http://the-liberty.com/article.php?item_id=12851 幸福の科学出版
日本学術会議が14日、東京都内で総会を開き、科学者は軍事的研究を行わないとする新しい声明を決定したと報告しました。15日付産経新聞が報じました。
これまでの声明を継承する形で、さらに防衛省による研究助成制度に対し、「政治の研究に対する介入」であると指摘し、学問の自由に反すると懸念を示しました。
検討委員長、杉田敦・法政大教授は「これから考え続ける原点」と会員に説明。委員のほとんどは賛成の立場でした。唯一、小松利光・九州大名誉教授は、「学術会議は学術の健全な発展だけ考えていれば良いのではなく、平和の維持にも責任がある。この声明は歴史的検証に耐えられない」と疑問を呈しました。
⇒日本学術会議は、「我が国の人文・社会科学、生命科学、理学・工学の全分野の約84万人の科学者を内外に代表する機関」(日本学術会議公式サイトより)であり、「学者の国会」と言われています。
その学術界の重鎮たちが、ここ数日の北朝鮮の動きがまったく見えていないかのような声明を発するのは衝撃的です。大学でも、声明を「評価する」の割合が半数以上であり、学術界そのものが、完全に"ボケてしまった"と言わざるを得ません。
軍事研究は、具体的に国民の命を守り、独裁国家に悪を犯させない抑止力にもなります。それを放棄することは、国民の命も守れず、独裁国家に蹂躙されて学問の自由が守れなくなることを容認することと同じです。
日本の最高峰の頭脳を持つ方々が、こんな簡単なことも分からないのであれば、「これまで、一体、何を勉強してきたのか」と思わずにはいられません。
本当に学問の未来を守りたいなら、学者は国を守ることにも責任を持つべきです。
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