◇◇◇ 強い台風14号が西日本や東日本に近づくと予想される中、各地で台風への備えに追われています。
三重 尾鷲 漁港で船の係留確認作業
三重県尾鷲市では台風14号の接近に備え、漁業者たちが漁船を港につなぐロープを結び直すなどの作業に追われています。
また、県の漁業取締船も待機して警戒することになりました。
三重県南部の尾鷲市にある尾鷲港では9日朝、雨が降る中、漁業者たちが漁船の様子を確認していました。
そして、船の操だ室に雨水が入らないようカバーをかけなおしたり、風や波で流されないよう漁船を港につなぐロープを結び直したりして、台風の接近に備えていました。
また、尾鷲港に係留されている三重県の漁業取締船「伊勢」は台風14号が通り過ぎ、安全が確保されるまで警戒のため船内に乗組員が待機することになったということで、乗組員が船の中や甲板に異常が無いか確認していました。
また、県の漁業取締船も待機して警戒することになりました。
三重県南部の尾鷲市にある尾鷲港では9日朝、雨が降る中、漁業者たちが漁船の様子を確認していました。
そして、船の操だ室に雨水が入らないようカバーをかけなおしたり、風や波で流されないよう漁船を港につなぐロープを結び直したりして、台風の接近に備えていました。
また、尾鷲港に係留されている三重県の漁業取締船「伊勢」は台風14号が通り過ぎ、安全が確保されるまで警戒のため船内に乗組員が待機することになったということで、乗組員が船の中や甲板に異常が無いか確認していました。
長野 復興祈願りんご 前倒しで収穫
強い台風14号の接近に伴い、1年前の台風で大きな被害を受けた長野市のりんご畑では、復興への願いを込めた折り鶴のシールつきのりんごの収穫が前倒しで行われました。
収穫が行われたのは、去年10月の台風19号で千曲川の堤防が決壊した現場に近い長野市津野のりんご畑です。
当時、深さ40センチほどの泥に覆われましたが、ボランティアなどが撤去して、ことしの収穫にこぎつけることができました。
台風14号が接近しているため、収穫する日程を1日前倒ししたということで、農家や市の職員など10人余りが赤く色づいたりんごを、枝から一つずつもいでかごに入れていきました。
これらのりんごは、台風による災害から1年になるのに合わせて、被災地の現状を知ってもらおうと、長野市が行っているスタンプラリーで参加者に記念品として贈られることになっていて、復興への願いや全国から支援に駆けつけたボランティアへの感謝を込めて折り鶴のシールが貼ってあります。
農家の渡辺美佐さん(53)は「支援への感謝を込めてシールを貼ったりんごが風で落ちてはいけないと思い、急いで収穫した。また台風の時期か、という感じがするが、復興の状況を知ってもらい、被災地を忘れないでほしい」と話していました。
収穫が行われたのは、去年10月の台風19号で千曲川の堤防が決壊した現場に近い長野市津野のりんご畑です。
当時、深さ40センチほどの泥に覆われましたが、ボランティアなどが撤去して、ことしの収穫にこぎつけることができました。
台風14号が接近しているため、収穫する日程を1日前倒ししたということで、農家や市の職員など10人余りが赤く色づいたりんごを、枝から一つずつもいでかごに入れていきました。
これらのりんごは、台風による災害から1年になるのに合わせて、被災地の現状を知ってもらおうと、長野市が行っているスタンプラリーで参加者に記念品として贈られることになっていて、復興への願いや全国から支援に駆けつけたボランティアへの感謝を込めて折り鶴のシールが貼ってあります。
農家の渡辺美佐さん(53)は「支援への感謝を込めてシールを貼ったりんごが風で落ちてはいけないと思い、急いで収穫した。また台風の時期か、という感じがするが、復興の状況を知ってもらい、被災地を忘れないでほしい」と話していました。
去年の台風で浸水被害の埼玉 行田 オンラインで情報共有の訓練
1年前の台風19号で浸水による被害が出た埼玉県行田市で、市や消防、警察などが新型コロナウイルスの感染対策を取りながら連携して対応にあたれるようオンラインで情報を共有する訓練が行われました。
訓練は、市内を流れる忍川が氾濫するおそれがあるという想定で、関係機関が会議システムに参加して行われました。
川の水位や今後の見通し、それに被害の状況などを共有したうえで住民が浸水によって孤立する事態に備え、警察が消防に救助艇の出動を要請していました。
行田市によりますと、去年の台風19号では忍川が氾濫するなどして市内でおよそ250棟が水につかる被害が出たということです。
市は、関係機関との情報共有に課題があったとして連携を強化するため今回の訓練を行ったということで、新型コロナウイルスの感染を防ぐためオンラインでの対応も検証しました。
行田市防災安全課の蓮沼義典課長は「オンライン会議を情報共有の1つの手段として今後の災害に備えたい」と話していました。
訓練は、市内を流れる忍川が氾濫するおそれがあるという想定で、関係機関が会議システムに参加して行われました。
川の水位や今後の見通し、それに被害の状況などを共有したうえで住民が浸水によって孤立する事態に備え、警察が消防に救助艇の出動を要請していました。
行田市によりますと、去年の台風19号では忍川が氾濫するなどして市内でおよそ250棟が水につかる被害が出たということです。
市は、関係機関との情報共有に課題があったとして連携を強化するため今回の訓練を行ったということで、新型コロナウイルスの感染を防ぐためオンラインでの対応も検証しました。
行田市防災安全課の蓮沼義典課長は「オンライン会議を情報共有の1つの手段として今後の災害に備えたい」と話していました。
滋賀 彦根 農業用ハウスを固定
台風に備え、滋賀県彦根市の農家では、農業用ハウスが強風であおられ壊れないよう固定する作業が行われました。
彦根市にある農家、田附隆司さんは台風に備え9日朝から、野菜を育てている4つの農業用ハウスで、強風が入り込まないようにする作業に追われました。
ハウスでは天窓を閉めたうえで、ふだんは巻き上げている側面のシートを地面まで降ろし、ひもでしっかりと固定していました。
この農家では、おととし9月の台風でハウス1棟が全壊するなど、大きな被害を受けたため、万全の備えをしましたが、露地栽培している「マコモダケ」は、高さが2メートル余りあって対策がとれないということです。
田附さんは「ハウスは去年やっと直って対策もしっかりしていますが、屋外のマコモダケについてはせっかく収穫の時期なので台風には来てほしくないです」と話していました。
ハウスでは天窓を閉めたうえで、ふだんは巻き上げている側面のシートを地面まで降ろし、ひもでしっかりと固定していました。
この農家では、おととし9月の台風でハウス1棟が全壊するなど、大きな被害を受けたため、万全の備えをしましたが、露地栽培している「マコモダケ」は、高さが2メートル余りあって対策がとれないということです。
田附さんは「ハウスは去年やっと直って対策もしっかりしていますが、屋外のマコモダケについてはせっかく収穫の時期なので台風には来てほしくないです」と話していました。
JR 千葉県内で運休のおそれ 2路線に変更
JR東日本千葉支社は台風14号の接近に伴って、10日の夕方から11日の昼ごろにかけて、千葉県内の2つの路線で運転を見合わせるおそれがあると発表しました。
8日の時点では7つの路線で運転見合わせのおそれがあるとしていましたが、最新の予想進路を踏まえ変更したということです。
JR東日本千葉支社が9日午前10時半に発表した県内の運転見通しによりますと、台風の状況によっては10日夕方から11日の昼ごろにかけて外房線の上総一ノ宮駅と安房鴨川駅の間と、久留里線の2つの路線で運転を見合わせるおそれがあるということです。
8日午後の時点では、内房線や総武本線など7つの路線と発表していましたが、最新の予想進路を踏まえて見通しを変更したということです。
ただ、2路線以外についても台風の状況によっては、列車の運休や遅れが生じる場合もあるとしています。
JR東日本千葉支社では9日午後4時半ごろに、詳しい運転計画を発表したいとしていて、最新の情報をホームページで確認するよう呼びかけています。
8日の時点では7つの路線で運転見合わせのおそれがあるとしていましたが、最新の予想進路を踏まえ変更したということです。
JR東日本千葉支社が9日午前10時半に発表した県内の運転見通しによりますと、台風の状況によっては10日夕方から11日の昼ごろにかけて外房線の上総一ノ宮駅と安房鴨川駅の間と、久留里線の2つの路線で運転を見合わせるおそれがあるということです。
8日午後の時点では、内房線や総武本線など7つの路線と発表していましたが、最新の予想進路を踏まえて見通しを変更したということです。
ただ、2路線以外についても台風の状況によっては、列車の運休や遅れが生じる場合もあるとしています。
JR東日本千葉支社では9日午後4時半ごろに、詳しい運転計画を発表したいとしていて、最新の情報をホームページで確認するよう呼びかけています。