  東証1部騰落数は、値上がり717銘柄に対し、値下がりが1329銘柄、変わらず が95銘柄だった。     


✿ <短期金融市場> 17時07分現在

  無担保コール翌日物金利(速報ベース)    -0.058%                                     

  ユーロ円金先(19年9月限)         99.975              (変わらず)

  安値─高値                        99.975─99.985                           

   3カ月物TB                       ───               

  無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.058%になっ た。金融機関の資金調達意欲の高まりは限定的だった。ユーロ円3カ月金利先物は小動き 。
 
✿ <円債市場>   国債先物・19年9月限               153.44              (+0.02)  

安値─高値                        153.39─153.46                           

   10年長期金利(日本相互証券引け値)  -0.115%            (変わらず)

 安値─高値                        -0.115─-0.120%                             

     国債先物中心限月9月限は前営業日比2銭高の153円44銭となり、上昇して引け た。材料不足で方向感に欠ける中、引けにかけて前日終値を挟んでもみあいとなった。9 月限は午前に出来高ベースで6月限を上回った。この結果、中心限月は6月限から9月限 に事実上移行した。10年最長期国債利回り(長期金利)の引け値は、前営業日比変わら ずのマイナス0.115%。
 

✿   <スワップ市場> 15時51分現在の気配

  2年物     -0.02─-0.12

  3年物     -0.04─-0.14

  4年物     -0.04─-0.14

  5年物     -0.02─-0.12

  7年物     0.01─-0.08

  10年物    0.10─0.00