(東京五輪 道路混雑対策)
① ""東京五輪 道路混雑対策 きょう大規模規制実験””
2019年7月24日 7時01分 、五輪 生活関連
高速道 入り口閉鎖も
来年の東京オリンピック・パラリンピックでは、これまでの開催都市と比べて選手村と競技会場の距離が長く、多くの大会関係者を優先的に輸送する必要があるため、激しい道路混雑や混乱が予想されています。
このため東京都と大会組織委員会それに警視庁などは都心の交通量を減らす必要があるとして、大規模な交通規制の実証実験をオリンピック開会式の1年前にあたる24日と交通量の多い金曜日の26日の2日間行います。
このうち首都高速道路では、「外苑」の上り・下り、「晴海」、それに「新都心」上りの4つの入口を午前0時から終日閉鎖するほか、圏央道の内側にある入口の6分の1にあたる50か所を交通量に応じて閉鎖します。
また、東名高速道路の東京料金所や中央自動車道の八王子本線料金所など、都心に向かう高速道路の11か所の料金所で、通行できるレーンの数を終日、減らします。
(高速道路)
一般道 環七で信号調整
一般道については、午前5時から正午まで、都心を輪のように取り囲む環状七号線の交差点のうち交通量の多い120か所で、都心に向かう青信号の時間を最大で10%短くします。
(一般道)
交通の状況 24日午前6時40分現在
午前6時40分現在、首都高速道路では、今回の交通規制で合わせて17か所の入口が閉鎖されています。
閉鎖されているのは、
▽「八潮南」
▽「安行」
▽「中台」
▽「箱崎」
▽「浜町」
▽「与野」
▽「三軒茶屋」
▽「永福」の上り
▽「池尻」
▽「神田橋」の内回り
▽「江戸橋」の内回り
▽「千鳥町」
▽「東神奈川」
▽「外苑」の上り・下り ▽「晴海」
▽「新都心」の上りです。
一般道についても午前5時から始まった環状七号線上の信号調整の影響などで、およそ1時間ほど早く混雑が始まっているということで、今後、渋滞することが予想されています。
🚙 大会組織委員会などはマイカー利用の自粛や公共交通機関の利用を呼びかけています。
大規模交通規制 東京ならでは事情が…
オリンピック・パラリンピックの開催に向けて大規模な交通規制を検討している背景には東京大会ならではの事情があります。
大会の組織委員会によりますと、リオデジャネイロやロンドンなど過去の開催都市では、▽さまざまな競技会場を集めた「オリンピックパーク」や、▽選手が宿泊する「選手村」、▽メディア関係者が宿泊する「メディア村」などが一定の狭い範囲に設けられていました。
一方、来年の東京大会では既存のホテルや競技施設を活用するため、関連施設が広い範囲に点在しています。
そのため多くの大会関係者が、混雑する東京の道路を長い距離、移動することになるのです。
そのため多くの大会関係者が、混雑する東京の道路を長い距離、移動することになるのです。
さらに、関係者が主に移動で使う高速道路についても、近年の開催都市では1つの車線を「大会専用レーン」にして対応していましたが、首都高速道路はほとんどの区間が2車線しかなくこのうち1車線を専用レーンにすることは難しくなっています。
このため、東京都や大会組織委員会は都心に入ってくる大会関係者以外の車の量を抑える必要があるとしていて、今回の実証実験などを通じて、どのように交通量を調整するか検討することにしています。