◎◎ 独の病院で治療の日本人医師 “患者増える前の態勢整備重要”
2020年4月13日 6時43分
☆☆ ドイツでは新型コロナウイルスの感染者が世界で5番目に多い一方、死者の数は比較的少なくなっています。現地の病院で治療にあたっている日本人の医師は、患者が増える前に病院の受け入れ態勢をどれだけ整えられるかが重要だと指摘しています。
⇨ 世界の感染状況をまとめているアメリカのジョンズ・ホプキンス大学によりますと、日本時間の13日午前3時の時点で、ドイツの感染者は12万6000人余りとなっています。
⇨ 一方、死者の数は2900人を超えているもののイタリアやスペインなどと比べると、大幅に少なくなっています。
¤¤¤ ドイツの状況についてデュッセルドルフ大学病院で新型コロナウイルスの患者の治療にあたっている、感染症などが専門の上原愛医師がNHKのインタビューに応じました。
☆☆ 上原医師はドイツで死者数が比較的少ない理由について、確証はないとしたうえで「感染が広がる前に医療の設備が整っていたのが大きい。患者が増えても落ち着いて対応できた」として、患者が増加する前に受け入れ態勢を整えることが重要だという考えを示しました。
◇◇ 上原医師の勤務先では、普通病棟にも患者の容体を把握するためのモニターを配備し、酸素を送り込むことができる態勢を整えるなど、数日で準備を完了したということです。
□□ ドイツでは人口10万人当たりの集中治療のベッド数が、日本やイタリアなどと比べて多く、現在もおよそ1万床が空いています。
医療現場では重症化する兆候が見られる患者はすべて、集中治療室で治療できる態勢づくりが進められているということです。
○○ 上原医師は「容体は数時間で非常に悪化することがあり、少し悪化した時に患者を集中治療室に移すことが重要だ」と述べています。
※※ ゛備えあれば憂いなし゛という諺が浮かんで来ました。