昨日9月9日、
ビートルズのデジタル・リマスターCD(以下DR盤)
がファンの圧倒的支持により発売された。
俺は87年のCD化でもそうだったけれど、
なんか、こう、違和感を覚えるのね。
だって、彼らは俺にとって針を落とすところから始まるんだもん。
そう、アナログ(レコード)盤にこそ存在するんだよ。
それがビートルズなんだ。
さて、今回DR盤で驚いたのは初期の4枚が急に「ステレオ」になったこと。
確か87年のCD化の時にGマーティンが
「初期の4枚はMONOの方が臨場感があったので、MONOを採用した!」
と言い切っていたのに、急に「ステレオ」とは?
う~ん。解せない。
そして限定の「MONO BOX」も急に発売された。
いつかは出ると思っていたけれど、いよいよ「MONO」を商売にし始めたぞ。
テイク違いがワンサカある「MONO」だけれど、
やっぱりCDでは物足りないと思うんだけれど・・・
まあ、レコード盤が高価なので、コレは売れるでしょうね。
でも、やっぱりCDで「MONO」なんて聴きたかないな。
だいたいデジタルで「MONO」!
違和感あるぜ!
と、言いながら、今俺はアルバム「HELP」を
「イエロー・パーロフォン(ステレオ)」盤レコードで楽しんでいる。
「くっ~。この一体感がビートルズではないのか?」
CDでの「変な分離感」や「スカスカなクリアー・サウンド」には、
正直言って「ビートルズを感じない!」のである。
俺は絶対的な「完全肯定派ビートル・マニア」ではない。
「ビートルズの物なら何でも有難がる・・・」
そんなのナンセンスだぜ。
「俺なら本物の音にコダワル!それがビートル・マニアだ!」
今回のDR盤を喜んでいる奴はきっと
「イエロー・パーロフォン盤」
「レインボー・キャピトル盤」
そして
「VJ盤」や「TOLLIE盤」を楽しんでいないんだと思う。
圧倒的なビートルズの迫力は、レコードにしか出ない。
クリヤーになって各音がハッキリ聴こえてしまう事こそ、
ビートルズの本質を「ぼやかしてしまう」事に他ならない。
あの「時代感」
あの「奥行きの深いサウンド」
そして、あの「丸みの有るエレキ・ギターの音」
どこを切り離してもビートルズは成り立たない!
今回のDR盤はまだ試聴でしか聴いていない。
でもね、今回は当分買わないな。
だって、もう懲り懲りなんだよ。
あのツンツンした音で聴くビートルズって何か、こう・・・
「若い今風の化粧をする40代みたいで・・・、全然美しくないんだ。」
口当たりの良いDRなんか聴かないでいいんだ。
「Dizzy Miss Lizzy」の「最初のギター・サウンドの丸み」を、
「ジョンのリバーブがかっていないソリッドな声」を
さあ、早く返してくれ!
CD、ありゃやっぱビートルズじゃあないんだよ・・・
<9/10 Mash>
★湘南の中古楽器専門店Jerry'sのオーナーです。
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