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東京都/感染状況、コロナ感染経路不明が急増  ; (最重要記事) 1月13日20:33分、 東京 コロナ感染経路不明が急増 入院必要でも自宅待機相次ぐ

2021-01-13 22:31:35 | 関東 2 ; 千葉県 埼玉県 東京都 神奈川県

 

 

◎◎  東京 コロナ感染経路不明が急増 入院必要でも自宅待機相次ぐ

 

◆◆◆⇨⇨  新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京都内では感染経路が分からない人の数が増え、その割合も上昇しています。このため、濃厚接触者や感染経路を調べる保健所の負担も増しています。

□□☞☞  これは、感染が確認された人に占める、その経路が分からない人の割合を示したグラフです。

 

感染経路分からない人 増加ペースが加速

東京都によりますと、感染経路が分からない人は、
▽先月1か月間は、11月の2.1倍となる1万1717人にのぼりました。
さらに、
▽今月は、12日までの12日間ですでに1万1219人となっていて、増加のペースが加速しています。

感染が確認された人に占める経路が分からない人の割合も上昇していて、
▽11月が57.2%なのに対し、
▽12月が60.9%、
▽1月は、12日までで66.2%となっています。

 

保健所の負担増加 当初の8倍増もギリギリの状態

 
感染経路が分からない人が増えていることで、濃厚接触者や感染経路を調べる保健所の負担も増しています。

東京 墨田区でも先月以降感染者が急増し、感染経路が分からない人も1週間の平均で、
▽2か月前の11月8日時点では5人と、全体の26%だったのが
▽今月6日の時点では120人と全体の61%に上っています。

保健所では、感染者が確認されると濃厚接触者や感染経路を調べる「積極的疫学調査」を行います。

墨田区保健所では、12日も保健師が感染した人に1人ずつ電話をかけて、職場への出勤状況や、発症前にマスクをせずに近距離で会話した人がいたかなどを聞き取っていました。

区では「トレーサー」と呼ばれる疫学調査を担当する保健師など、新型コロナ対応にあたる職員を当初の10人から8倍の80人に増やして対応にあたっていますが、ギリギリの状態だといいます。

 

墨田区保健所長「翌日に持ち越すケースも」

 
墨田区保健所の西塚至所長は「第3波については12月の第2週くらいから極めて急しゅんな増加が見られ感染が隅々まで広がり、いつどこで感染してもおかしくない状況になった。感染者の急増に伴って飲食した場所の聞き取りなどに時間がかかっているのが実情で、すべての調査を終えるのに1日では終わらない、翌日に持ち越すケースも増えてきている」と話しました。

 

神奈川県 調査を大幅に縮小を決定

こうした中、積極的疫学調査の対応が追いつかないケースも出てきていることから、神奈川県は、医療機関や福祉施設などを除く一般の感染者については、同居する家族以外の濃厚接触者の調査を原則、行わないなど調査を大幅に縮小することを決めました。

首都圏の1都3県の知事も12日、菅総理大臣と会談し、濃厚接触者や感染経路を調べる保健所の調査の重点化や簡略化に向けて国が基準を示すよう要望を行いました。

 

疫学調査を継続する墨田区「理解が得られにくい」

 
一方、墨田区は、現時点ではすべての感染者に対する疫学調査を継続するとしています。

クラスターを追えなくなるうえ、感染者が出た企業や団体、学校施設などの事業継続に影響が出るおそれがあるからです。

墨田区保健所の西塚至所長は「積極的疫学調査をしないということは、濃厚接触者を探さないということです。濃厚接触者を探さなければ感染者が出た企業や学校、保育園などの事業継続にも影響が出るおそれがある。調査してクラスターを潰していくというこれまでの日本のやり方を捨てて次にどういう対策を取れるのか区民に示せていない中、保健所の人員の都合だけで検査をしません、濃厚接触者かどうか判断しませんということは、理解が得られにくいと思う」と話しました。

全件調査を継続するにあたっては、保健師などをさらに10人以上増やしておよそ100人の態勢にすることを検討しているほか、区で作成したチェックシートを使うことで緊急性が高いと判断される人の調査や入院調整を優先して対応にあたるということです。

墨田区保健所の西塚至所長は「業務がひっ迫しないように態勢を厚くして飲食を共にした人や職場で一緒だった人を調べて濃厚接触者に検査を受けてもらうという流れを継続しています。負担が増す中、保健所としても、しゅん巡しているが、今は態勢を厚くしながら、調査が遅れ気味になっても対応しているのが実情です」と話していました。

 

「入院調整」難航 入院が必要な人でも自宅待機が相次ぐ

感染者の急増で、都内の保健所では感染した人の受け入れ先を探す「入院調整」が難航し、入院が必要な人でも自宅で待機するケースが相次いでいます。

墨田区でも自宅療養者の割合が全体の半数以上にのぼっていて、中には70代以上で基礎疾患があってもすぐに入院できないケースも出てきているということです。

このため区では自宅で療養する人に対し、
▽血液中の酸素濃度を測る医療機器を貸し出すほか、
▽訪問看護師が自宅を巡回する取り組みを始めています。

症状が急変するリスクがある70代以上の1人暮らしの高齢者を中心に巡回を行っていて、対面で健康状態を確認するということです。

墨田区保健所の西塚至所長は「重症患者の入院調整で2時間、3時間病院に電話をして、20件、30件断られるということも起きていて、重症患者のベッドが足りない危機的な状況にあるという印象です。以前のように、基礎疾患がある人がすぐに優先的に入院ができる状況ではないなか、訪問することで『安心した』という声が寄せられています。保健所の職員もふんばっているところで、今、集中的に感染者を減らすことで命を守ることができるので、ぜひ区民にはさまざまな協力をお願いしたいです」と話していました。
 

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