(ショック!ブタオザルがラットを頭から…!(Anna Holzner/Macaca Nemestrina Project))
(調査チームが研究の対象としているブタオザルの母子ブリエンヌとデイジー(Macaca Nemestrina Project ) )
(比較的おだやかなサルだというが、肉食に適応してしまうのだろうか?(Macaca Nemestrina Project ) )
① ""ショック!草食の「ブタオザル」がネズミをバリバリ食う!世界初""
2018年07月21日 07時00分
② ブタオザルをご存知だろうか?東南アジアに広く生息し、タイやマレーシア、インドネシアのスマトラ島では、高い木の上になっているヤシやココヤシの実を採取するために訓練されたものもいる賢いサルだ。果物を中心に、木の実やキノコ、穀類のほか、昆虫を食べることもあるが、基本的には草食だ。
ところが、人懐こくておだやかなはずのイメージを覆すようなショッキングな行動がマレーシアでとらえられた。体長20センチはあろうかという、大型ネズミを捕まえて、頭からバリバリと食べているのだ。
調査を行ったのは、独ライプツィヒ大学の行動生態学者、アンナ・ホルツナー(Annna Holzner)さん。ホルツナー氏はマレーシア・サインズ大学の霊長類研究チームが率いる「ブタオザル調査プロジェクト」に参加した成果を、今月2日「熱帯生物学保全協会」の総会で発表した。
調査チームは、2016年3月から8月にかけて、マレーシア半島北西部に広がるアブラヤシの大規模農園(プランテーション)に生息するサルの群れの生態調査を行ったところ、ほとんどがヤシの実を主食にしていたが、1%にあたる30匹がラットを食べることを確認。試算の結果、年間で約2080匹のラットがサルに食べられている可能性があるという。
ホルツナーさんは「農園主にとってブタオザルは、ヤシの実を取ってくれるだけでなく、害獣を排除してくれる働きを担っていることがわかりました。けれど、肉食に適応してネズミが減れば、生態系が狂い、ほかの生物にも影響を及ぼすかもしれません」と危惧している。
※ 猿がネズミを食べるより、もっとショックな事実があります。それは、数年前に
見た猿の生態のドキュメンタリー番組で、確かインドネシアのジャングルで大型の
猿が違う種類の小型の猿を集団で狩りをして捕まえて食べてしまうというショッキング なものでした。
つまり、常食にはしていないでしょうが、食猿(しょくえん)サルがいるのです!