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◇◇⇨ 秋のアメリカ大統領選挙で再選を目指すトランプ大統領と、政権奪還をねらう民主党のバイデン前副大統領の、初めての直接対決となるテレビ討論会がまもなく始まります。新型コロナウイルスをはじめ、アメリカ社会に大きな影響を与える連邦最高裁判事の人事、さらにトランプ大統領の納税に関する、新たな疑惑をめぐる攻防にも関心が集まっています。
⏰📆 11月のアメリカ大統領選挙に向けたトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領の初めてのテレビ討論会は、日本時間の30日午前、中西部オハイオ州で行われ、全米に中継されます。
□□⇨ 過去には討論会での発言やふるまい、論戦の様相がその後の情勢に大きな影響を与えたこともあり、選挙戦終盤の大きな山場と位置づけられています。
これを前にトランプ大統領は28日、「とても楽しみにしている」と述べて強気の姿勢を見せる一方、バイデン氏は「トランプ大統領は大部分で個人攻撃してくるだろう。事実関係について多くのことを知らないからだ」として、事前の準備に自信を示しました。
□□⇨ 討論会では新型コロナウイルスや人種差別問題への対応、そして経済対策とともに、アメリカ社会に大きな影響を与える連邦最高裁判事を、トランプ大統領が選挙前に指名したことに対しても激しい論戦が交わされる見通しです。
◆◆ さらにトランプ大統領が就任前の15年間のうち10年間、国への所得税を納めていなかった疑惑が報じられたことを受け、バイデン氏は追及を強める構えで、この問題をめぐる攻防にも国民の関心が集まっています。
□□⇨ 過去には討論会での発言やふるまい、論戦の様相がその後の情勢に大きな影響を与えたこともあり、選挙戦終盤の大きな山場と位置づけられています。
これを前にトランプ大統領は28日、「とても楽しみにしている」と述べて強気の姿勢を見せる一方、バイデン氏は「トランプ大統領は大部分で個人攻撃してくるだろう。事実関係について多くのことを知らないからだ」として、事前の準備に自信を示しました。
□□⇨ 討論会では新型コロナウイルスや人種差別問題への対応、そして経済対策とともに、アメリカ社会に大きな影響を与える連邦最高裁判事を、トランプ大統領が選挙前に指名したことに対しても激しい論戦が交わされる見通しです。
◆◆ さらにトランプ大統領が就任前の15年間のうち10年間、国への所得税を納めていなかった疑惑が報じられたことを受け、バイデン氏は追及を強める構えで、この問題をめぐる攻防にも国民の関心が集まっています。
注目点は
¤¤¤⇨ 今回の討論会では、
▽トランプ・バイデン両候補の実績、
▽連邦最高裁判所の判事、
▽新型コロナウイルス、
▽経済、
▽人種問題と治安、
▽選挙の公正さの6つのテーマが設けられ、両候補はそれぞれについて、15分間にわたって論戦を交わす見通しです。
このうち最高裁判所の判事については、アメリカを二分するような問題について司法の最終的な判断に大きく影響するため、その行方が注目されています。
トランプ大統領は先週、就任以来3人目となる保守派の判事を指名して成果を強調する一方、バイデン氏は、大統領選挙直前に議会上院で判事の承認を急ぐ共和党の対応が不誠実だとして、与党側を厳しく批判しています。
また人種問題をめぐっては、白人の警察官による取締りで黒人男性が死亡した事件などを受けて、バイデン氏はその背景にある構造的な人種差別を是正するよう呼びかけています。
これに対しトランプ大統領は、全米で行われているデモに参加する一部の人たちの行動によって治安が悪化しているとして、警察力の強化や法と秩序の維持を訴えていて、両候補の主張は対立しています。
このほかトランプ大統領は、自身の実績について新型コロナウイルスの感染拡大まで好調に推移してきた株価など4年間の成果をアピールし、バイデン氏がこれまで目立った実績をあげてこなかったと批判するとみられます。
◆◆ またトランプ大統領は、就任前の15年間のうちの10年間、所得税を納めていなかったと報じられたことについて「事実ではない」と反論していますが、自身の納税記録の公表は拒み続けています。
◇◇ これに対してバイデン氏は、歴代の大統領が慣例として公表してきた納税記録を隠し続けることは不正があるからだと主張し、トランプ大統領の姿勢を追及する構えです。
とりわけバイデン氏は、億万長者を自称するトランプ大統領が一般の国民よりも税金を払っていないことを強調することで、有権者のトランプ大統領への反発を誘うねらいです。
▽トランプ・バイデン両候補の実績、
▽連邦最高裁判所の判事、
▽新型コロナウイルス、
▽経済、
▽人種問題と治安、
▽選挙の公正さの6つのテーマが設けられ、両候補はそれぞれについて、15分間にわたって論戦を交わす見通しです。
このうち最高裁判所の判事については、アメリカを二分するような問題について司法の最終的な判断に大きく影響するため、その行方が注目されています。
トランプ大統領は先週、就任以来3人目となる保守派の判事を指名して成果を強調する一方、バイデン氏は、大統領選挙直前に議会上院で判事の承認を急ぐ共和党の対応が不誠実だとして、与党側を厳しく批判しています。
また人種問題をめぐっては、白人の警察官による取締りで黒人男性が死亡した事件などを受けて、バイデン氏はその背景にある構造的な人種差別を是正するよう呼びかけています。
これに対しトランプ大統領は、全米で行われているデモに参加する一部の人たちの行動によって治安が悪化しているとして、警察力の強化や法と秩序の維持を訴えていて、両候補の主張は対立しています。
このほかトランプ大統領は、自身の実績について新型コロナウイルスの感染拡大まで好調に推移してきた株価など4年間の成果をアピールし、バイデン氏がこれまで目立った実績をあげてこなかったと批判するとみられます。
◆◆ またトランプ大統領は、就任前の15年間のうちの10年間、所得税を納めていなかったと報じられたことについて「事実ではない」と反論していますが、自身の納税記録の公表は拒み続けています。
◇◇ これに対してバイデン氏は、歴代の大統領が慣例として公表してきた納税記録を隠し続けることは不正があるからだと主張し、トランプ大統領の姿勢を追及する構えです。
とりわけバイデン氏は、億万長者を自称するトランプ大統領が一般の国民よりも税金を払っていないことを強調することで、有権者のトランプ大統領への反発を誘うねらいです。
バイデン陣営が納税額公表
◇◇ 討論会を前にバイデン陣営は、29日、バイデン氏とハリス氏の納税の記録を公表し、公表を拒むトランプ大統領との違いをアピールしています。
29日、バイデン陣営が公表した納税の記録によりますと、バイデン夫妻は、去年およそ30万ドル、日本円にして3163万円余りを連邦政府に納税したとしています。
陣営によりますと、バイデン氏はこれまでに22年分の納税の記録を公表しているということです。
また、民主党の副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員も夫妻の納税の記録を公表し、去年は118万ドル余り、日本円にして1億2529万円余りを連邦政府に納税したとしています。
ハリス氏はこれまでに15年分の納税の記録を公表しているとしています。
バイデン陣営は、トランプ大統領が就任前の15年間のうち10年間、国への所得税を納めていなかったとする報道が関心を集める中、みずからの納税の記録を公表することで、公表を拒むトランプ大統領との違いをアピールしています。
29日、バイデン陣営が公表した納税の記録によりますと、バイデン夫妻は、去年およそ30万ドル、日本円にして3163万円余りを連邦政府に納税したとしています。
陣営によりますと、バイデン氏はこれまでに22年分の納税の記録を公表しているということです。
また、民主党の副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員も夫妻の納税の記録を公表し、去年は118万ドル余り、日本円にして1億2529万円余りを連邦政府に納税したとしています。
ハリス氏はこれまでに15年分の納税の記録を公表しているとしています。
バイデン陣営は、トランプ大統領が就任前の15年間のうち10年間、国への所得税を納めていなかったとする報道が関心を集める中、みずからの納税の記録を公表することで、公表を拒むトランプ大統領との違いをアピールしています。
テレビ討論会はなぜ大事?
◇◇◇ アメリカ大統領選挙の候補者によるテレビ討論会は、60年前の1960年に初めて行われ、毎回、大きな注目を集めてきました。
☞☞ 候補者は、有権者の関心が高い問題について意見をぶつけあい、批判をかわし反論することを通じて「自分こそが大統領に最もふさわしい」とアピールしなければなりません。
□□☞☞ 政策や考え方だけでなく、表情やしぐさ、話し方なども評価の対象となり、視聴者を引き付ける手腕も求められます。
⇨⇨ 終了後には、各メディアが討論会を制したのはどちらの候補者だったかを論評することもあって、有権者心理への影響は大きいとされ、討論会を受けて支持率がどう変化するかにも関心が集まります。
○○ 1960年に初めて行われた、共和党のニクソン副大統領と、民主党のケネディ上院議員による討論会では、表情が硬く疲れた様子のニクソン氏に対し、ケネディ氏は若々しくはつらつとしていると好意的に受け止められ、選挙戦の流れをつかんで勝利を引き寄せたとされています。
☞☞ 候補者は、有権者の関心が高い問題について意見をぶつけあい、批判をかわし反論することを通じて「自分こそが大統領に最もふさわしい」とアピールしなければなりません。
□□☞☞ 政策や考え方だけでなく、表情やしぐさ、話し方なども評価の対象となり、視聴者を引き付ける手腕も求められます。
⇨⇨ 終了後には、各メディアが討論会を制したのはどちらの候補者だったかを論評することもあって、有権者心理への影響は大きいとされ、討論会を受けて支持率がどう変化するかにも関心が集まります。
○○ 1960年に初めて行われた、共和党のニクソン副大統領と、民主党のケネディ上院議員による討論会では、表情が硬く疲れた様子のニクソン氏に対し、ケネディ氏は若々しくはつらつとしていると好意的に受け止められ、選挙戦の流れをつかんで勝利を引き寄せたとされています。
○○ 1992年の大統領選挙では、会場の有権者が質問をしている最中に共和党のブッシュ大統領が腕時計を見たしぐさが「有権者に関心が無い」などと批判され、対する民主党のビル・クリントン氏は、質問者の近くにまで歩み寄って質問に答えたことが好印象を与えたと言われます。
□□⇨ 前回の大統領選挙でのトランプ氏と民主党のヒラリー・クリントン氏による1回目の討論会は、過去最も多い8400万人がテレビで視聴しました。
⏰⇨⇨ このときの3回目の討論会では、トランプ大統領がクリントン氏を「嫌な女だ」と批判、物議を醸しました。
□□⇨ 前回の大統領選挙でのトランプ氏と民主党のヒラリー・クリントン氏による1回目の討論会は、過去最も多い8400万人がテレビで視聴しました。
⏰⇨⇨ このときの3回目の討論会では、トランプ大統領がクリントン氏を「嫌な女だ」と批判、物議を醸しました。
この討論会について30日午前10時から、総合テレビ、BS1、ラジオ第一、それに、NHKのWEBサイトでお伝えします。